劇場版マクロスF 虚空歌姫 Hybrid Pack
「マクロスFRONTIER」は、マクロスシリーズ25周年記念に作られた作品で、「超時空要塞マクロス」、「マクロス7」に続くTVシリーズ3作品目にあたる。宇宙移民船団マクロス・フロンティアが、未知の生命体”ヴァジュラ ”と接触、戦いに巻き込まれていくストーリーとなっている。記念作品ということもあり、歴代マクロスに関連するシーンが非常に多く、昔からのファンにとっては随所に懐かしさを覚える。もちろん、これまでのマクロスシリーズの要素とも言うべき、”歌 ”、”3変形するバルキリー ”、”三角関係 ”の3要素を取り入れている。
中でも”歌 ”の要素は、CD等のセールスに直接反映され、登場曲がオリコン上位ランクイン、武道館ライブの実現などファンの心をしっかりと掴んだ。2011年2月には劇場版2作目(完結編)の公開も決まっており、TV放映終了から2年を経過してもまだまだ活気のある作品といえる。
劇場版1作目”イツワリノウタヒメ ”のBlu-rayパッケージに収録された
「マクロス トライアルフロンティア」のご紹介です。劇場版本編とPS3用ゲームが1枚のBlu-rayに収まったハイブリットディスクとなっているのが最大の特徴ですね。ただ収録されているゲームは、名前の通り”試用 ”ですから…大きな期待はしちゃいけません(^^; それでもゲームの基本的なシステムは、PSPでの”エースフロンティア ”→”アルティメットフロンティア ”で培われてきたモノがそのまま流用されていますから、大きなハズレはないと思います。では、画像を交えつつざっとご紹介していきましょうかね。

タイトルです。歯車のデザインからして、イツワリノウタヒメを連想するロゴですね〜。このあとスタートボタンを押すと、ゲーム本編かクレジットを選ぶことになります。つまり、エンドロールはいきなり見ることが可能。


ゲーム内のミッション選択画面です。ここで、該当ミッションを1つずつこなしていくことになりますが、コンフィグ、セーブといった本来あるべき機能がすっぽり抜けています。なのでゲームを終了してしまうと、クリアしたミッションタイムとかは消えます…というか元から記録されてないですけど(^^; そのかわりトロフィーはちゃんとありますよ。
下2つのSSは、左が通常ミッション一覧、右の赤い方が高難易度ミッション一覧になります。本来は、通常ミッションを全部クリアすると裏メニューとも言うべき赤いミッション一覧が出るのですが、裏コマンド(このメニュー画面でL1+R2+STARTを押す)を入れることで、いつでも表示可能です。このコマンドは、ググっても出ますし、通常ミッションをクリアしたときにも出ますし、取説にも書いていますので…裏コマンドと言うほどでもないですね;






登場機体の一覧です。通常ミッションでは、ミッションごとに機体、パイロット、パートナーが決定してて変更不可ですが、高難易度ミッション(赤メニューのやつ)だといろいろ弄れるようになっていますよ。登場機体は、VF-25系、クァドラン系、バジュラ系の3種12機になります。マクロスFに絞った機体なのは分かるんですが…せめてVF-27は欲しかったなー;; その代わり、プロフェシーとクランカラーのVF-25S(しかも赤と紫の2カラー)が初お目見えですね。



続いて追加パックの種類です。VF-25シリーズのみ選択可能で、機体ごとに付けられるパックに違いがあります。たとえば…写真のアルト機ならスーパー、アーマード2種、トルネードと4種ありますけど、プロフェシーには一切付けられなかったりするので、注意です。



お次はパイロット〜。お馴染みスカル小隊の面々、クラン(大小あり)、バジュラ(パイロットと言うのか?)が選択可能。もちろんパイロットによって、機体の搭乗制限(クァドランに乗れるのは…という具合に)がありますです。

