作ったキットを撮影してみよう 〜 撮影に必要なモノ 〜

2011.07.25 | author: | 緋影流プラモデル製作研究所 | 開発計画
撮影することは、基本カメラがあれば誰でも簡単に出来ることです。撮りたいものにピントを合わせて、シャッターボタンを押すだけ。昔のフィルムカメラとは違い、現在のデジタルカメラではフィルムの替わりにメモリーカードがあるので、新たに買い足す必要はなく何度でも撮影可能です。
ですが、屋内での静物撮影の場合は、あると便利なモノ、さらに綺麗に撮るためのアイテムが多数あります。ここでは、そんな撮影に使えるアイテムを紹介していきます(各アイテムには有用性の目安として☆を5段階評価で併記)ので、道具揃えの参考になさってくださいませ。

デジタルカメラ

デジタルカメラ
必須
価格:3000〜800000円前後   ◇Amazonでチェック
撮影しようというのに、これがないとはじまりませんね(^^; デジカメと一言でいっても、コンパクトデジタルカメラ(いわゆるコンデジですね)、デジタル一眼レフカメラに分かれますし、携帯についているカメラ機能もデジカメと言えます。そして、各メーカーから非常に多くの機種が発売され、毎年モデルチェンジないし新シリーズが展開されています。値段もピンキリですので、用途、お財布事情に合わせた機種を買うのがよいでしょう。選ぶポイントなどは、カメラについてある程度知ってからでないと分からないと思いますので、別途書いていこうと思います。あと、カメラといえばフィルムカメラもありますが、撮影後にPCに取り込むことを考慮して、デジタルカメラと表記させていただきました。

メモリーカード

メモリーカード
必須
価格:1000〜40000円前後   ◇Amazonでチェック
写真は、”SDカード ”と呼ばれるメモリーカードですが、他にもコンパクトフラッシュ等があります。冒頭でも書いた通り、デジタルカメラはフィルムの替わりにデジタルデータとして写真を記録します。そのデジタルデータを記憶する媒体がこのメモリカードというわけです。SDカードの中にもいろいろな種類があり、大きく分けると、SD、SDHC、SDXC、UHS-I(SDHCとSDXCに分かれます)、さらに小型のmicroタイプといった感じでしょうか。あとは…記憶容量、転送速度の違いにより、値段にもかなりの差が出てきます。何を選べばよいかは、カメラについてと合わせて別途記載していきます。

三脚

三脚
かなり重宝します
価格:500〜400000円前後   ◇Amazonでチェック
三脚です。手振れを抑えて撮影するためには必須アイテムともいえるもので、コンデジ用の卓上サイズの小さなものから、プロが使うようなガッシリしてるけど精密なカメラポジションが可能なものまで、非常に多くの種類が流通しています。コンデジを屋内で使う分には、風の影響や対応重量を気にすることなく選ぶことが出来ますので、ある程度の高さ調節が可能であれば、なんとでもなったりします。しかし、将来的に屋外で使うつもりがあるとか、いずれは一眼レフも…とお考えなら、多少お値段が張ることになっても、一定以上のモノを買った方がいいでしょう。

予備バッテリー

予備バッテリー
重宝します
価格:1000〜30000円前後   ◇Amazonでチェック
撮影は、意外とノリが大事だったりしますので、バッテリー切れで水をさされることがないよう、予備を1つは持っておくことをオススメします。バッテリーは、メーカーごとに違うのはもちろんのこと、機種ごとに固有のタイプだったりということもあります。なので、予備バッテリーを購入する場合は、事前に自分の使用機種を確認し、間違えて購入しないよう気をつけましょう。屋内撮影の場合には、オプションで使えるものがあれば、ACアダプターを使うという選択肢もありますので、用途、お値段を考慮してお選びください。

