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MTBメンテナンス チェーン周りのクリーニングと注油

2015.05.25 |author: |開発計画
今回は少し実用的?な記事として、”MTBのメンテナンス(チェーン周りのクリーニングと注油)”についてまとめてみます。”MTBの”と書いてますけど、基本的にはロードもクロスバイクもやることは同じですね。スポーツ車と呼ばれる自転車の類は、非常にスムーズな駆動と軽いペダリングを実現するために、良いパーツを使ったり余計なモノ(重量ブツ)をそぎ落としたりしています。その代わり駆動系はむき出しになっているので、こまめにメンテナンスをしないとせっかくの性能を発揮できなくなります。今回のチェーン周りのクリーニングと注油は、実質的な作業時間は30分もかかりませんし(長期間メンテを放置してた場合は別ですが;)、内容も決して難しいことではありませんので、やったことがない人も是非お試しくださいませー。
ちなみに今回は新車のMTBだけでなく、油の固着したルック車、錆び付いたシティサイクルも一緒に洗浄しています。これくらい綺麗になるよーってのを合わせてご覧いただけたらと思います。

GT KARAKORAM 4.0

まずは……記事タイトルにもなっていますし、MTB(カラコラム4.0)からいきましょうか。納車から1ヶ月しか経っていませんので、少し遠めで見た限りではスプロケットもチェーンも綺麗に見えますね。

クリーニング前のチェーン

しかし、拡大してみるとご覧のように汚れています。帰宅後は毎度ウエスで各部を軽く拭いてまわっているのですけど、購入時に使われていたチェーンルブの種類の関係からか、埃などが若干付着しやすいみたいでした。

チェーンクリーナー+ディグリーザーでの洗浄

これをフィニッシュラインのチェーンクリーナーを使って綺麗にしてみます。写真のようにチェーンを中に通して上蓋を閉じれば、あとはクリーナーをやや↓方向に下げて適度なテンションをチェーンに作り、ゆっくりとペダルを逆回転するだけとなります。
そうそう、中には付属してた”マルチバイクディグリーザー”を既定レベル(写真の赤いライン)に従って入れてありますよ。

チェーンクリーナー+ディグリーザーでの洗浄

2〜30回もくるくる回せばOK。すると透明だったディグリーザーは真っ黒にっ!?Σ 1ヶ月400kmほど(しかも舗装路のみ)でもご覧の汚れっぷりです; これは洗浄をまったくしてなかったルック車とかはエライコトになりそうですな……。

チェーンクリーナー+ディグリーザーでの洗浄

肝心のチェーンはどうなったかというと、水でサッと洗い流すと見事に綺麗になっています。この手のディグリーザーは、必ず洗浄後に水で洗い流すか、濡れたウエスで丁寧に拭き取るのを忘れずに。ただ見た目は綺麗ですけど、先ほどの真っ黒になったディグリーザーを見れば、完全には汚れが落ちきれてはいないであろうことが推測されます。

3面ブラシ+ディグリーザーでの洗浄

というわけで、AZの”3面ブラシ”と、フィニッシュラインの”シトラスバイクディグリーザー”を使ってもう一度洗ってやりましょう。チェーンクリーナーで再度洗ってもいいんですけど、なんとなく3面ブラシの方も試したかったのと、どのみちスプロケットの掃除もあったのでこちらを使いました。
スプレータイプのディグリーザーを使うときは、周囲に飛び散らないようにウエスを裏からあてがいながら少しずつチェーンやスプロケットに極近距離から吹きつけていきましょう。あとブラシ側にも軽く吹いた後、3面ブラシはチェーンに、ロングブラシはスプロケットに当てつつペダルを逆回転させます。

クリーニング後のチェーン

再度水で洗い流してやると、ご覧のように綺麗になりましたっ♪ この後は注油作業があるため、ウエスでチェーンとスプロケットをさっと拭き、自然乾燥させておきます。これからの季節なら、晴れていれば30分もあれば乾くでしょう。

ドライルーブを使った注油作業

充分乾燥させたら注油をしていきます。今回は”ドライルブリカント”を使います。注意点は2つ。1つは使用前によく振ること。中で成分が分離してますので、振らずに使うと本来の効果が得られなくなってしまいます。もう1つは注油する場所。チェーンの連結部分に1滴1滴垂らして隙間に浸透させます
チェーンすべてに注油終わったら、あとはペダルを回しながらシフトチェンジしていき、チェーンだけでなくスプロケットにもオイルを馴染ませてやります。

ドライルーブを使った注油作業

全体にルブがいきわたったら余計なオイルをウエスで拭き取ります。不必要な油分は汚れが付着する原因になるだけでなく、異物を噛むキッカケになってしまう恐れもあるからです。このドライルブリカントは粘度が低めになっているので、注油して拭き取った後はサラっとした感じに仕上がります。一応雨でも大丈夫とはなっていますけど、どちらかというと水で流れやすいようなので、名前の通りドライセッティング向きのチェーンルブみたいですな。

ドライルーブを使った注油作業

拭き終わったら、これにてチェーン周りのメンテナンスは一通り終了! チェーンもスプロケットもピカピカです♪ 作業時間は、洗浄後の乾燥時間を含めても1時間掛かってませんね。梅雨入りしたら使うルブもウェットにしようかな……。