PSP版でもあったパートナーシステムは、このPS3版でも健在。上記のパイロット以外に、お馴染みランカ、シェリルが選択可能〜。


一通りの入力が終ったら、決定してゲームスタートです。このあたりのUIには、VF-25系のコンソールパネルを模したデザインが使われていますので、アルティメットフロンティアなどにはなかった演出ですね。もっとも…PSP版はマクロス全般を扱ったゲームだから、こういう特定作品に限定した演出は向かないけど。そういう意味では、PS3版も正規製品として販売した場合は、こういう演出はなくなる可能性もあります。
おっと、それからこのPS3版トライアルでも、操作タイプをノーマルフライト、リアルフライトから選択可能。フライトシムに馴染みがある人は、ロールとヨーコントロールが独立しているリアルフライトをオススメしまふ。


発艦シーンは、なかなか綺麗+演出が細かい(ライトシグナルとか)です。このあたりはさすがPS3の描画能力です。あー、ちなみに映像出力は720Pが最大となっています。バンナム系は…1080Pはないですね;


機体の動きに対して、スタスターノズルやフラップや、エルロン、エアブレーキ等が動いたりします。欲を言えば、アフターバー時のスラスター光、モーションブラーをもっと強くした方がいいかなぁ…。




VF-25Sオズマ機のファイター、ガウォーク、バトロイドを簡単にご紹介〜。やはり解像度が飛躍的にあがり、ディティールが細かくなったことでグラフィックは非常によくなってると思います。


ロックオンを開始すると、ミサイル・コンテナベイが開く演出も健在。大量のミサイルが飛び交うような状況でも、とりあえず処理落ちもなく非常に滑らかなのも良かったですね〜。


このトライアルフロンティアで初登場となった、トルネードメサイアです。劇中の描写の通り、発艦時にはランディングギアを先に収納する演出も心憎いですなっ。

トライアルフロンティアのナビゲーション(オペレーター)は、キャシーことキャサリン・グラスが担当(もちろん全部喋ります)してます。製品版では、このあたりも選べるようになることでしょう。



体験版的なゲームですけど、トルネードメサイアの活躍を結構堪能出来ますね〜。アルト機だけでなく、オズマ機、ミシェル機、クラン機にも装備可能ですので、オキニの機体につけて遊んでくださいな。


パートナーがシェリルかランカなら、歌によるサポートを受けることも可能。熱唱中は能力が上昇…してると思われる…。さすがに使用スキルの選択とかは出来ないので、何が上昇しているかとかは不明です。またカットインは当然新しいもの(PSP版とは違うという意味で)なのですが…絵柄自体はどこかしらの商用アイテムで見たことのあるものです(^^;

指定する敵を倒すとかすれば、ミッションが完了して評価画面に移行します。写真はSですけど、最高でSS評価かな?


以上、トライアルフロンティアをばばーっと駆け足で紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? 相変わらずデジカメ撮影なので、画面の綺麗さを伝え難いけど…そこは察してくださいませ;

で、珍しく…いやゲーム系では初かな? 評価点もざっとつけてみました。一般的な体験版よりも出来ることは多いですが、あくまでもトライアルですので製品版時にはもっとよくなっていることでしょう。PS3版でも、ガンダム戦記のようにオンラインにも恐らく対応するでしょうし、グラフィック面の良さを見る限り期待出来るかも? ただ難点は、現状のトライアルフロンティアでは、アルティメットフロンティアとの相違が綺麗になっただけ…なんですよね。もちろん細かい演出とかも良くなっていますが、システム面でより斬新なアイディアを組み込んでいかないと、売れないんじゃないかなぁ。
オンラインアンケートの質問事項を見る限り、現段階で製品版が出るかどうかは未定? でも、イツワリノウタヒメをフルHDで観れるわけですから、価格を考慮しても今回のハイブリットパックはありだと思いました。このトライアルパッケージでユーザーの声を集め、それを活かすことが出来る体制が出来れば…バンナムのキャラモノゲームもかなりいいものが出来そうな気がします。今後に期待ですねっ。