MG 1/100 MSN-001A1 デルタプラス 作成レポート その3 (腰ボールジョイントのピンを切断したときの対処 )

2011.08.08 | author: | 開発計画 | MASTER GRADE
「MG 1/100 MSN-001A1 デルタプラス 作成レポート その3」です。予定では右腕の製作にはいるはず…でしたが、その前に先日失敗例を晒したところ…「胴体部のボールジョイントのピンを切断しちまったーーーっ」といった検索がかなりきています; ここまで同士の方々?がいるとは思わなかったので、もう少しきちんと対応を載せておけばよかったなー…ということで、簡略図となりますが修正工程を別途掲載しておきます。なお、図はあくまで簡略ですので、実際のパーツ形状を正確に模したものではありません。細かい部分は実際のパーツ形状に置き換えてご判断くださいませ。先日の失敗例と実際の修正写真は、上の”頭部の製作 ”と ”胴体の製作 ”ご覧になれます。腕の製作は、時間的に間に合えば今夜改めて記事あっぷしまーす。

では、お浚いがてら書いていきましょう。”F-15 ”、”F-16 ”のボールジョイント先端には、四角いピンが成型されています。まだ組みあがってないので、用途に関してははっきりとは言えませんが…恐らく姿勢補助用(仰け反り防止か、WR時の腰の正位置ロックのため?)と思われます。ボールジョイントの先端に、こういったピンが成型されていることは非常に稀のため、ゲートと勘違いして切り落としてしまいやすいです。取説にも「キルナ、キケン!」などの注意書きは特にありませんしね;
では切り落としてしまった場合はどうするのがいいでしょうか? もちろん一番確実なのは部品発注です。ですが、今はお盆休み目前…今から頼んだら部品届くのお盆明けどころか8月末?? このような悲惨な状況を回避するために、悪あがきをしてみようというのが今回の趣旨となります。

ゲート処理のためにピンを誤って切り落とした以上、元に戻そうにも「ニッパーで切断面潰れてるしー」、「ナイフでゲート跡を根こそぎスライスしちゃってますが?」ってな状態だと思います; ですから単純に切ったものをくっつけるというわけにはいきません。そのため、ある程度の加工技術も必要となることは覚悟してください。
それとピンを切り落としたのが、F-15かF-16の片方だけなのか、両方とも切り落としてしまったかで対応は少し変わります。恐らくは後者の方が多いんじゃないでしょうか? 片側だけ切り落とした場合は、自分のときのように片側分だけを整形していけばOKです。ですが両方切り落としてしまった場合は、片側ずつ再生するのではなく、ピンはピンとして左右が合わさった状態の独立した1つのパーツとして整形してください。この方がパーツ強度がより増しますし、最終的な安全策をとるためにも重要なポイントです。

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単純に切り落としたピンと同じ大きさ、形のモノを別途用意して、ボールジョイントの先端に接着したとしても、簡単にポロっととれてしまいます; 接着剤はそこまで万能ではありませんし、腰の関節部には思いのほか力が掛かりますので、この少ない接着面で支えきることは不可能です。

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そこで、ボールジョイント側に差込むピンと同じ大きさの四角い穴を整形してやり、長めに作ったピンを差込み、接着することで、元の状態に近い強度を再現出来ます。というわけで、切り落としてしまったピンの復元からはじまるのですが、片側だけのピンだけで済んでいるのなら、反対側を参考に復元すればいいだけです。しかし、両方切断してしまった人には、元の大きさがわからないですよね。その場合は、このピンの受け側である”F-6 ”、”F-7 ”に合うように形作ってやりましょう。代わりのピンとなる材料は、ランナーのフラッグ部分あたりがオススメです。念を押しますが…両方落とした方は、F-15と16のピンが合わさった形で整形するのをお忘れなくー。
ピン復元のポイントは、ボールジョイントに接着する側から先に整形していくこと。何故かと言うと、ピン自体はかなり小さいパーツとなるので、いきなりジャストな形を出そうとすると、小さすぎて加工しづらくなるからです。ボールジョイントと新しいピンの固定が済んだあとで、仕上げにF-6、7と形が合うように、焦らず少しずつ形を整えていけば完成となります。
F-15、16両方のピンを落としてしまった方の流れは、最初に新設ピンのボールジョイントとの接合部分の整形、F-15、16のボールジョイントの穴あけを行い、両者の合いが無理なくしっかりと固定されるように形状を調整しておく。整形完了後は予めF-15とF-16を接着固定し乾燥、次いでピンも接着固定の順で。あとはF-6、7に合うように出っ張ったピンを整形して完了です。

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細めの真鍮線とピンバイスを持ってればの話となりますが、F-15、16両方落としてしまった人の場合、補助的な意味で真鍮線を打ち込むとより確実なものとなります。注意点は、真鍮線の切断面を綺麗にすること、垂直ではなく斜めに打ち込むこと(垂直だとF-15と16の接着面に沿うため)の2点かな?
応用的なものとしては、整形技術が高い人なら”ピンの形状を凸型にする ”ことで、真鍮線が無くてもしっかりとボールジョイントとピンを噛み合せることも可能です。悪あがきの方法は1つではありませんので、いろいろ思案して試してみるのも良いかとー。

以上です。ちょっと予定外の作成レポートになりましたが、たまにはこういうのもいいかなー。時期的に、夏休みの工作みたいなw 今回の加工修正のような場合は、ゲート処理のときにはあまり使わないナイフの動きが要求される場合もありますので、くれぐれも怪我には注意して作業してくださいね。さて、次回は通常の作成レポートに戻り、腕の製作となりまーす。夜の更新間に合わなかったら、明日ということで…(^^;
では、See you next time!     

            

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