エフトイズ・コンフェクトの「
1/2000 艦船キットコレクション vol.5 レイテ沖〜1944(駆逐艦 雪風・磯風・初月 フルハルVer.)の製作&簡易レビュー」です。InstagramやTwitterにも投稿してた通り、組み立てや追加の塗装自体はだいぶ前に終わってたのですが、体調を崩したのもあって公開がすっかり後回しになってましたorz さて、今回作るのは小型の駆逐艦(三隻分)ですので、これまでの戦艦や空母といった大型艦とは違い、かなりちまいのが特徴です。ラインナップされた駆逐艦三隻は、雪風、磯風が陽炎型駆逐艦の8番艦、12番艦で、初月が秋月型駆逐艦の4番艦となっています。雪風は艦これでも人気の駆逐艦ですから、同型艦である陽炎型を含めてご存知の方も多いかな? 逆に秋月型、冬月型は艦娘として未実装ですので、今後追加されるといいですね。
それと今回の組み立て例は、1000万Hitプレゼント企画として予定している艦これモデルの作風のテストケースにもなっているので、応募予定の方は参考になさってくださいませ。実際は、この塗装例以外にも手を加えますから、そちらに関してはまた改めてご紹介したいと思います。では、とりあえず追加塗装をした三隻をまとめてご紹介でーす。


駆逐艦三隻分は伊達じゃないですな……どれもパーツちっちゃっ! ちなみに同型艦である雪風と磯風については、パーツはまったく同じになっています。WL仕様は、側面に貼るデカールだけ異なります。しかしどのパーツもほんと小さいですので、ランナーから切り出す際の破損や、ピンセットで挟みそこねてすっ飛んでいかないよう充分お気をつけを〜。

とりあえずストレートに組み立てた状態です。食玩であることと、スケールの小ささを考えると、相変わらずよく出来ていますねー。いままでは、組み立て後に軽くゲート跡などをリタッチして終わりでしたが、今回はここからさらに追加塗装をしていきますよ。
組み立て中の注意点は、マストのゲートが意外と太いので、切り出すときの力で折ってしまう危険があることです。切断時の刃の圧着力でもマストが曲がりやすいため、支柱に沿ってニッパーの刃を入れられるよう、周りのゲートから少しずつ切断して切りやすい状況を作ると、諸々の失敗も少ないかと思います。
ゲート跡のリタッチはいつもの通りとなります。船体のグレーはガンダムマーカー グレー+ガンダムマーカー ホワイト少量。キールの赤はリアルタッチマーカー レッド、煙突などの黒はリアルタッチマーカー グレー3、スクリュー周りはガンダムマーカー ゴールドでリタッチしています。

基本の組み立てが終わったところで、追加の塗装をしていきます。まずはウォッシングから。エナメル塗料のつや消しブラックを4〜5倍ほどに薄めて、全体にぺたぺたと塗りつけてやります。タミヤの墨入れ塗料を使う場合は、薄めずそのまま使えますよ。塗り終わったら、乾ききる前に綿棒、ティッシュ、フィニッシュマスターなどで軽く拭取り、さらに溶剤を染み込ませた綿棒、フィニッシュマスターで微調整をしていきます。艦船モノの場合だと、艦の側面などは縦に拭取り跡を残すようにしてやるとそれっぽくなりますよ。
とりあえず同型艦である雪風と磯風で比較してみましょう。ウォッシングした雪風と、素組み状態の磯風とでは、見た目の印象がかなりかわりましたね。ウォッシングをすることで全体に影が落ちてのっぺらした感じが消えています。

ということで、磯風と初月にもウォッシングを施しました。キットそのままだと船体色とデッキ色、艦底色の塗り分けのみでしたが、ウォッシングをしたことで陰影が付き、立体感が強調されるようになりました。スケールが小さいため細部の調整はしにくいですが、ウォッシングにより全体の質感の向上には繋がりますね。