エネループなど

エネループなど
重宝します
価格:500〜5000円前後   ◇Amazonでチェック
カメラによっては、専用バッテリーではなく手軽な乾電池で動くタイプも販売されています。その場合は、アルカリ乾電池をその都度用意する方法もありますが…エネループ、EVOLTA、といった充電式のニッケル水素電池を使った方が、ランニングコストは安く上がり、1回の撮影時間もアルカリよりも長くなります。家庭内の他の電池製品にも使えますから、基本買って損はありません。単1〜単4が揃っていますので、使っているカメラにあうタイプ(単3型が多いかな)を選びましょう。あと大切なこととして、初めてエネループなどを買われる場合は、必ず充電器とセットのタイプをご購入ください。

ブロアー

ブロアー
重宝します
価格:500〜3000円前後   ◇Amazonでチェック
ブロアーと呼ばれるもので、膨らんだ部分を握りつぶすことで、ノズルの先端から圧の高い空気が押し出されるというもの。一番の使いどころは、手などでは気軽に触れないレンズに付いた埃などを吹き飛ばすときでしょう。それ以外にも、カメラの隙間に入り込んだゴミを除去したり、被写体に付いた埃を払ったりと意外と重宝します。膨らんだ部分が大きいタイプほど、押し出す空気の力は強くなりますが、その分お値段も高くなっていきます。先っちょにブラシが付いたタイプもあり。

クリーナーセット

クリーナーセット
かなり便利
価格:500〜10000円前後   ◇Amazonでチェック
カメラは、埃が苦手ですし、意外とカビやすかったりしますので、定期的なお手入れは結構重要です。コンデジももちろんですが、特に一眼レフでは欠かせません。決して安い買い物ではないですし、大事に使って長持ちさせてやりましょう。値段によってセット内容が異なったり、ある部分専用のクリーナー(レンズとボディの接点部分とか)等もありますが、とりあえず1000円前後のモノでも1セットあると「レンズを指で触って指紋がついちゃった!」といった、いざと言うときにも役立ったりしますよ。

クリーニングペーパー

クリーニングペーパー
あると便利
価格:100〜1000円前後   ◇Amazonでチェック
上記のクリーニングセットに含まれている場合もありますが、ティッシュのように消耗品なので、別途用意しておくとよいでしょう。レンズや保護シートを付けていない液晶モニターなどを拭くときは、ティッシュでは目に見えない細かい傷を作ってしまう場合があるので、こういった専用のものを使うと安心です。使う際は、専用のクリーニング液と併用することで効果を高めることも出来ます。

液晶保護フィルム

液晶保護フィルム
かなり重宝します
価格:300〜1000円前後   ◇Amazonでチェック
コンパクトデジタルカメラ、デジタル一眼レフカメラには必ず付いている液晶画面を保護する透明なシートです。ガラケー、スマホといった、携帯で使ったことがある人も多いのではないでしょうか? それのカメラ版ですね。液晶モニターのサイズは、機種によってまちまちですので、専用のモノを使うことをオススメします。
この手の保護フィルムは、液晶画面を傷などから守るだけでなく、光の反射によって見えにくくなるのを防いだりする効果もありますので、結構重宝しますよ。ちなみに、買った時点で付いている保護シートは、あくまで運搬時の傷を防止するためなので、透明性が低く液晶画面をきちんと見ることが出来なくなるので、使い出したら剥がしてしまいましょう。

カメラケース

カメラケース
あると便利
価格:500〜1000円前後   ◇Amazonでチェック
カメラをいれるポーチのようなものですね。「ある程度のサイズなら入れられます」という汎用タイプから、メーカーから発売されている専用のオプション品までイロイロ。まぁ…基本どれをつかってもそこまで大きな差はないんじゃないでしょうか? 前にも少し書いたとおり、カメラは意外とカビやすかったりしますので、通気性がよく耐衝撃性がある程度あれば、申し分ないと思います。ただ一眼レフの場合だと、使うレンズに制限がかかる(レンズが長いと入りませんからー)こともある上に、密閉タイプのケースが多いので通気性がよくありません。個人的には、使いやすいカメラバッグの方がレンズなども一緒にまとめられますし、移動時にはベターじゃないかなーと思います。

