MG 1/100 XXXG-01SR ガンダムサンドロック EW 作成レポート その4 (左腕の製作とXB-13の問題)

2011.11.10 | author: | 開発計画 | MASTER GRADE
「MG 1/100 XXXG-01SR ガンダムサンドロック EW 作成レポート その4」です。前回に引き続き、腕を作っていきますよー。今回は左腕なのですが、構造、形状ともに右腕と対称なことを除けば同じといえるものなので、細かい組立工程はいつものように省略いたします。ただ、腕の組み立て自体には問題はないものの、胴体への取り付けの際に問題が発生;; そちらについてもレポートしていきます。この問題は、共通ランナーであるXBランナーのパーツで発生した問題のため、他のガンダムW系のMGキットにも影響する可能性がありますので、注意が必要です。

MG 1/100 XXXG-01SR ガンダムサンドロック EW

MG 1/100 XXXG-01SR ガンダムサンドロック EW MG 1/100 XXXG-01SR ガンダムサンドロック EW

先ずは前回製作した右腕について。肘の可動範囲をチェックしていなかったので、改めて確認してみると…意外と動きませんね; 最近のMGとしては、可動範囲は狭めと言えます。実用性としては、ギリギリのラインかな?

MG 1/100 XXXG-01SR ガンダムサンドロック EW

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続きまして、今回の本題の1つである左腕の組み立て。改めて、全パーツを並べてみると…ショルダーアーマーでパーツ数が嵩む分、量が多くみえますな(^^; 右腕のときと同じ工程でパチパチ組みまして、左腕も組み立て終了です。

MG 1/100 XXXG-01SR ガンダムサンドロック EW

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組み立て済みの胴体に右腕、左腕を合わせて、バックパックを除く上半身の完成ですっ。おー、いい感じですねー。後期型と比べると、色合い的に引き締める部分が少ない(白率が高い)のですが、思ったほどぼやけた印象はありません。ショルダーアーマーも、ちょっと大きめなところがいいですね。

MG 1/100 XXXG-01SR ガンダムサンドロック EW

しかーーーーっし、問題発生です。組みあがった上半身をひっくり返すと、写真赤い○の箇所に、横にスッと白化した跡がorz しかも、ただ白化しているのではなく、パーツの厚みの半分くらいまで裂けています_/ ̄|○ そして…実はシェンロンガンダムでも同様の症状が確認されていまして、たまたまかと思ってそのときはスルーしていましたが(その後シェンロンは完全に割れました)、サンドロックでもとなると、偶然ではない可能性もあります。ちなみに…シェンロン、サンドロックともにこの部分は無調整の状態ですよ(^^; 盛り盛りなどはしていません。

シェンロン、サンドロックと立て続けだったこともあり、念のため”バンダイ ホビー事業部のお問い合せ窓口 ”に電話をして、不具合なのかどうかの確認をしましたので、その結果をお知らせしたいと思います。


今回の事象を改めて書くと、破損したパーツは”XB-13 ”。組み終えた腕をそのまま作成済みの胴体へと差込むと、肩受け側のXB-13のパーティングラインに沿って、白化を伴った亀裂が発生。キットそのままの状態で組んでいること(関節の調整や塗装のないこと)、両肩ともに発生していること、シェンロンガンダム、サンドロックと2つのキットで発生していることを伝えました。

電話応対していただいたオペレーターの方は、手元で取説を確認しつつ、破損したパーツ、破損の元になったパーツ(胴体側の肩付け根:XB-2)が共にXBランナーであることから、成型段階でABS材を金型に注入する際に圧力が高かったのではないか、と可能性のある破損の原因を提示してくれました。注入圧力が高いと、本来の指定よりも極々わずかな量だけれども、成型パーツの厚みが増してしまう。その結果、差込み側(XB-2)、受け側(XB-13)の双方で本来のサイズよりも大きくなってしまったことで、受け側の負担がより増し白化 → 亀裂 or 破損にいたったのではないかということです。
その上で、こちらのシェンロン、サンドロックの購入時期を確認し、それよりも以前に成型されたロットのXBランナーを計4枚(シェンロン、サンドロック、それぞれの両肩分)、在庫の確認がとれたので至急送ってくださるそうです。

