MG 1/100 RMS-108 マラサイ 作成レポート その11 (外装の製作・追加塗装&追加加工)

2012.07.12 | author: | 開発計画 | MASTER GRADE
「MG 1/100 RMS-108 マラサイ 作成レポート その11」です。いつもだと、MS本体が完成したらバックパックや武装を作って終わりなのですけど、今回はアレンジの塗装面積が今までよりも広範囲なため、全身を組み終わったところでバランスを確認し、最終的な微調整を行いました。調整内容は、頭部のリペイント、腰、脚部の追加塗装、各部にリベットディティールの追加、の3項目となっています。リペイントや追加塗装は、これまでとなんら変わらない作業ですが、リベットディティールの追加加工は紹介するのは初めてかな? ということで、少し詳しくレポートしていこうかと思います。
あと、レポートの最後に”メラミンスポンジによるつや消し ”の注意点についてのご質問を頂きましたので、簡単ですがまとめています。今後試される方は、ご一読いただけたらと思います_(._.)_

MG 1/100 RMS-108 マラサイ

まずは追加の塗装分について。当初は、頭部の塗装色(スターブライトアイアン)が造形と配置の関係であまり綺麗に発色してくれないことから、頭部のみを一段明るいスターブライトアイアンとスターブライトシルバーの混合色にリペイントするだけでした。しかし全体を組み終えてみると、配色のバランス、ディティール的に塗り分けられそうな箇所がまだあったため、追加の塗装をすることにしました。それとリベットディティールは、メタルパーツ…は少々お高いので、プラモノを塗装して使っています。
使用色は、本体への塗装分はガイアのスターブライトアイアン+スターブライトシルバー(6:4)、リベットをEXシルバーで。塗装後は、スーパークリアーIIIでコーティングしています。追加塗装箇所の詳細は、サイドスカートの中央のライン凸ディティール、膝下の段落ちディティール、脹脛外側の凸ディティールの3種(各2箇所ずつで計6箇所)となります。

MG 1/100 RMS-108 マラサイ

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では、追加の塗装分も乾燥したので、マスキングなんかを外して元の状態に組み立てていきましょう。まずはリペイントを終えた頭部からです。黒鉄色のような色合いから、深みのあるシルバーになったことで、光の投影面積の小ささによる”イメージと現実の色合いのギャップ ”を出来るだけ小さく抑えています。

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外の塗装箇所のパーツも元に戻していますが、そちらの紹介はすこし後回しにして、先にリベットディティールの追加について書いていきます。今回は、マラサイのイメージを崩さない範囲でのディティール追加としたため、1つあたりが1.6〜1.8mmと小さ目のリベットを使用しています。問題はどのあたりに配置していくかなのですが、自分の場合は製作途中を細かく撮影しているので、そういった写真を使って配置する場所を考えていくことで、実際の組み上がりをイメージしやすくしています。
実際の作業としては、写真のように”取り付け予定箇所に目立つ色でマーキング ”したりしています。昔は、取説の全体図を使ったりしてましたが、鉛筆で書いたり消したりで汚れますし、取説はモノクロなのでイメージとの誤差が出やすいこともデメリットでした。しかしこれなら、カラーな上に実際の組み立て中のモノだから色の誤差がなく、undo等の機能や、レイヤーを分けることでいくらでも簡単にやり直しが可能なので、とても楽です。

MG 1/100 RMS-108 マラサイ

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使用したリベットは、コトブキヤの”モデリング・サポート・グッズ 小型リベット P-108 ”です。このリベットは、マイナスモールド、丸、リング状、の3パターンのディティール形状が含まれています。なので、いろいろなパターンを使いたい人にはいいですが、「マイナスモールドがイッパイ欲しい」などの場合には向きません; 今回は、1.8mmを3パターン、1.6mmをマイナスと丸(こちらは予備)を切り出し、EXシルバーで塗装後、スーパークリアーIIIでコーティングしています。そのままでもいいですが、1パーツが2mm未満と小さい分、塗装することで多少なりともメタルパーツっぽく見えますな。