背景紙

背景紙
重宝します
価格:100〜1000円前後   ◇Amazonでチェック
撮影時に、背景の替わりに使用する紙です。普通の画用紙でもいいですし、少し柄の入ったモノ、グラデーションプリントが施されたモノなど、選択肢は結構あります。選ぶときに気をつけることは、大きいサイズであるかということ。具体的には四六判サイズ(788mm×1091mm)程度の大きさはあった方がよいでしょう。これくらいの大きさがあれば、被写体のポジショニングとカメラ位置に気をつければ、枠内で背景紙が途切れるということはそうそうないと思います。
写真の紙は、1枚だけ新アトモス(くり)で、残りはレザック66となります。詳しくは、”撮影スペースを用意してみよう ”にて紹介します。

照明機材

照明機材
必須
価格:1000〜40000円前後   ◇Amazonでチェック
室内撮影において、一番大切なのが光源です。照明機材は、通常の電球や蛍光灯などの卓上用スタンドを代用も出来ますが、撮影専用のモノも数多くあります。最近ではLEDタイプも加わり、さらに選択肢が増えていますね。このあたりもこだわりだすとキリがありませんが、デジカメ側のホワイトバランスである程度の補正が可能なので、安い蛍光灯等でも対応は可能です。この点についても後述の章にて書いていく予定です。ただし、光源が1箇所のみだと肝心な部分に影が出来てしまったりしますので、可能であれば”1灯ではなく2灯以上で照らす ”ようにすると、より自然な形で撮影出来るでしょう。

レフ板

レフ板
重宝します
価格:100〜30000円前後   ◇Amazonでチェック
光源からの直接光に加えて、反射させた間接光により意図しない影が出来てしまうのを防ぎ、被写体を綺麗に写しだすために使う”反射板 ”のこと。反射率の違う白レフ、銀レフなどがある。プラモデルやフィギュアといった形状が複雑な立体物を撮影しようとすると、光源が1つ、2つでは意図しない影が出来やすくなります。レフ板は、間接光による柔らかい光で照らしてくれますので、意図しない影を適度に消してくれます。市販品は、サイズによって値段もかなりあがっていきますけど、100円ショップにあるもので簡単に自作出来ます。写真のレフは、厚手のクリアファイルの中にアルミホイルを入れ、裏側(光沢のないホイル面がある方)に外から白いコピー用紙を貼っています。表は銀レフ、裏は白レフ(兼WBプリセット用)として機能します。

レフ板ホルダー

レフ板ホルダー
重宝します
価格:200〜6000円前後   ◇Amazonでチェック
レフ板は、プロのカメラマンさんなんかだと、アシスタントの人が手で持ち角度を調整してくれたりするわけですが、個人が室内でアシスタントをつけて…というのは厳しいですよね; 角度調節の出来る汎用のスタンドを買うと、結構お値段がはったりしますから、こちらも自前で作ってしまうのがよろしいでしょう。ちょっとした缶菓子の蓋を台座に使い、100円ショップで売っているマグネット式のクリップ(根元が動くタイプ)を使うことで、上記のレフ板を挟んで支えることが出来ます。角度調節も出来る上に、A4サイズの大きさのレフ板であっても、台となっている缶蓋の重みのおかげで、どんな角度でも安定して設置可能です。

トレーシングペーパー トレーシングペーパー

トレーシングペーパー
かなり便利
価格:400〜2000円前後
      ◇Amazonでチェック
製図等で使う透けた紙。写真右の40g/uが紙の厚さを表し、この数値が高いほど厚みが増します。目的はディフューザーの代用品として。ディフューザーとは、光を拡散させ柔らかくしてくれます。つまり、エッジの効いた影を淡い影にしたり、テカリを抑えることが出来るわけです。