そして、ウォッシングによって影をつけましたので、今度はパステルを使ってハイライトを入れていきます。使用したのはライトグレー系とウォームグレー系、それにレッドブラウン系の3色です。パステルは、紙やヤスリで削りだして粉末状にして、筆でハイライトを入れたいところにこすり付けていきます。今回は対象が小さいので、細めの面相筆や先細の綿棒を使うとやりやすいです。ハイライトは、主にエッジを中心にちょいちょいっと控えめに入れていきます。
今回はパステルを使いましたけど、普通の塗料を使ってドライブラシでハイライトを入れてもいいと思います。

これで三隻の駆逐艦すべてにウォッシングとハイライト入れが終了しました。ということで、駆逐艦三隻セット完成です。キット単体と比べるとだいぶ重厚感が出ましたね。あとは、お好みでラスト(錆)などを入れてもいいかもしれません。ただスケールが小さいので、ハイライトと同じく少し控えめなくらいの方が失敗し難いでしょー。

過去に作った”戦艦 大和”、”空母 蒼龍”、”空母 瑞鶴”にも同様の塗装を施してみました。しかしこうして比べてみると、駆逐艦と戦艦、空母クラスの大きさの違いが際立ちますな(^^; 1/2000なので大和や蒼龍、瑞鶴も充分小さいんですけど、雪風、磯風、初月の小ささはさらにその斜め上をいきます。フルハルもいいですが、WLで艦隊を組んだ姿も見てみたくなりますね。





組み上がった”
初月”です。雪風、磯風よりも少しだけ全長が長く、10cm連装高角砲が4基(艦首と艦尾に2基ずつ)も搭載されています。その代わり61cm四連装魚雷発射管が船体中央に1基のみとなっています。また、建造当初は21号電探を装備しており、後に小型の13号対空電探に換装しているんですよー。この艦船キットコレクションでは、前部マストに大型の電探らしきディティールがあるので、恐らく21号電探を装備した初期型と思われます。あれ?でもレイテ沖海戦のときには13号になってたはずでは? ま……いっか;
この艦船キットコレクションシリーズは、価格とサイズからすれば非常によく出来てはいるものの、マスト周りは真鍮線で作り直した方がディティール的にはシャープになってよいでしょうなぁ……。それにプラ製だとマスト太すぎますね; 0.2くらいの真鍮線なら丁度良さそうです。ということで、プレゼント企画で作成する重巡三隻については、そのあたりも弄る予定でいます。お楽しみにーっ。






”
雪風”と”
磯風”です。12.7cm連装砲が2基になっているで(建造当初は3基だったが、後に対空砲増備のために2基に減らされている)、レイテ沖海戦前の改装がこちらのキットにもきちんと反映されています。船体中央には、61cm四連装魚雷発射管を2基装備。その他にも25mm3連装機銃が5基、25mm単装機銃が14基と、小さい船体に機銃がこれでもかと詰め込まれており、まさにハリネズミの様な対空装備ですね。
キットの方では、さすがにディティールが潰れ気味のところもありますけど、でもまぁがんばってはいる方だと思います。お得な三艦セットでもありますし、大目に見れる範囲かな。マスト周りは相変わらずですが、一応内火艇の塗り分けもキット標準でされていますよ。
ちなみに、雪風も磯風も非常に優秀な駆逐艦でしたが、最期は航行不能になった磯風を姉妹艦である雪風が砲撃処分するという悲しい結末を迎えた二艦でもあります。






オマケです。以前作った大和、蒼龍、瑞鶴にもウォッシング、ハイライト入れをしましたので、写真載せておきますね。戦艦や空母の方が、船体の大きさ的にウォッシングの拭取り跡の効果が出やすいかもしれません。あとハイライトは、大和や蒼龍のような複雑な立体構造(大和の艦橋周りとか蒼龍の船体側面)になっている方がエッジに色を乗せやすいですなー。
大和に関しては、この後さらに空中線のテストに出張ってもらっています。そちらについてはまた改めてご紹介予定ですので、お楽しみにっ。
以上です。体調もようやく戻ってきましたので、次に作る食玩は”
艦これ モデル Vol.1”の方にも手をつけていきたいですねー。でも、とりあえずはプレゼント企画の方を優先かな……ということで、次回はプレゼント関係か、ベアッガイさんの続き、入手報告あたりの更新を予定しています_(._.)_
では、See you next time!
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