RG 1/144 MSZ-006 Zガンダム [ Z GUNDAM ] 完成レビュー(可変機構編) + 月刊ガンダムA 2013年01月号 ヘッドディスプレイベース

2013.01.18 | author: | ETCETERA | 開発計画
ここからは「可変機構編」です。劇中では一瞬で変形しますけど、「なんでこんな複雑な変形を考えたんだろう?」というくらい入り組んだ変形機構になっていますから、実際に可変させるとなると一苦労だったりします: ここでは、そんな複雑な変形手順を1つ1つ解説していきますので、「取説を読んだけどうまくいかない」という方の手助けになればと思います。完全変形のZガンダムはこれまでもいくつか発売されていますから、基本的な変形方法についてはご存知の方もかなり多いことでしょう。しかし、RG固有の要素や構造上強度に不安が…などいろいろありますので、Zの変形には慣れてるという人も、初めて変形させるときは1つ1つ慎重に動かすことをお勧めします。
尚、変形以外の通常可動の紹介は、前回の「MS形態編」をご覧くださいませ。

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では上半身から変形させていきます。Zの変形は全身いたるところを動かす必要がありますので、ちと大変ですが一緒にがんばっていきましょう。ここでは、基本的に取説の流れに沿って変形させていきますが、部分的にはやり易いように手順を組み替えている箇所もいくつかあります。なので、取説と合わせてご覧いただけるとより分かりやすいかと思います。よければご併読くださいな。

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頭部からの変形です。額のアンテナ基部である赤い部分を手前に引き出してから、長いブレードアンテナを折り畳みます。塗装している場合は、赤い部分をしっかり引き出してやらないと、ブレードアンテナの塗膜を傷つけますので、要注意ですよっ。

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両腕は、関節内側を胴体側に向けるようにそれぞれ回転させます。手に関しては、甲が外側になるようにしましょう。つまり、上腕、下腕、手の内側が、全て胴体側へ向くことになります。

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続いて、コックピットブロックを引き出して胸部ブロックごと跳ね上げます。このとき、コックピットブロックはピンで固定されているため、引き出す際には少々抵抗があります。無理に引き出して腰中央の外装パーツにひっかけないように気をつけましょう。胸部を90度引き上げたら、アンテナ周りに注意しつつ頭部を下げていきます。下げきる前に、首下にあるシールド固定用のアームを引き起こすのを忘れないように。また頭部を下げる際も、保持用のロックが掛かっているためコックピットと同様に抵抗があります。力を入れすぎないように気をつけてくださいね。
頭部を下げつつ、胸部ブロックをさらに90度跳ね上げて、最後に腹部ユニットを収納します。

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今度は両肩を外側へと引き出して、胸部ブロックを下へと押し込みます。胸部ブロックの可動を支えているアドバンスドMSジョイントは、少々動きが固いので取り扱いには十分気をつけてください。きちんと胸部ブロックを押し込めたかは、側面から肩とフライングアーマーの隙間を覗いて、胸部ブロックと背面外装が面一になるように密着できていれば大丈夫です。

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お次は腰の変形を……の前に、スタビライザーとフライングアーマーを繋ぐジョイントを、この時点で外しておいた方がこの後の作業がしやすいので、予めロックを解除しておきましょう。そして必ず腰をまっすぐにした状態で、後側のアーマーをユニットごとそのまま上にスライドさせます。しっかりと奥まで引き上げましょう。きちんと限界までスライド出来たかは、こちらも横からみると分かりますから、確認しながら引き上げると良いかもしれません。これにより腰の可動をロックできるため、WR形態で腰が動いてしまうようなことがなくなります。

