1/850 NX-01 エンタープライズ [ ENTERPRISE ] 完成レビュー

2008.07.07 | author: | ETCETERA | 開発計画
スタートレック 1/850 エンタープライズ NX-01スタートレック 1/850 エンタープライズ NX-01

西暦2151年、地球初のワープ5(旧設定、TNG以降では約4.2相当)エンジンを搭載した地球連合所属の深宇宙探査船。全長225m、NX級の1番艦として建造され、同型艦にコロンビアNX-02がある。バルカンとのファーストコンタクトから88年後、初めて単独での宇宙探査へと旅立った船であり、この最初の一歩を踏み出したエンタープライズの名は、後の惑星連邦創設後もU.S.S.エンタープライズとして引き継がれていく。船長は、ジョナサン・アーチャーだが、搭載しているワープ5エンジンの開発に父ヘンリー・アーチャーが関わっており、親子二代による悲願の船と言える。

スタートレックTVシリーズ最新作(現状最後)登場艦、エンタープライズNX-01です。惑星連邦が発足する一世紀前の話なので、艦船の名称には「U.S.S.」は付きません。バンダイ スタートレックシリーズとしては3つ目にあたるキットで、金属感のある雰囲気が塗装済み(もちろんアンダーゲート有)で再現されています。外観は惑星連邦のアキラ級に似ていますが、実際の船体の大きさは半分程度。キットの大きさもそれにならった小ぶりな大きさです。塗装は前記の通りメタリック系に近いグレーで塗装されていますが、精密なアズテックパターンはここでも健在。エンタープライズEのような美麗なマーキングはありませんが、シンプルさが非常にマッチしたデザインです。発光ギミックの方もすっきりとしていて、一見すると光る箇所が格段に少ないですが、設定背景を考えると納得という感じです。

1/850 NX-01 エンタープライズ

非常に小ぶりな感じですが、ディティールなんかはこれまでと比べてもまったく見劣りしません。スタンド自体はこのシリーズは、みな同じ大きさなので、スタンドとのサイズを見ると小ささが分かるかとオモイマス。

1/850 NX-01 エンタープライズ

円盤部があるのは他のエンタープライズと同じなのですが、胴体部が無い為非常に薄く、短く見えます。ナセルも小型なので余計にそう感じますね。

1/850 NX-01 エンタープライズ

正面から見ても、その薄さは顕著。また、円盤部の特徴として、上側に肉厚さ(構造物)があるものの下側は中央部以外フラットです。エンタープライズEと特徴が類似しますが、胴体部がない分さっぱりしてます。また、ディフレクター盤が船首(しかも初代U.S.S.エンタープライズと同じパラボラ風)にあるのも特徴的ですね。

1/850 NX-01 エンタープライズ

円盤部を上方から。この部分がアキラ級と非常によく似ています。しかし、スタートレックに登場する宇宙艦特有のフェイザーターレット(発射口)はない模様です。ブリッジが円盤部上面中央にあるのは同じですけどね。

1/850 NX-01 エンタープライズ 1/850 NX-01 エンタープライズ

かわって下面。非常にシンプルです。アズテックパターンがあるから密度を感じますが、コレがなかったらちょっと寂しいですね。

1/850 NX-01 エンタープライズ

ナセルのアップ。大まかな特徴は共通なものの、横の発光ラインが小窓みたいになっています。尚、ナセルと本体を繋ぐ箇所はこのNX-01も薄いですが、エンタープライズEとは違いシールではなくパーツで挟み込んでいます。

1/850 NX-01 エンタープライズ 1/850 NX-01 エンタープライズ

正面上方から。船首にディフレクター盤があること胃以外は、スタートレックの船っぽい印象です。船首の円盤部のラインにそって船名が書かれているのも同じです。というかある意味これが元祖なんですね。

1/850 NX-01 エンタープライズ

このシリーズオキマリのスタンドとのジョイント箇所のパーツが付属します。ただ、NX-01のスタンド接続部は他と構造が違う為、スタンドの流用は出来ません。

1/850 NX-01 エンタープライズ

さて、発光です。発光箇所が少ないので、やや寂しいですが時代背景、船体の大きさを考えると自然なことでしょう。それでも要所のポイントは押さえていますので、綺麗です。

1/850 NX-01 エンタープライズ

横から…ちょっとシンプルすぎ? 特にエンタープライズEと比較してしまうとかなり光具合は寂しいです。

1/850 NX-01 エンタープライズ

正面は、ディフレクター部、ナセルの強い発光があるので見劣りしません。あれ、胴体部がない所為か、ただの円盤にも見えますね;

1/850 NX-01 エンタープライズ

下面においても、中央の強い発光がなければ、ほとんど明かりは見えませんね。ある意味忠実過ぎる…のでしょうか?

1/850 NX-01 エンタープライズ

ナセルの側面は、もう少し後ろまで青が綺麗に発光してくれると…。やはり、このキットシリーズは、すべてLED化がしたくなります、時間ともう1キットずつあればorz

総評としては、忠実すぎるあまり、これまでと比較してしまうと物足りなさを感じてしまいます。塗装に関しては問題なく綺麗なのですが、売りの一つのライティングギミックが少し寂しすぎではという感も。また、この船が登場するシリーズ自体の問題(イロイロな諸事情があります)もあって、より買い手を選ぶキットになってしまっているのが残念ですね。個人的にはどちらも(TVシリーズも船自体も)気にいってはいるので、プロポーション良し、塗装美麗とこれまでのキットシリーズ同様の出来に概ね満足(発光ギミックだけが…)しています。しかし、オススメ出来るかと言われると非常に悩むところで、元を知っているならという前提つきでしょう。いろいろな意味で難しいキットです。尚、このキットシリーズでは現在手に入りやすいのは唯一このNX-01だけというちょっと悲しい現状でして(再生産されているのだろうか? 地元近辺でもNX-01だけは今でも在庫ありますね)、もしスタートレックが好きでこのシリーズに取り合えず触れてみたいというのであれば、入門的な意味も含めて作ってみてはいかがでしょうか?(2008年冬には新作映画の公開があるので、ソレに合わせた他キットの再生産の可能性は高いと思います…エンタープライズDとかの新規は難しいでしょうけど…)
尚、新しい評価基準における「可動性」については、このキットには該当いたしません。可動性は減点形式ですが、中間点として10点を加算することとします。
    

NCC-1701-E U.S.S.エンタープライズE   NCC-74656 U.S.S.ヴォイジャー

            

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