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HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII [ BEARGGUY III ] 完成レビュー

2014.11.30 |author: |ETCETERA |開発計画
HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIIIHGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII(さん)

コウサカ・チナによって製作されたガンプラ。ベアッガイIIをベースに、ぬいぐるみをモチーフにして作られているため、内部に綿が詰め込まれている。この綿には、物理打撃の衝撃を吸収緩和する働きや、吐き出すことで相手を拘束するといった、作ったチナ本人すら意図しない予想の斜め上をいく能力を有している。外観的特徴は、大型化した頭部、より丸みを持たせたアウトライン、姿勢制御及び推進機能も持つ背中の大きなリボン(リボンストライカー)が挙げられる。頭部の大型化によりフェイス部分に小型液晶モニターを仕込むことが可能になり、戦闘中様々な表情の変化を見せるのも可愛らしさに一役買っていると言えよう。
またリボンが取り付けられているランドセルのハードポイントには、専用のアタッチメントを取り付けることで各種ストライカーパックを装着することも可能なようである。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII 完成レビュー”です。前回のガンダムXに続きHG系のキットになります。加えて、ビルドファイターズ系のキットを作るのもこれが初めてだったり。積みの中にMGビルドストライク+ユニバーサルブースターがありますが、手軽さから結局こちらが先になってしまいました; パーツ構成なども非常にシンプルかつ最低限にまとめられており、初心者の方にも作りやすいとてもいいキットだと感じました。見た目の可愛さもありますし、是非”ガンプラ女子”人口も増えて欲しいものですな〜。
では、カワイさとぬいぐるみっぽい柔らかさをイメージして作りましたベアッガイIIIの完成レビュー、最後までお楽しみくださいませ。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

今回は、一部にメタルパーツの組み込みくらいはしたものの、スタイル変更などの改造、改修は行っていません。当初のプランにあった”霧くまs仕様”にしていたら一部ディティールを弄っていたかもですが、結局オーソドックスに仕上げることに決めたためそのままです。
その代わり、カラーリングに関してはご覧の通りオリジナルとは少し異なります。一部をパールの効いたシャンパンゴールド風にしたため、その色と視覚的に被るパステルイエローをオレンジ系に変更しました。あとオレンジ色の外装の背中のリボンには、エッジ周りに予めややダークなブラウンとダークブラウンをそれぞれ吹いておき、淡くシャドーが残るようグラデーションをかけています。
こちらの写真は、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

ちなみに、今回の”HGBF ベアッガイIII ”で使用した塗料は、以下13色(クリアー含め15色)となります。
ガイアカラー    : スターブライトゴールド、スターブライトアイアン、EXシルバー、アルティメットブラック、フラットホワイト
             橙黄色、スカーレット、ブライトレッド、ニュートラルグレーII
Mr.カラー      : 艦底色、ウッドブラウン、黒、スーパークリアーつや消し
Mr.クリスタルカラー : ムーンストーンパール
Mr.カラーGX    : スーパークリアーIII


HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

頭、大きいです、すごく; 元々のアッガイも大きいですが、軽くその上をいく存在感……1/144スケールと言えど侮れないサイズです。もしもこれがMG化されることになったらと考えると、夜も眠れません。それほどにビッグです。首の方は一応二重関節化されており、首も太いですけどそれなりの可動範囲を実現していますよ。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

このベアッガイのチャームポイントの一つになっている耳。これが意外なほど動いてくれます。組む前に取説を読んでいた限りでは、「はっ、動くって申し訳程度でしょ? 耳が動くことで表情を付けられるって……大して変わらないのでは?」なんて思ってたなんて口が裂けても言えません_/ ̄|○ 前後にしっかりスイング、360度の回転とバッチリ動きます。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

腕周りの可動は、構造的に肘は申し訳程度ですが、肩周りは動きを邪魔するモノがないのでよく動いてくれます。延長状態を再現するための中継ぎパーツがあるものの、ぐりんぐりん動くわけではないので、肘全体の可動性を底上げするまでにはいたりません。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

開脚率は180度。股関節周りも本当によく動きます。まぁアーマーの類を持ちませんし、くまというからには(※後述)動いてくれないと困ります。ただ、そのままだと本体パーツが肩と太腿に擦れて塗膜を傷つけますので、同様の構造を持つ肩周りも含めてしっかりとクリアランスを確保する必要があります。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

膝周りもそう悪くはないです。基本的に立て膝をするようなことはありませんから、これだけ動いてくれればポージングの際に困ることはありません。写真をちと撮り忘れてますが、足首もそれなりに動くため接地性も普通でした。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