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ここからが、ちょっとした山場である股関節と両腕の変形です。股関節を斜め上へとスライドさせていくわけですが、同時に腕も内側へと折り畳んでやります。脚を支えているフレームプレートは、2パーツから構成されているので、両方を少しずつ動かしながら写真の状態まで脚部を動かしていきます。
ここでの注意点は、股関節の変わりになっているフレームプレートを一気に動かさないこと。プレートパーツは、取り付け軸周辺が特に白化しやすいので; そして腕を内側へと折り畳む際は、必ずショルダーアーマーを持ち、アドバンスドMSジョイントに負担をかけないように折り畳むよう心がけてください。腕を持って無造作に折り畳むと、諸所で言われてるように確実にアドバンスドMSジョイントの肩付け根部分が白化します。構造的にあまり強度がある部分ではないので、十分注意してくださいね。
手に関しては、取説だともっと後で折り畳むよう指示されていますけど、腕を収納する前後で折り畳んだ方が作業しやすいですよ。

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脚のポジション変更と腕の収納が終わったら、シールドのジョイントアームを動かし、写真の黄色と赤の□の部分をそれぞれ合わせて、機体にシールドを取り付けます。シールドのミサイルランチャーは、取り付けたままでも大丈夫なので、劇場版仕様で組んでいる方もそのままシールドの固定が可能です。

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ここもやや分かり難いフライングアーマーの変形です。MS本体とフライングアーマーを繋ぐジョイントアームは、MS形態の状態では幾重にも折り畳まれた状態となります。変形に際してはこれを一旦最大限伸ばす形にし、その尺を活かしてMS正面側へと弧を描くように移動させます。
まず最初にアームを横から見て、上下2つの取り付け軸を基点にアームを伸ばします(写真1段目右)。続いて、胴体側に折り畳まれた平べったいアーム(取説のように上から見た方がわかりやすいかも?)を垂直に伸ばすことで(写真2段目左)、ジョイントアームの変形が完了します。
あとはフライングアーマーの収納されたウイング部分を引き出し、小翼を展開、くるっと180度上下回転させてから、MS形態正面側へと動かしてくれば完了です。フライングアーマーを前側へと動かす際は、ジョイントアームの形に気をつけながら(↓写真参照のこと)少しずつ移動してください。なお、この時点ではまだシールドとフライングアーマーをロックさせないように〜。ここを閉じるのは、この後腰アーマーの変形が終わってからとなります。

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フライングアーマーの変形が終わったところで、背中側から見てみます。フライングアーマーのジョイントアームは、写真のように平たいアーム部分はフラットな状態になるように、可動部の角度を調整してください。そして、変形のために一度外側に開いたサイドアーマーを元のポジションに戻し、アーマー自体を180度回転させれば、腰周りの変形が終わります。ただし、開いたサイドアーマーを戻すときは、連動してフロントアーマーも動きますので、フライングアーマーの凹みの形状とフロントアーマーをきちんと合わせるようにしましょう。

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さぁ、WRへの変形完了まであと少しです。今度は脚部を変形させていきます。最初に足先と踵をとじ、つま先を伸ばした状態にします。続いて膝関節の下側(2重関節の下の方)を逆方向に90度折り曲げます。これにより、膝の動きに連動して足先が太腿側へ収納されるるため、昔のキットであったような足の伸縮のロックを気にする必要がありません。最後に、膝関節上側を通常方向(下側とは曲げる方向が異なります)に曲げてやれば、脚部変形完了となります。膝関節を曲げる順番は、必ず 下 ⇒ 上 の順でしてください。逆にするときちんと変形出来ないだけでなく、パーツを痛めますので要注意ですよ。

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腰と脚部の変形が終わりましたら、先ほど保留していたシールドとフライングアーマーの固定を済ませ、テールスタビライザーを腰側に180度スイングさせれば、機体本体の変形が完了となります。

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あとはライフルの変形です。バレルを縮め、サイトセンサーとグリップを倒し、ジョイントを引き出せば(写真では引き出し忘れてます;)完了です。

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仕上げに、変形させたロングビームライフルの取り付けと、お好みによりランディングギアを外装カバーと挿し換えれば、変形終了ですっ! 可変させるのは本当に一苦労ですが、これこそがZガンダムの立体物の醍醐味ですからね。是非がんばって変形させて、綺麗なフォルムを堪能しましょう。ハイメガがないのが本当に残念;

「可変機構編」はここまでになります。引き続き「WR形態編」をご覧くださいませ。
    

            

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