先ずは、マントからです。リペアは、失った左腕を隠すためにマントをつけていましたが、イグニッションモードではそのマントももちろん付属します。そのマント用のパーツ構成……といっても3つしかないですね;
ただ、写真のように恐ろしく光沢があるのですorz これじゃあマントっぽくはないですよね; 通常のPS樹脂よりも遥かに妙な光沢があります。
材質は、他の一般的なランナーと同じポリスチロール樹脂と表記されているのですが、ランナーをグニャっと折り曲げても、折れるどころか白化する様子がないほど柔軟です。ある意味ガンプラなどで使われるABS(配合率により大分変わります)よりも柔らかいw
というわけで、つや消しクリアーを吹くこととしました。ただ、この恐ろしいまでの光沢を見る限り、とてもそのままクリアーが食いついてくれるようには見えません; なので、一旦サンドペーパー600番でざっと粗し、その上から1000番で均しました。本格的に塗装するわけではないので、ざっとです。
ただし、そのままつや消しクリアーを吹いても白く残ってしまう所も出てきてしまうので、一旦光沢を2回ほど吹き付けてやって表面を無理やり均します。ここまでやるなら、もっと丁寧に下処理してサフ吹いて塗装しろ…と言われそうですが、まぁ、そこはお手軽仕上げですから;
2回ほど吹き付けると、先ほどのザラザラが嘘のように最初の写真のテカテカ状態にまで戻ります。
その上に、さらにつや消しクリアーを4回ほど吹いて完成です。妙な光沢も消え、味のあるマントになりましたね。ここからさらに、リアルタッチマーカーグリーンで明暗をつけていっても良いでしょ〜。
クリアーも吹き終わったので、パーツをあわせてマントの完成。裏面は今回吹かなかったので(先ず見えないだろうという判断で)、見事にツヤツヤです。
続いて脚部の製作を。最初は足首下を左右分作ります。形状はまったく同じなので、パーツは左右2足分となります。しかし…この脚部にも妙な癖があります。
その癖を取り除くために、写真の赤○の箇所(つま先を取り付ける可動ピン)を、少しだけナイフでそぎ落とします。ただし、くれぐれも削り過ぎないように注意してくださいねっ。
何故↑でピンを削ったかというと、キットそのままだとピンが横に大きすぎて、つま先をかみ合わせた時に上側の青○のように自然とつま先が伸びた状態になります。下側の赤○の状態にしようとしても、くに〜っとつま先が伸びてしまうのです。
今回のつま先がやや伸びるのは、先端部が可動することを考えると”そういう仕様 ”の恐れ? もありますが、出荷ロットによって修正されることもよくありますので、必ず一度組んで試して気に入らなかったら削るようにしてください。
足首下が完成しました。つま先に加え、先端部分も可動するし、1/100よりも可動箇所がかなり増えています。足裏もしっかり作りこまれていますね〜。
続いて、右足の内部フレームを作っていきます。パーツ数が少なめな所からも分るとおり、腕同様完全な内部フレームの再現には至っていません。
今回のMGエクシアでは、腰のGNロング/ショートブレイドのマウントが、別パーツではなく内臓式で再現されています。右写真のように、脚の付け根の可動を制限せずにマウントが動きますよ。
ただ、そのままだとちょっとスカスカなので、赤○の所に瞬接を少し盛って乾燥させて、可動を調整してやります。
内部フレームが完成。ただ、脚の付け根、足首のポリキャップが完全に固定されていません。外装を取り付けることで完全固定される仕組みになっています。
膝を曲げると…一応180度近く曲がるのですが、脚部構造の関係で変わった曲がり方です。これは無印1/100でも同じでしたね。
GNロング/ショートブレイドのマウントは、一度外側に引き出してやり、収納されてるジョイント部分を引き起こしてやると完了です。
続いて脚部の装甲を。無印1/100に比べ、非常に細かく分割されています。また、肘のGNコンデンサー同様、膝のGNコンデンサーもレンズが2重構造となっていますよ。
ここで最後の難関が。エクシアでは、既に貼られているシールを使用するのですが、リペアではまだ貼っていない銀色のシール(シール番号”ソ ”)の方を使います。つまり二者択一なんですよね;; これではコンパチを完全再現出来ませんorz
ただ、この膝のGNコンデンサーのレンズ部分は、膝裏のパーツ(C-9)を外せば、簡単に取り外し出来るようになっています。それを活用することとしました。
