実際の組立てに入る前に、ゲートに関して注意点を。このRGガンダムでは、ゲート(パーツとランナーを繋ぐ、プラの流し込み口)のタイプが3タイプもあります。キャビゲート、アンダーゲート、クサビゲートの3種なのですけど、アンダーゲートを除いてかなりゲートが先細になっています。ゲートの断面積を極力減らして、パーツの白化がし難いようになっているのですが…少々問題点も。
写真の青○のゲートくらいであれば、ある程度の面積があるので普段とあまり変わらない感覚でゲート処理できると思います。
しかし、こちらの例のようなあまりにもゲートが狭すぎる箇所は、ちょっと注意が必要です。ゲートが狭いということは、たしかにゲート跡が目立ちにくくなりますが、それだけ力が加わったときに掛かる負荷が断面積が小さい分高くなる(ゲートが大きければ力が分散する)ので、”もげやすい ”ということでもあります。
ランナーからパーツを切り離す際や、写真のように切り出した後に残るゲートを引っ掛けてしまうと、もげる可能性が高いわけですね。そして”もげる ”ということは、運が悪いとパーツ側が”えぐれる ”ことにも繋がりますので、ゲート処理の際は慎重に作業をした方がいいと思います。
ちなみに、見ての通り膝の装甲パーツですが、MGの感覚だとかなり大きいパーツですよね。でも1/144では15×8mmほどの小さいパーツ(マス目が1cm四方)なので、写真で見るゲートもそれだけ小さいということです;
さて…長ーい前置きも終ったことで、組立てに入りましょう。今回は取説の組立て順序に従って、足からの組立てです。写真は、フレームであり可動の元でもある”アドバンスドMSジョイント ”の足にあたるパーツです。それをランナーから切り離した状態なのですが、このままでは組立てには使えません。ちなみに、ピンの部分をゴールドで追加塗装…しましたが…効果が低いかも;
ランナーから切り出したら、赤○のパーツを右側のように抜き取ります。この部分は成型上必要な部位であって、実際の組立てには不要ということです。
そして、不要パーツがくっついていた部位を180度回転させて、ようやく組立てに用いることが出来ます。とはいえ、このフレーム構造のおかげで、ポリキャップやABSパーツを別途組み立てる必要がないので、大分楽ですね。
足に使うパーツ一覧。フレームは1パーツなのですが…その分装甲パーツがえらい数になっています(^^; もちろんこの数はHGのそれとは比較にならないほど細かいです…。
そうそう、今回墨入れに使っているものは、普段とは違い”リアルタッチマーカー グレー2 ”です。MGクラスのキットでは右写真の”コピックモデラー 0.02mm ブラック ”と”リアルタッチマーカー グレー3 ”というほぼ黒で作業をしていますが、スケールが小さいことを考えてダークグレーに変更しています。まぁ白い装甲に関しては、”グレー1 ”でもいいかもです。このあたりはお好みで。
最初は、フレームパーツに足裏のノズルを取り付けましょう。取り付け向きがあるので、よく確認して組み立ててくださいね。
あとは1つ1つ装甲を取り付けていきます。先ずは足の甲と足裏の一部から。
さらに残りの足の甲と足先の装甲を〜。
大分足らしくなりましたな。ここで、写真2枚目のように不要パーツがくっついていた部分を手前に起こしてやります。
そして、踵側の装甲を取り付けます。
組み上がるとこんな感じ。よくよく見ると、この足って面白い構造をしています。踵は、アンクルガードを固定するジョイントと一体化しているのですよ。これまでのガンダムには見られない構造ですね。
あとはアンクルガードを組み立てましょう。直径1cmもないマルイチパーツにも、細かくモールドが施されています(゚o゚;)
アンクルガードのフレームに、正面側装甲、マルイチパーツと順に取り付けます。パーツの向きがありますので、取説をよく確認してくださいませ。
あとは最初に組み立てた足とアンクルガードを1つにすれば、足首下の完成となります。
足先などにも細かいモールドがありますし、1/144サイズとは思えない情報密度です。プロポーションも悪くないですね。
足は左右共通となっていますから、ここで2個組み立ててしまいました。写真の関係で大きく見えますけど、実際はほんとちっちゃいw ああ、HGってこんな大きさだったなぁ〜としみじみ思い出します。写真2枚目は、足裏の写真となります。
しかもこの足…えらく細かく動くんですよ; MGガンダムVer2.0ベースと同様に、つま先まで可動しますっΣ す、凄すぎる…。
以上ですー。1/144の足には見えない仕上がりですね…とてもHGと同じスケールには見えません。一応既に右脚まで完成していますが、前置きが長かったのと足の組立てが結構にスペースをとられたので、次回に回します; というわけで、次回は右脚の製作となりまーす。
では、See you next time!