RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム 作成レポート その15 (バランスの調整)

2012.08.21 | author: | 開発計画 | ETCETERA
まさかの「RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム 作成レポート その15」ですΣ 自分でも、よもやまたフリーダムに作成レポートを追記することになるとは思ってませんでした; 今度こそ最後のレポートとなる今回は、腰と脚の長さのバランスを変更する作業をします。この手のバランス調整は、本来なら塗装したり本組みする前に(ようは仮組見の段階で)するものですけど、先日友人のためにRGフリーダムをもう1体完成させた際に、そこでやらかしたちょっとしたミスが原因で完成後に改修をするハメになりました; まぁサイトで公開するにあたり、基本的に塗装や改修などの制限を設けてないRG(というより1/144キットだからか)なので、気になるなら弄ればいいだけなんですよ、はい。ということで、完成後のバランス調整、いってみましょー。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

先ずは、改修を決めるに至った1枚の写真をご覧ください。先日の”RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム 2体目完成 ”で公開した写真の縮小版(あちらでは3020×2000サイズだったので;)です。改修箇所は基本的にどちらも変わらないので、2体とも同じように見えるわけですが、実は極わずかですが全高に差が出ているのがお分かりになるでしょうか? 腰を見ると、写真左側の方が腹部中央あたりに隙間が出来ています。そしてその隙間の分だけ高くなっているわけです(^^;

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

拡大して、ラインを引いてみました。腰までの高さは、開脚率の関係で左側の方がむしろ気持低いのに対し、襟元、ブレードアンテナ先端までの高さは、左側の方が高くなっています。ようは腰がしっかりと一番奥まで差し込まれていなかったわけです。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

ここでもう一度最初の写真です。左側の腰が伸びたフリーダムを見た後だと、右側は胴体部が寸詰まりになっているように感じないでしょうか? これは好みの問題もあるので、人それぞれで感じ方は違うと思いますけど、自分にとっては胴の長さのバランスは左側の方が好みなわけです。これを見なければ、敢えて弄ることもしなかったわけですが……気づいてしまった以上は、弄らないわけにはいきません(^^; ただし、腰だけを伸ばしても今度は脚が短くかんじてしまうため、今回は胴と脚と両方を延長することにしました。

普段、キットそのものの持ち味を確認する意味でもこの類の改修はしておらず、塗装後の後付け的な延長ということで…ちょっとやっつけ感が強くなってます; ご了承くださいませ_(._.)_
今回のフリーダムの改修では、アドバンスドMSジョイントを全塗装している関係で、かなり部位同士の合いがキツくなっています。加えて、元から取り付け軸が長めに造形されているため、関節軸の延長などは行わなくても、スペーサーを間に入れるだけで関節周りを延長させることが可能です。しかし、フレームがキットそのままの場合は、保持の観点からみても取り付け軸を延長した方が無難でしょう。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

では下準備としてスペーサーを作ります。延長するのは、足首と腰になります。幸いどちらの関節取り付け軸も、直径は3.0mm(保持用の盛り上がりがあるので、場所によっては3.1mmほど)となっています。腰、足首ともに、完成後は外から見てほとんど目立たない奥まった位置取りのため、外観はシンプルにしています。
厚み1.2mmのプラ版を4.0mm幅のスティック状にカット。中心線を引き、適度な間隔ごとに3.0mmの穴(実寸法は気持大きめに)を開けていきます。穴が開いたら、その穴を中心に4.0mm程度の正方形になるように切り出していきます。今回は、さしあたり必要なRGフリーダムと製作途中のRGジャスティスの2体分6個(足首×2+腰×1を2セット)を作りました……がっ、どうせならRGストライクの分としてもう3つ作っておけば良かったですね;
切り出したらエッジを適度に落として、軽くペーパーがけをして形を整えます。後は、最終仕上げとしてフレームカラーに合わせて塗装(フリーダムはメッキシルバー、ジャスティスはブラック)を施し、スペーサーの完成です。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

準備が終わったところで、実際の延長作業です。先ずは足首から。スペーサーを軸に通してみて、スムーズに入るかどうかを確認してください。スペーサーのサイズ的に、あまりギリギリ過ぎるサイズを無理に押し込もうとすると、破損の危険があるため注意してください。今回は塗装済みのところに通すため、少し緩いくらいに調整しておき、両面テープを軸に巻いて固定する方法を取っています。もちろん、軸の塗料を落として接着固定してもよいでしょう。スペーサーを挟むだけでなく、軸関節を延長する場合の方法は、RGジャスティスの作成レポートを参照してください。
今回は、あくまで簡易的な方法をとっていますが、ただ延長するだけでなく軸関節をボールに置き換えてみたり、手の加え方は十人十色、様々です。試行錯誤することもプラモ作成の楽しみの一つだと思うので、いろいろ悩んだり試したりしてくださいな。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

腰も同様の手段で延長します。腰関節の軸は、足首よりもさらに長めになっているので、1.2mmほどなら軸の延長はなくても大丈夫だと思われます。ここでも両面テープを巻いてスペーサーを固定した後、下半身と上半身を合わせています。これで、足首と腰のバランス調整は終了です。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

バランスの比較です。左がノーマル、右が改修済みですが、膝位置、腰位置、全高と、少しずつ長さのバランスが違うのが分かるかと思います。理想的には、足首一箇所で長さのバランスを取るのでなく分散した方がいいのですけど、RGシリーズには股関節ポジションの変更機能があるため、下側にスイングさせて股関節位置が下側に下がることを考慮すれば、1.2mmほどなら足首一箇所でも十分ですね。

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

RG 1/144 ZGMF-X10A フリーダム

背中のウイングを戻して、”リファイン・フリーダム ”の完成です。腰の寸詰まり感がなくなり、脚も延長されたことでスマートなイメージになりました。接地面からウイング先端までの距離も2.4mm伸びたことで、ウイングの存在感にMS本体側が圧迫されることもなく、ウイングとの大きさのバランスも取れたと思います。ただ、冒頭にも書いたとおり人それぞれ好みがありますので、バランスをとる場合はいきなり作業に入るのではなく、先ずは関節の差込みを緩めたりして、実際にどれらいの長さがいいかを試した上で、工作作業に移行してくださいませ。

以上です。今度こそ、RGフリーダムは完成のはずです(^^; というか、組み終えたあとにこれだけ弄ったキットも珍しいなぁ……って自分で言うなですよねorz 困ったことは、先日譲った友人の分です。今回の工作程度なら、弄る分には破損の心配も特にないはずなので、出来れば調整してあげたいけど……どうしたものかw たぶんスペーサーを作れとかは難しいと思うから、希望があればスペーサーを送ってあげて…実際の延長作業は友人の手で関節の間に差し込んでが一番無難かな? ということで、あとでお伺いを立ててみますw
では、See you next time!     

            

開発計画 | 備考 2012年08月 | ETCETERA | HOME |