エルゴン　GS3 ブラック Lサイズ　入手

「先日の頂きモノ」は、”エルゴン　GS3 ブラック Lサイズ”です。GTのカラコラム4.0を乗り始めて間もなく3ヶ月になります。だいぶ乗り慣れてきたかなーと思う今日この頃ですが、そうなると気になってくるのが”細かい部分での乗り心地”や”ちょっとした違和感”です。もちろん今までの3ヶ月間も、シートの高さ、前後位置、傾斜などを調整してはいるものの、弄れる範囲にも限りがあるため完全な違和感の解消にはならないこともよくあります；
しかしスポーツ車の場合は、様々な外部パーツが充実しており、それらを交換することで体にフィットする車体へと仕上げることが可能になっています。乗り心地に関係するパーツ交換は、ハンドル、グリップ、ステム、シートあたりでしょうか。自分の場合は、特に手首から肘にかけての違和感が気になり以前から友人にも相談していたところ、最終的にこちらのバーエンド付きのグリップなどを頂いた次第です。いつもありがとうございます_(._.)_　ということで今回の入手報告では、グリップの交換方法とこちらの使い心地を簡単にですがまとめていこうと思いますっ。

”エルゴン GS3-L ブラック”です。日本ではあまり見かけない面白いパッケージですね。エルゴンのバーエンドバー付きグリップは、コンフォートモデル（柔らかく衝撃吸収性が高い）とレースモデル（材質が固めで路面状況が手に伝わる）に別れ、GPシリーズが前者、GSシリーズが後者となります。市街地乗りがメインであればGPシリーズの方が向いているのですけど、MTBの場合はフロントサスが基本装備されており好みの固さ、握り心地で選べばよいらしいです。
ちなみに、シリーズ名の後ろに付いている1〜5の数字は、エンドグリップの長さ（数字が大きいほどエンドグリップが長い）を表しています。

左右対称の形状で、エンドグリップの角度が調整可能になっています。グリップの出っ張ってる部分が丁度手のひらに収まり、よくフィットしてくれます。サイズは、グリップ全体ではななく、人差し指、中指、親指で握りこむ部分の太さの違いみたいです。

手首や肘の痛みや違和感は、フラットバーハンドルではよくあることらしく、人間の腕や手首は自然体のときに手のひらが内側にくる構造のため、フラットバーハンドルを握る状態（腕を内側にねじり込んだ状態）で体重や衝撃が加わると関節や筋肉などに負担が掛かり炎症を起こしやすいそうです。そのまま放置して悪化させると、所謂”テニス肘（上腕骨外側/内側上顆炎）”にもなるそうな……みなさま気をつけましょう；

なので「グリップを交換するかバーエンドバーを取り付けるといい」と言われたものの……グリップもバーエンドバーもありすぎて悩んだまま放置してたんですよね(^^;　そしたらこちらのGS3を頂いたというわけです。普通に握るときの手首の負担も少なく、さらにエンドバーを持つことで（グリップの持ち方を変える）関節などへの負担も軽くなるのだとか。あと”グリップとエンドバーをどう組み合わせるか”で悩む必要もない（エンドバーの長さだけを決めればよい）とのことです。
こちらを頂いた友人はこのGS3とGP4の両方を持っていて、先にクロスバイクに取り付けたGP4があまりにもしっくりきたため、GS3がお蔵入りになってたそうな。ありがたく使わせていただきます_(._.)_

では早速取り付けてみましょう。まずは既に付いているグリップを取り外します。これがなかなか外せなかったりするらしいですね；　もう使わないグリップであれば、ハンドルに沿ってカッターで切込みを入れて外すのが手っ取り早いらしいですが、後々のために残す場合はディグリーザーやCRC等をグリップとハンドルの隙間に流し入れて（外した後はすぐにグリップを中性洗剤でよく洗う）滑らせるて外す方法もあるようですよ。自分のは、グリップがソフトラバー製だったため捲りながら抜くことで傷つけずに外せました。
グリップが外れたら、シフターとブレーキレバーを固定しているネジを緩めます。写真の場合はそのままだとGS3に差し込むハンドルの長さが不足しているので、シフターとブレーキレバーを内側に移動させました。

続いてGS3をしっかりと差し込んでやります。グリップエンドのストッパー部分（写真下段の赤い○）で止まるまで、ぐいぐいと押し込んでやりましょう。

グリップとエンドバーをこれくらいかなという角度に調整したらエンドキャップを取り付けるわけですが、木槌など（ない場合はタオルを当ててハンマーで）軽く叩いてやればハマります。どうしても無理な場合は、ハンドルの内径に合わせてキャップに付いているカエシを少しずつ切ってやりましょう。くれぐれも切りすぎに注意ですよっ！　最後にバーエンドにあるネジをアーレンキーで締め込んで固定します。

これにて右側の装着完了です。標準装備の左と比べると形状がまるで違うのがわかります。はじめから付いていたグリップもバーエンドに少し遊びがあったので、全体的な長さはエルゴン装着時とそう変わらないのですが……やはりエンドバーがあるとその分長く見えますね。

同じ手順で左側も取り付け終わりました。この段階では、グリップもブレーキレバーもシフターもとりあえず仮固定（といっても危ないのでしっかり締め込みます）状態。しっくりするポジションを見つけるため、アーレンキーをポケットに入れつつ軽く走ってみては調整を繰り返します。グリップの角度は、パッケージにある手首の角度を参考にすると良いかもー。

グリップの位置が決まったら、それに合わせてブレーキレバーとシフターの位置も調整します。あとエンドバーは少し上向きで固定しました。これで全ての取り付け作業が終了〜。かかった時間は、取り付け作業に30〜40分くらい、位置決めで10〜20分くらい、合計1時間ほどでしたっ。

位置が決まるまでは標準グリップとさほど変わらない感じなのですけど、適正な楽な位置が出ると手首の違和感がなくなり、自然な感じで握り込めるようになりました。これは楽だ……エンドバーなしでいいからルック車にも着けたくなりますね。バーエンドバーの握り心地も丁度よく肘もだいぶ楽な感じです。それとグリップの固さですが、たしかにフロントサスがあるので伝わる衝撃とかはノーマルとあまり変わりません。むしろ標準グリップの方が柔らかすぎたので、これくらいの固さの方が個人的には好みですね。
ただスレスレな状態を通り抜けるときに、”バーエンドを引っ掛けてしまいそう”とちょっとドキドキします；　距離感が身につくまでは、この不安感は拭えないだろうなぁorz　あとエンドバーを握っているときはブレーキに指が届かないのも気になります。だからこそのセンターバーなのでしょうねー。もしまた変える機会がありましたら、今度はセンターバーも試してみようかな。

最後はオマケ、取り外した標準装備のグリップとエンドキャップです。GTのロゴが滑り止めにもなっています。ソフトラバー製のお陰でバーから外しやすくて助かりました。今後使う機会はなかなかないと思いますが、大事に取っておきます。

以上です。こういうカスタマイズってどんなものでも楽しいですよねー。最初のうちはメーカー標準の車体を堪能したいですけど、だんだんと自分用というか個性を出したくなりますから、ハンドルやシートといった交換しやすい部分はまさにうってつけです。次変えるとしたら……やっぱりシートかなぁ？
では、See you next time!

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