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取り付けは、そのまま接着剤でぺったんしてもいいんですけど、今回はピンバイスで穴を開けてその中に埋め込むようにしています。こういったディティールやモールドの追加は、大抵左右対称にすることになるため、位置取りをしっかりとマークした上でズレがないように作業することが大切となります。自分の場合は、ノギスと金プレートを使って0.3mmのシャープペンでマークし、ポインタで仮穴を作ってから、ピンバイスで穴を開けるようにしています。ピンバイスで穴を開ける際も、一気に回して掘るのではなく、削りカスをこまめにとりながら、力を抜いて少しずつ確認しながら穴を開けると、予定よりもズレてしまったり、貫通させてしまったりといったミスがなくなります。
あとは、瞬間接着剤などでリベットパーツを固定して、ディティールアップ完了です。今回はコスト面で安いプラパーツを使用しましたが、メタルビーズなどを使えば塗装の手間もなく、より簡単に改修可能です。予算や都合に合わせてパーツを選びましょう。

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同様の手順で、リベットを埋め込んだパーツです。青い○が1.8mm、緑の丸が1.6mmのリベットを使用しています。今回はメタリック系で塗装しましたけど、グレー系もいいですし、外装色で塗装後に墨入れしたりと、好みや周りのディティールに合わせていろいろな表現手段があります。それらによって、埋設するタイミングも異なりますから、事前にしっかりと考察して、納得のいく仕上がりを目指してください。

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では、追加の塗装を終えたパーツとともに、ディティールアップしたパーツもフレームに戻して、改修後のマラサイ本体の完成です。追加の塗装は主に側面が多いこと、増設したリベットは小さいモノを敢えて選んでいるので、パッと見はあまりかわらないかな? とりあえず、頭部マスクと周辺のコントラスト比が下がったことで、まとまりが自然になったのが個人的には大きいです。全体を撮ったこの写真だと、その辺りはちと分かり難いですけどね; 逆に、先ほどの頭部単体の状態なら色の差が歴然でも、装甲を付けてしまうとこれだけ暗く見えてしまうわけです。

MG 1/100 RMS-108 マラサイ

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最後に各部をアップでー。アクセントとしてはちょっとしたモノですが、手軽にワンポイントのアレンジが可能なので、たまにはこういう改修もよいのではないでしょうか。コトブキヤ モデリングサポートグッズのプラ製グレードアップパーツを使う場合は、外にもかなりの種類が出ていますから、単価も安いですしイロイロ試してみてくださいな。

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それから冒頭にも書きましたが、「”メラミンスポンジによるつや消し処理 ”について、注意点などがありましたら教えてください」との質問を頂きましたので、回答を載せておきます。
100均などでも売っているメラミンスポンジは、段差などをあまり気にせず、奥まった場所もしっかり擦れます。それゆえスプレーを吹けない製作環境においても、簡易的なつや消し処理としてとても重宝します。何よりコストがあまりかからず、手軽に出来る点がよいですよね。
ただし、注意点もいくつか。一つは墨入れのタイミング。これまでの感覚で墨入れをした後に擦ってしまうと、せっかく入れた墨も一緒に削られてしまいます; なので擦った後に墨入れをするのですが、パーツ表面上には細かな凹凸が出来たところへ墨入れをすることになるため、滲んでしまったり、ラインを細く修正するという作業が少々やり難くなります。
もう一つは、メラミンスポンジの取り扱いです。そのまま使うと肉眼では確認し難いほど細かな粉塵(吸い込むと気管などに痛みがでます)が出るため、必ず水に浸して絞ってから作業するようにしてください。出来れば、マスク着用の上での作業の方がいいかもー。あと、スポンジの細かい欠片のようなものがゴミとして出ますが、テーブルの上などでそれをティッシュで擦りながら取ろうとすると…テーブルに擦り傷が出来てしまいます;; 作業後は、周辺を掃除機でそのまま吸った方が無難です。
注意点はそんなところでしょうか。また、スポンジのみを使用したときのつや消しの度合いは、半光沢とつや消しの間くらいの仕上がりになります。もう少しつや消しにしたいなーと思うときは、1000番の耐水ペーパーで”水研ぎ ”をした後(そのまま研磨すると痕が目立ちます)、メラミンスポンジでさらに擦ればつや消しの度合いが増します。つや消し度合いの好みと手間を考慮して、望む仕上がりを目指してください。

以上です。本体のザックリ改修も終わったことで、残すはバックパックと武装のみとなりました。ということで…恐らく次回でこのマラサイの作成レポートも最終回になるかと思います。マラサイの場合、バックパックや武器も少々地味ーな感じですけど、気を抜かずにがんばっていきましょう(`・ω・´) あ、スタンドアタッチメントもあるかっ。
では、See you next time!     

            

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