今回のメタルパーツは、写真の3箇所に使用。胸部とくるぶしには、穴開け+極小リーマーによる間口広げをした後、1.0mmのメタルボールを埋め込んでいます。手にはビーム出力口に2.0mmのEZガンマズルショートを埋め込みました。本当は口内部にも埋め込みたかったのですけど、生憎手持ちに2個しかなかったため両腕のみに使用しています。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

付属品です。別表情用のフェイスパーツ(怒り顔)と、伸びた状態の腕を再現するための中継ぎパーツ、ビームサーベル刃が2本、ストライカーパックを装着するためのアタッチメントが1つ付属します。あと紙製になりますが、様々な表情を再現するための目やハートのシールも付属しています。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

ここまで改めて各部を紹介してきたわけですが……うん、ガンプラとは思えないですねw ただ、首から下の正面からみたディティールはアッガイのため、初めて組み上がった状態を見ると少し混乱します; でもまぁカワイイからいいかっ!
こちらの写真は、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

手持ちや外付けの武装はありませんが、一応それっぽいポージングをさせてみます。体を大きく見せる両腕広げ、開脚+膝曲げ、の王道射撃ポーズをとってもこの可愛らしさ……ありえません; しかもちっちゃな丸いしっぽがまたキュートなのに、足裏には精密なメカディティールが見えるというこのギャップがまたなんとも言えませんなw
真ん中の写真は、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

差し替えで腕の伸縮を再現できるわけですが、うーーーーん、ベアッガイには短い腕の方が似合ってるかも。その方がカワイイしw しかし片腕に6個全ての中継ぎパーツをつけると(写真はありませんがorz)、それはそれでキモカワイイ?

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

そしてそして、可愛さのトドメはなんといってもこのクマ座りでしょう。この子には立膝なんて出来なくていいのです、コレが出来るのだからっっ!! 高い開脚率と柔軟な足首関節、さらに丸いしっぽのお陰で自然なクマ座りが可能です。ほんとぬいぐるみですなぁ(*´Д`)
下段の写真は、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

表情パーツを怒り顔にして、口を開けるとかなり怒ってるように見えますね。というか豹変してます; 絵的にも少し変化を付けるため、照明を強めに当ててメタリック塗装部分に使用したパール粒子が輝くようにしてみました。イメージ的にはハイパーモードのゴッドガンダムみたいな?
こちらの写真は、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

怒り顔も悪くないです。今回は黒一色で仕上げてしまってますが、白目と黒目を塗り分けても面白そう。あと口から綿を吐き出させるともっと劇中のイメージに近づくかもしれません。両腕のビームマズルからはビームサーベル刃も形成出来るようなので、腕に仕込んだメタルパーツに合わせて差込ピンを加工しています。武装類の少なさが寂しい限りですけど、そういうコンセプトのベアッガイなので仕方ありませんね。
下2枚の写真は、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII

以上、”HGBF 1/144 KUMA-03 ベアッガイIII 完成レビュー”でしたっ。最後までご覧いただきありがとうございました_(._.)_

総評ですよ。いやー、これまでガンプラは結構作ってきましたが、この方向性は初めてでしたねw たぶん感覚的にはSDシリーズに近いのかもしれませんが、自分は作ったことがないので(積みは1つだけあります)機会があればそちらにもチャレンジしてみたいと思います。
さて肝心の評価ですが、比較的最近のキットであることと(半分くらいは流用ですけど)、初心者を意識して作りやすさを徹底させたキットだからか、思った以上に完成度が高かったです。プロポーションと色分けは文句ありませんし、可動性も肘以外はどこも良好、表情パーツの交換のしやすさ、全体的な作りやすさ、などなど、どの評価項目においても高いレベルでまとめられています。ガンプラが初めての人、作り慣れた人を選ばない良キットだと感じました。
しいて問題点をあげるとすれば、付属品や隠し要素的なオマケの少なさ、あと一部パーツの取り付け時の固さ(これは旧アッガイからの問題かな)ですかねぇ。特に後者は、小さい子や女性にはハメコミ難いほど固めのため、怪我や破損、紛失の元にもなりますし、今後改善して欲しいものです。
とまぁいろいろ書きましたけど、このベアッガイさんに関しては”カワイイ”が全て(IIIにちなんで追加点+3のおまけ付き)です。みなさんも是非一度この可愛さを手にとってみてやってくださいな。ぁ、今ならベアッガイFも捨てがたいか……リボンをとるかプチッガイをとるか……悩んだときは両方でっ!!

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