レンズの取り外しを活用するため、先ほどの(ソ)のシールをランナーが入っていた袋に貼ってしまいますっ! ただし、使用する袋は、バリバリ煩いビニール質が硬い方ではなく、シワが出来にくい柔らかいビニール質の方(シールが入ってるタイプのビニールです)を使ってください。
なぜなら、硬いビニール質の袋は傷が付きやすい上に、小さい傷や切り込みから簡単に裂けてしまうからです。
空気を入れずにピッタリ貼ったら、シールにそって切り取ります。これで、リペア用のシールが貼られた”極薄のシート ”の出来上がりです。裏返しても分るとおり、粘着面はなくなっています。
今回は、ノーマル仕様の時に厚みが増すことを考慮してリペア用のシールをシート化しましたが、もちろん逆でもOKです。つまり、リペア用のシールをパーツに貼り、ノーマル用のシールをシート化して上に被せても大丈夫ということです。ノーマル仕様の際にシール2枚+レンズ2枚となるので、極僅かですが厚みが増してしまいますが、むしろこちらの方が構造的には正しいですね。お好きな方をどうぞ〜。
続いて、膝裏のパーツ”C-9 ”です。このパーツの赤○で括られたところ(左写真は反対側も含みます)が、レンズ部分と接触する箇所となります。ここに瞬接をモリモリして十分に乾燥させます。何故かというと、キットそのままでは、クリアグリーンのパーツはいいのですが、無色クリアのパーツはかなり緩くポロポロと取れるのですよorz そのままでは、リペア状態で取れまくってしまうので、レンズと接触する箇所に瞬接を盛ってパーツの合いをキツクして落ちないようにするわけです。そして、このパーツを調整して合いをキツクしたとしても、このパーツを取り外せばレンズは簡単に取り外せますし、クリアレンズのみでも見た目が汚くなることもありません。
ただし、先ほどのつま先の可動と同じく、レンズパーツ(透明な方)の合いがあまりにも緩いので、今後の出荷ロットによっては修正されてキツクなる可能性もあります。もし、組んでみてキツイようであれば、レンズの外周(ないし外周に凸部が追加されているはずです)を少し削ってやる必要が出てきますよ。
下準備は整いましたので、各パーツを取り付け、右足の完成。細かいディティールが追加されているものの、一見すると無印1/100と大して変わりません。ただ、よく見れば、GNコンデンサー部分のレンズの深みなど、諸所に違いは見受けられます。
膝の可動は、装甲をつけてもほとんど損なわれていませんね。足首も、まぁまぁ動く方じゃないでしょうか?
膝を可動させると、妙なパーツが連動可動であらわれます。これは、立膝をつくときなどに膝の補助になってくれるようです。右写真を見るとわかりますが、この補助のおかげで膝をついたときの接地性が高まっています。
足首の横方向の可動範囲は、かなり良好です。最近のMGの中ではかなり動く方じゃないでしょうかね。これなら、かなり大胆に脚を開いてもしっかり地面を捉えてくれそうですよ。
腕と同様、太股のホログラムケーブルの下側に連動可動ギミックが内臓されています。膝を曲げると、内部がスッと連動して下がっているのがわかりますね。
では、右足をリペアタイプにしてみましょう。先ず膝裏のパーツを取り除き、レンズと2枚とも取り外します。膝裏を外せば簡単に外れますよ。そしたら、先ほど製作したリペア用のシールシートを入れて、無色クリアのレンズをハメて膝裏のパーツを戻せば膝の換装が完了です。赤と青の○で括っていますが…気にしないでくださいorz
さらに、足首周り、膝の装甲を取り外せば、リペア用の右足の完成です。足首周りがちょっとスカスカ(これは仕様ですね;)ですが、脚部のコンパチも再現可能となりました。
もちろん、リペア用であっても脚部周りの可動範囲は変わりありません。膝裏のパーツも補修しているので、レンズがポロっと落ちるようなこともありませんよ。
足首の可動範囲もまったく同じです。つまり、足首の装甲(表裏共に)自体は、足首の可動を妨げていないということです。
ふぅ、今回は脚部の詳細をレポートしましたので、ちょっと長くなってしまいましたね; きちんと作ろうとした場合、エクシアとエクシアリペアでは仕上げるコンセプトが異なるので、このようなコンパチに拘る必要はまったくないのですが、お手軽素組みチックな仕上げの場合両方手軽に再現できた方が楽しいので、今回は両方を再現できるようにしてみました。さて、次回は左足の製作と武器、シールドといけるところまで組み立てていきます。上手くすれば次回で終わり、長くても次の次で終わりかな。終わりも見えてきましたし、もう一がんばり〜。では、See you next time!