個人的想像としては、劇場版「機動戦士Zガンダム」の公開（2005年）に合わせて、企画制作されていたんじゃないかなぁと。ただ、同時期に発売したガンダムMk-II、Zガンダムの”Ver.2.0化 ”により、大きさ以外でのMGジ・Oのアイデンティティを見出せずお蔵入り。その後MG化希望アンケートの上位に入ることで、途中まで進んでいた原型をそのままキット化にしたのがこのジ・Oではと思うわけです。
これだけの大型MSであるわけですし、今の技術でキット化されていれば……
・ 全身の動力ケーブル類は、装甲とケーブルが別成型（キットでは一部のみ）
・ 頭部モノアイは、首の動きに合わせた連動ギミック
・ 装甲の細分化（色分けレベルの向上）
・ 合わせ目の軽減（頭部、ライフルのモナカは酷い…加えてそれをシールで隠すとは；）
・ MGならではの新解釈の追加（首の多重関節化、さらなる装甲の連動可動、副腕の可動ポイント追加とか）
等々、あげればキリがないほど出てきます； 現行のマスターグレード（MGに限ったことではありませんが）は、相次ぐ旧MGのVer.2.0化に伴い、それに準じたキット構造を標準採用する傾向に…というか、それが技術の進歩に伴う普通の流れですね。そういう意味では、このMGジ・Oは時代の流れを逆行したキットと言えるかもしれません。
MGを作るユーザーは、作品や機体にそれぞれの拘りをもったファンが多い（もちろん手軽に楽しんでいる人も大勢いると思います）ことは、バンダイも分かっていると思うのですけどねぇ…。
許せないというか、いただけないなぁと感じるのは、作りが古いなら古いで最初から言えばいいのですよ。逆にそれを宣伝文句にするくらいの気概をもって売り出していれば、ユーザーの反応ももっと違ったものになったんじゃないかな？ メーカーとしては、”売ったもの勝ち ”は当たり前なのかもしれませんが、「MG化希望の商品でしょ、ほら買いなさい」的な姿勢（ユーザーに責任転嫁してる節が…）がありありとみえるのが嫌ですね； まぁこういう姿勢に抗議するのであれば、不買が一番なんですけど…自分は買っちゃいましたから…(^^;;
ただ個人的には、こうしてキット化してくれたことは素直にありがたいと思います。価格が高いのはプラ量（金型量）を考えれば妥当とみれないこともないですし、たとえ作りが古かろうが、1/100という大きさと存在感（これに勝るアイデンティティはないでしょう）を実際に手にとって、組立て、飾れる喜びは、モデラー冥利につきると思うからです。だからこそ、こうして不評を知りつつも購入したのですし。
さて、言いたいことは言いましたので、いつもの届きモノ報告に戻りましょう。自分から鬱々とさせる文章を書いておいてなんですが、ある意味作り甲斐のあるキットです。最近のキットは、色分けのレベルも高すぎて部分塗装らしい部分塗装（アレンジばっかり）が出来てませんでしたからｗ そういう意味でも楽しみながら作るとしますよ。
あああ、それと申し訳ないのですが……次回作成予定キットだった”Vコアブースター ”は、”ジ・O ”の製作後ということにさせていただきますm(_ _)m 当初の予定では、ジ・Oがこんなにも早く発売されるとは思ってませんでしたし、購入は後回しにするつもりでいたのですが…気がついたら手にしちゃってたので；ｗ；
それでは、ざーっと中身を見ていきましょーっ。
以上です〜。なんだかんだ書きましたけど、やっぱりジ・Oの製作は楽しみだったりします。ですが、その前にRGガンダムの製作の残り、頂いた一番くじのレビューを先に片付けます。”一番くじプレミアム 劇場版マクロスF 虚空歌姫 ギラサマアンコール！！ ”の撮影は、今回の更新後から開始しますので、明日から順次レビューを公開出来ると思います。そちらもお楽しみに〜。
では、See you next time!