その後は送付先などを知らせて、最後に”返送用の封筒を同封するので、破損したパーツの返送にご協力ください(強制ではないようです)”とのことでした。パーツ密度を測れるらしく、それによって破損したパーツの注入圧力が高かったどうか等が分かるそうです。返送することに特に問題はないので、了承した旨を伝えて電話は終了となりました。


結論としては、万が一同様のパーツ破損が発生してしまったとしても、きちんと無償対応してくれるということです。今回の問題は、あくまでも私見ですが、パーツの成型形状(差込む方向に平行してパーツの成型ラインがある)にも原因があるのではないかと思います。もしここに成型ラインがなければ、今回程度の負荷で、裂ける、割れるといったことはなかったかもしれませんしね…。ですが、過去に製作したウイングTV、デスサイズヘルEW、エピオンEWでは、問題なしか軽い白化どまり(裂けてはいない)だったことから、今回の裂けた&割れた原因はそれとは別の可能性(オペレーターの方のいうように圧が高かった等)もあるわけです。
なので、構造的な問題はありますが、現状のパーツが”=欠陥 ”と言えるかは、微妙なところと言えるでしょう。ぶっちゃけ、組んでて白化はたびたびありますし、個人的には白化=グレーゾーンって感じかなぁー。白化は破損につながりますけど、白化した時点で破損と見なすかは、どの程度白化しているかなど、人によって意見が分かれそうですしね(^^;

白化の対応策としては、適当な大きさに切り出したランナーのフラッグ部分等を使って、白化する部分に蓋をしてしまいます。ABS用接着剤で固定したあとは、十分乾燥(かなり掛かると思います…)させた後に目立たないよう成型してやれば、その面が白化したり裂けたりということはなくなると思います。その代わり、処置箇所反対側の曲面の極わずかな部分に、負荷が集中する可能性が高いです;
そのため結局のところは、他の関節に比べて調整がシビアであり、ある程度の関節強度で抑える必要がある…ってことですね;;

今回の”XB-13 ”の一番の問題は、”完成後は異常に気づき難いところ ”にあります。腕を下ろした状態では正面から問題箇所は見えませんし、クラックが入っても割れなければ保持力が下がることはありませんから; もし過去にリニューアルしたガンダムW系MGを作ったことがある方は、一度組み立てた肩付け根をよく確認することをオススメします。
今回の問い合わせで、オペレーターの方は”XB-13の破損 ”をはじめて聞くという応対でしたが、ぐぐると同様の症状の人が結構いることが分かります。まぁサポートに電話せずに、自力で補修してしまうか、そのまま部品注文している人も意外と多そうですが…(^^; かくいう自分も、一発目のシェンロンではスルーしてるしw シェンロン→サンドロックという連続での組立てがなければ、個別に部品注文していたかもしれません。こういうキットモノは、組み立てるという工程が入るため、完成品と違って、どこまでが不良扱いで、どこまでが自己責任なのかがユーザーにとっては結構曖昧ですからね。
なので、「これって…」と疑問に思ったときは、一度”お問いわせ窓口 ”に確認してみることをオススメしまーす。電話か手紙で受け付けていますよ。個人的には、Eメールにも対応してくれているといいのですがー…あれ? 以前は対応していたような??

MG 1/100 XXXG-01SR ガンダムサンドロック EW

最後になりますが、替えの部品が届いたら、ひびの入ったXB13は返送することになります。つまり一旦バラさないといけないわけで…(^^; というわけで、肩周りに関しては、一部追加の塗装を施しました。どれもグレーによるものでーす。

以上です。ふー、今回はテキスト多めなので疲れました; そうそう、お問い合わせ窓口へ電話をするときの補足事項になりますが、電話をする前に伝えることの要点を予めまとめておくと、スムーズにサポートを受けられます。例えば、部品が壊れたのであれば、どのランナーの何番の部品なのか等、最低限の情報は整理しておきましょう。それから、取説と破損した部品は手元にあると尚良いと思います。
では、See you next time!     

            

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