チェーンクリーニング&注油終了

最初の写真と比べると、クリーニング前はかなりチェーンが黒くなっていたのが分かります; 乗車頻度とか走行距離にもよるため一概には言えませんが、我が家ではこの1ヶ月に1度くらいのクリーニングペースが丁度良さそうです。ぁ、注油だけはその間にも1〜2回しますよー。
それと実際はこのチェーン周り以外にも、前後ディレイラー、ブレーキ関係の可動軸、ケーブル周りにもオイルを挿し、車体も拭き掃除してあります。その辺のことはまた次の機会にー。あと、駆動系への注油が終わった後は、全体にオイルを馴染ませるために小一時間くらいはそのまま放置してくださいね。

オイルが固着したMTBルック車

さて、ここからがある意味本番です; 注油してたオイルが固着し、汚れに汚れたMTBルック車のクリーニングになります; 本当に汚れ落ちるんだろうかと思うほど黒いです。リアディレイラーとか炭化したかのごとく真っ黒ですしww 購入から4年近くが経っているため、汚れの固着の仕方もハンパではありません;

クリーニング前のチェーン

チェーンを拡大してみると……こりゃまた凄いことになってますね;w; ときどき注油だけはしていたのですが、改めて見るとチェーンの形をした別の何かになっているようです。逆にこれを綺麗にすることが出来れば、もう恐いモノなんて何もありません! ってことで、が、がんばっていきましょー。

3面ブラシ+ディグリーザーでの洗浄

さてクリーニングの仕方ですが、まず”シトラスバイクディグリーザー”を吹き付けて10分ほど放置し、固着した油分をしっかりと溶かすようにします。すると写真のように表面の油膜が溶け出してどろどろ状態になってきました。ただ、この状態でチェーンクリーナーを使うとエライコトになりそうな悪寒が激しくしたため、3面ブラシと気合で擦ることに……。

3面ブラシ+ディグリーザーでの洗浄

……おぉぉぅ……ブラシヘッドがもの凄いことになってます; ちなみにこの後一旦水で洗い流すのですが、重油がこぼれたみたいな惨事になって一瞬慌てました_/ ̄|○ しかもチェーンなどはまだ黒い油がねっとりw ここまできた場合は洗い流すよりもウエスで拭き取っていった方がいいみたい。

4度クリーニングした後のチェーン周り

しかし、洗浄と洗い流しを繰り返すこと4度! ようやくチェーン周りが綺麗になりましたー。細かい部分では落ちきれてないところもあるかもですが、そこまでとなると一旦バラさないと無理だと思うので、これがとりあえずの限界かな;

4度クリーニングした後のチェーン周り

すべてが真っ黒に炭化したような状態だったリアディレイラーも、パーツ本来の色、SHIMANOのロゴもちゃんと判別出来るようになっています。てか、プーリーのアームとかは黒じゃなくてシルバーだったのね……これが真っ黒になるってどんだけよ;

4度クリーニングした後のチェーン

チェーンも刻印がようやくわかるようになりました。ただもう少し綺麗になりそうだったので、チェーンだけはもう一度ゴシゴシっと洗うことに。

5度クリーニングした後のチェーン

これ以上は無理かなーってことで、5度目の洗浄で今度こそ終了です。あの汚れた状態で酷使し続けたこともあり、だいぶキズもありますねぇ……。シフトチェンジの遊びも出ていますから、チェーン自体もだいぶ伸びていると思われます。次の機会にはディレイラーの方も調整しないとかな;

ウェットルブリカントを使った注油作業

ウェットルブリカントを使った注油作業

洗浄と乾燥が終わったらこちらも注油するわけですが、こちらは保管場所が屋外ということもあり”ウェットルブリカント”を使います。といっても注意点はドライのときと同じで、使用前によく振り、つなぎ目1つ1つに挿していくだけとなります。ただ、こちらは水あめのような粘度(写真下段)なので、馴染ませるためにも少しゆっくり注油していくといいと思います。しかし、パッケージと同じでルブの色が緑なんですねー(゚Д゚)

油、グリスが固着したMTBルック車のクリーニング後

チェーン全体に注油し終わったら、少し間を置いてからゆっくりと各スプロケットにオイルをいきわたらせ、最後に拭き取って完了です。ドライとは違い、拭き取った後もチェーンにしっとりとした艶がありますよ。これなら雨で流れないのも納得です。まぁその分汚れはつきやすそうですな;
こちらは流石に時間かかりまして、乾燥時間も込みで2時間半くらいかかってます;

チェーン、スプロケットが錆びたシティサイクルのクリーニング後

最後は嫁の愛用ママチャリです。beforeの写真を撮り忘れてしまったので、クリーニング完了後のみとなります。こちらも4年弱クリーニングはしておらず、チェーンとスプロケットが写真のチェーンガードのビスのごとく錆付いて茶色になっていました;
しかし、”シトラスバイクディグリーザー”を吹いて10分放置⇒3面ブラシでひたすら洗浄を2回繰り返したら、写真のようにあっさりと綺麗になってちと拍子抜け。というかディグリーザーって凄いですねー。固着した油だけでなく、錆もこれだけ綺麗になるとは……侮れません! こちらも屋外保管のため、注油はウェットルブを使っています。今までオイル切れでシャリシャリいっていたペダル音もなくなり、買った頃の静かで軽くスムーズなペダリングが戻りましたっ。

以上です。今回は3台まとめてのメンテだったのと、その内2台が4年モノという状態だっためトータルで半日近くかかってしまいました; ただ、ここまで油が固着したり錆ついていたとしても、手軽にここまでレストア出来るものなんですね。スポーツ車に限らず、ルック車、ママチャリも綺麗な状態で乗った方が気持ちいいですし、何より駆動がスムーズになることでペダルも軽くなります。是非一度お試しあれー。ご不明な点があれば、パチコメ、メール、ツイッターなどでお聞きくださいませ_(._.)_
では、See you next time!

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