MG 1/100 RX-0 ユニコーンガンダム HDカラー+MSケージ 作成レポート その4

2010.03.24 | author: | 開発計画 | MASTER GRADE
「MG 1/100 RX-0 ユニコーンガンダム HDカラー+MSケージ 作成レポート その4」です。今回からは腕の製作に取り掛かります。ユニコーンガンダムは、腕、肩にも変形機構を有しているので構成はやや複雑ですが、武器類(ビームガトリングガンもあるので…)の保持には欠かせない部位です。関節保持力、変形維持力の向上を目指して組み立てていきますよ。
っと実際の組立てに入る前に、一つ気づいたことがありましたのでふれておきましょうか。これまでHDカラーのキットはZ系MGでちょこちょこ出ていましたが、はこのユニコーンが初だったりします。で、いつものようにパーツが抜けたランナーを細かくニッパーで切ろうと(ゴミとして捨てやすいように)すると…グロス仕上げのランナー(白成型)の硬いこと; 通常のPS樹脂であれば、「にゅっ」という感じでニッパーの刃が入るわけですが、このグロス仕上げのランナーは「パキッ」とガラス質のものを切るかのような手応えと音だったわけです。
ここまで製作してきて、ゲート口のような小さな部分を切断するときには気づきませんでしたけど、ランナー部分のような太い箇所を切ると明らかに硬いんですよね。恐らくは、グロス仕上げのためにPS樹脂に混入しているモノの所為なのでしょう。ただ、樹脂の材質が硬いということは、剛性はあるけど柔軟性に欠けるということです。つまり白化するような圧力がかかると、樹脂の密度が薄くなって白化する(樹脂が伸びるってことです)のではなく、いきなり割れる可能性が高いということです。なので、関節や変形箇所の可動の固さを調整するときは、白いパーツに負荷がかかるようなケースは避けた方が良いと思います。まぁ白いパーツに直接負荷がかかる所はそうないでしょうけど、念のため…ね。

MG 1/100 RX-0 ユニコーンガンダム HDカラー+MSケージ

さて、前置きが長くなりましたので、早速組み立てていきましょう。先ずは右腕の内部フレームから。内部フレームだけみると、パーツ点数は底まで多く感じませんね。

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肘からとりかかりますよ。肘は、黄○が肘の2重関節の軸となります。なので、この軸のどこかに瞬接を少し盛っておきます。ただ、間違っても軸全体に盛らないようにしてください。ハマらなくなりますし、無理にやろうとすると破損します(^^; 1つの軸に対してどこか1点のみに少しだけ盛る感じでいいですよ。

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↑で組み上げた肘関節に腕のサイコフレームなどを取り付けます。最初にサイコフレームに手首のパーツをハメて、それから肘に取り付けましょう。

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少し腕らしく見えるようになってきました。手首の伸縮の固さ(変形機構部)はこちらでは無加工でも大丈夫でしたが、もし弄るようであれば↑の写真の肘関節にあるピンに少しだけ盛ってあげると良いと思います。

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続いてビームサーベルのマウントラック部を固定します。ここはそのままだとヘタりそうだったので、黄○のところにそれぞれ瞬接を少し盛りました。そうそうお浚いですが…瞬間接着剤を盛るときは、その場所をナイフの刃を立てたりしてほんの少しだけ削っておく(盛る場所をザラザラにしておく)とより定着しやすいですよ。ただし、くれぐれも削り過ぎないように。ナイフの刃なら1〜2回ザッザッと撫でるだけでいいです。

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加えて、もう1箇所瞬間接着剤を盛ります。それはサーベルラックの黄○のところ…って既に装甲やらサーベルが付いていますが気になさらずに(^^;

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この部分は、腕を変形させる際にスライドする部分になります。接着剤を盛るピンがサイコフレームの黄○で括ったガイドレールを動くので、ここをキツメにすることで腕の変形保持力を向上させます。

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接着剤が十分に乾いたら、腕にサーベルマウントを取り付けます。そして、右写真のように折りたたんでください。

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続いては、手の製作です。いつものように中指、薬指、小指は成型段階では一体化していますが…切り離して独立可動出来るようにしています。

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指を間違えないように組み立てて、手の完成です。ユニコーンのマニピュレーターは意外と大きめですね〜。

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指を切り離したことで、右写真のように表情豊かな動きをさせることが出来ます。

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あとは、これまで組み立てた腕、手に加え、肩の内部関節を取り付けましょう。

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ちなみに、肩付け根のロール軸はちょっと緩い(腕を動かすと抜けてくるほど)ため、黄○の所に瞬接を盛っています。

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関節の固さは、破損に十分気をつけて各自お好みで〜。こちらでは、冒頭でも書いた”ビームガトリングガン ”の保持を考慮してキツメに調整しています。

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腕の内部フレームが完成しました。こうして見ると、手がどれだけ大きめであるかがよく分かりますね。

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さぁ、あとは装甲を取り付けていくだけとなりました。一気にいきますよっ。

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サーベルラック装甲、上腕装甲、手首装甲を取り付けます。

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腕の前後面装甲も取り付けちゃいましょう。

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ラック前面の装甲に、腕の残りの装甲も取り付けます。装甲を取り付ける際は、肩や手は取り外し(取説の組立て順序通りに組み立てれば問題ナシです)ています。なお、手首の装甲パーツは変形時に下に引き出すのですが、差込方向から考えると引き出そうとすると装甲パーツが抜けちゃいます。それを、赤○の箇所の装甲、フレーム双方のピンを固定することで、抜けてしまうのを防止しているわけです。目立たない部分ですが、よく配慮されていますね。

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最後にビームサーベルを腕のサーベルラックに収めて……

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右腕の完成です。装甲のパーツ分割が多い分、トータルでの腕のパーツ数は多めかもです。

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肘の可動範囲は、ご覧のとおり。180度とはいきませんが、まぁこれだけ曲がればとりあえず支障はないでしょう。なお、肘関節は2重関節化がされていますが、写真の状態に曲げるためには、最初に下腕側の肘関節を動かしそれから上腕側の肘関節を動かすようにすると曲がりますよ。

以上でーす。右腕だけでも製作し甲斐がありましたね。調整した関節、変形箇所の固さは、狙い通りといった感じです。これだけしっかりとホールド出来れば、一通りの武装を取り扱えますし、ユニコーン、デストロイ両形態もガッチリ維持できると思われます。といっても、まだ難関の下半身が残っていますけどね;; 次回は下半身の前に残った左腕と両肩を作りますよ。
では、See you next time!
    

            

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