1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE [ U.S.S.ENTERPRISE-E ] 完成レビュー

2008.06.30 | author: | ETCETERA | 開発計画
スタートレック 1/1700 U.S.S.エンタープライズEスタートレック 1/1700 U.S.S.エンタープライズE

ベリディアン3号星にて大破したU.S.S.エンタープライズDに代わり就航した惑星連邦の最新鋭艦。U.S.S.ディファイアントのノウハウを取り入れ、対ボーグを想定しソベリン級2番艦として建造された。全長はエンタープライズDと比べほとんど同じ685mであるが、非常に細身なデザインとなっている。ボーグとの戦闘を前提に建造されたため戦闘能力の大幅な強化が計られており、TYPE-12フェイザーを装備、第一船体の上面に7箇所、下面に5箇所フェイザー・アレイが配置されている、加えて艦隊初となるの量子魚雷を搭載。その搭載数は光子魚雷とあわせ数百発にも及ぶ。
また戦闘能力の強化だけでなく、ヴォイジャーで採用された可変ワープナセルの技術を応用し、ナセルを可変をさせることなく同様の効果を発揮、時空連続体への影響を最小限に抑えることが可能となっている。さらに同じくヴォイジャーのバイオ神経回路、緊急用医療ホログラム等の技術も取り入れられている。艦長はエンタープライズDに引き続き、ジャン=リュック・ピカード。

劇場版スタートレック「ファーストコンタクト」「反乱」「ネメシス」で活躍した惑星連邦最新鋭艦、U.S.S.エンタープライズEです。U.S.S.エンタープライズDが流線型の非常に丸みのあるデザインだったのに対し、マニュアルでもデザイナーのコメントが記載されていますが、原点に帰り初代U.S.S.エンタープライズをより色濃く反映したデザインとなっています。キットの内容はというと、このシリーズお決まりとなっているライティングギミック、ランナー(アンダーゲート)に付いたままでの精密な完全塗装もモチロン完備。特に塗装に関しては、これでもかというほど緻密に再現されています。素晴らしいの一言ですね。フォルムも鮮やかに立体化されていますし、エンタープライズEのキットとしては決定版ではないでしょうか。尚、このバンダイのシリーズとしては、唯一スケールが1/1700(他は1/850)となっています。それだけ艦が大きい(685m)ということで。

1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE

非常にスリムです。U.S.S.エンタープライズDでの流線のデザインを取り入れつつ、直線的なU.S.S.エンタープライズのデザインも見事に取り入れられていると思います。

1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE

真横から。ワープナセルの長さと取り付け位置がやや後ろにずれているからこそ、この細身なデザインになっているんですね。

1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE

正面からみると薄さがよく分かります。従来のエンタープライズは、円盤部と胴体部の接続部分に柱のようなものがあったのですが、それがないから余計薄く感じるのでしょう。尚、U.S.S.エンタープライズEは円盤部の分離は出来ません。

1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE 1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE

円盤部を上から。精密な塗装とモールドが細かく描かれています。拡大すると細かいアズテックパターンがこれでもかと。これが船体全てに刻まれているわけです。脱出ポットの塗装も細かく描かれていますね。

1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE

円盤部裏面もぎっしり〜。この塗装って機械なんでしょうか? まさか手作業? ほんとオドロキです。残念な点は艦長専用のヨットの分離が出来ないこと…かな?(円盤中央部が分離します)

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ワープナセルです。ナセルと胴体を繋ぐ部分は非常に薄いパーツなので、そこを電飾の為のコードが通っているわけですが表面は片側シールで保護する形だったりします。

1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE

正面をやや上から。モチロンのこと艦船形式名である"NCC-1701-E"も描かれています。本来はここにブリッジ下あたりからライティングされているのですが、残念ながら再現されていません;;

1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE

円盤部後方。ブリッジの後方、円盤部の後ろにはシャトルベイがあるのですが、その格納シャッターが見て取れます。こうして見ると結構横に大きいのですねぇ。

1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE

このシリーズは、電池が専用スタンドに内臓されているので、電飾させるためにはスタンドに取り付けなければなりません。なのでそのスタンドにつける際に極力目立たないようにする為の切り込みの入ったカバーと、切り込みのないカバーが両方付属しています。

1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE

さてさて、ピカッといきましょう。発行方式は麦球なので、少し弱めです。あちこちのサイトでLEDに換装してるところもありますね。その方が光具合、寿命の観点からいいんですけどね。このアングルからだと、ナセルの光しか目立たないかな;

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下からみると小さな窓の光が漏れています。そして中央にはディフレクター盤の光が。

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ディフレクター盤とナセル先端の光は結構強いです(麦球から直接光を取ってるので)。他の窓やナセル後方は、透明ABSを通した光の屈折を利用した明かりなのでちょっとだけ淡くなります。

1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE 1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE

上面には非常にたくさんの細かいスリットが開いています。ただ、あまりにも小さすぎてプラの厚みがある分、見る方向からの角度がつくと光が見え難くなります(実際はもっと見えるのですがデジカメのISOの限界で光を捉えきれません) 恐らく白色LEDの強い光でも指向性が強いので上手く1方向のみで見えるかどうか。それくらいたくさんの明かりがありますよ。

1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE

下面は、下側ということもあり明かりは少なめです(スリット自体そこまで開いてません)。そのうちもう1キット手に入ることがあったら、LEDに改造してみようかしら。

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胴体部の側面には、小窓が非常に多く刻まれています。やはり側面の方が窓の明かりは多くなりますね。ちょっと分かりにくいですが、通常エンジンのノズルも赤く光っています。

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ワープナセルの発光具合は、先端の赤い部分は強いのですが、屈折を利用してる青い箇所が長い分やはり淡くなり、ムラがでてしまいますね。

1/1700 NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE

最後は、お決まりの後方からのショットで。旅立ちの瞬間って感じがしますよね。う〜ん、終わりよければすべてよし?

このシリーズでは、実は第2弾だったりするU.S.S.エンタープライズEですが、非常に完成度が高いです。特に塗装の素晴らしさは言葉ではなかなか言い表しにくいほど。しかもかなり塗膜が強く、ちょっとやそっとじゃ剥がれません。そして、このフォルム。"ファーストコンタクト"のジョーディの台詞と同じく、思わず「ビューティホーー」と言いたくなります。Dもキライではないのですが、やはりEですねぇ。ライティングもいいです。残念なのは(これはこのシリーズ全てでいえることですが)、何故LEDにしなかったのか。寿命の短い麦球では、ライティングしたままでのディスプレイはちょっと心もとないです。消費電力の関係から言っても多少価格が上乗せされてもLEDにすべきだったのでは〜と悔やまれます。ナセルと胴体部を繋ぐコードの隠し方ですが、入手前の情報で「ぇ、シール?」と思いましたけど、実際に見てみるとそこまで違和感ないですね。ちょっと一般ウケしにくいキットではありますが、スタートレック好きな人には非常に美しい船隊を是非手にして欲しいです。
尚、新しい評価基準における「可動性」については、このキットには該当いたしません。可動性は減点形式ですが、中間点として10点を加算することとします。
    

NX-01 エンタープライズ   NCC-74656 U.S.S.ヴォイジャー

            

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