交換用レンズ

交換用レンズ
重宝します
価格:20000〜1500000円前後   ◇Amazonでチェック
基本的には一眼に限定したアイテムとなりますが、レンズを交換することで様々な性格の写真を撮ることが可能となります。今回のテーマである、”プラモデルやフィギュアといったモノを撮影 ”する場合は、通常のズームレンズでも良いのですけど、接写距離が短いマクロレンズがあると重宝しますね。一眼レフには、コンパクトデジタルカメラのようなマクロ撮影モードはありませんので、レンズを交換して対応することになります。他にも、明るいレンズを使うことによって背景をぼかしたり、望遠レンズによって背景スペースの小ささをカバーしたりといったことも出来ます。
複数のレンズを使い分けることは、一眼レフの醍醐味の一つ…でもありますが、非常に高価なレンズも多くありますので、レンズ沼にハマらないよう気をつけましょう(^^;

レンズフィルター

レンズフィルター
かなり重宝します
価格:1000〜50000円前後   ◇Amazonでチェック
こちらも基本一眼用となります。レンズの先端にとりつけることで、様々な効果を発揮するフィルターです。レンズを保護する”プロテクター ”、色彩を変えたり写り込みをコントロール出来る”偏光フィルター ”、色を損なうことなく光量を調整出来る”NDフィルター ”、夜景や強い光源に対して光条を演出出来る”クロスフィルター ”、柔らかいソフトな描写効果が掛かる”ソフトフィルター ”など、様々なものがあります。購入時に注意すべき点は、レンズによってアタッチメントサイズが違うので、使用したいレンズのサイズにあったものを購入しましょう。

レリーズ

レリーズ
重宝します
価格:1000〜10000円前後   ◇Amazonでチェック
遠隔でシャッターを切ることが出来る装置です。手振れを抑えるために三脚でカメラを固定しても、シャッターを切る際の指の力でカメラが動いてしまったりします。レリーズを使えば、そういった手振れの要素を排除出来るので、非常に重宝します。有線式と無線式があり、写真は無線タイプ。無線タイプの注意点は、赤外線による遠隔操作なので、カメラ側の受光部がある面に対してのみ信号を受け付けます。つまり背面にしか受光部がない場合、前方側からいくら操作しようとしても反応してくれませんので、購入前にお持ちのカメラの確認を忘れずに。

ドライBOX&防湿庫

ドライBOX&防湿庫
かなり便利
価格:1000〜80000円前後   ◇Amazonでチェック
何度か書いていますが…カメラは湿気に弱い機械です。レンズがカビるだけでなく、本体とレンズの接点付近が錆びたりすることもあるので、出来る限り通気性のよい場所で保管することが大切です。それでも梅雨時や秋の長雨といった時期には、室内の湿度が上がりやすい環境になります。そうしたときに重宝するのが、ドライBOXないし防湿庫です。ドライBOXは、機密性の高いタッパーのようなもので、蓋裏等に乾燥剤を仕込むことで、ケース内の湿度をさげることが出来、かなりお安く手に入ります。一方の防湿庫は、機械的に一定の湿度まで除湿をする上に、しっかりした保管庫にもなりますが、かなり高価なのが難点ですね…。

乾燥剤

乾燥剤
かなり便利
価格:500〜5000円前後   ◇Amazonでチェック
ドライBOXを使う場合には、必須となるアイテムです。それ以外にもカメラバッグなどにそっと忍ばせておくのもアリ(機密されているわけではないので、入れっぱなしは×)です。使いきりタイプと、電子レンジにより再利用が出来るタイプがありますが、再利用可能なタイプは1回の使用期間が意外と短かったりする(頻繁にチンする必要がある)ので、湿度計を置いて除湿能力を確認しながら使うと良いでしょう。乾燥剤に防カビ能力がない場合は、別途防カビ剤も一緒に入れてください。
また、防湿庫をお使いの場合でも、庫内を急激に除湿したい場合などに併用すると効果的です。

カメラバッグ

カメラバッグ
あると便利
価格:1000〜80000円前後   ◇Amazonでチェック
前述のカメラケースとは違い、カメラや交換用レンズ、周辺機材をまとめて収めることが出来るカメラ用のバッグです。中は細かく間仕切りされていて、配置などはある程度自由に組み替えることが出来るようになっています。他にも小物を収めるスペースが豊富にあったり、耐衝撃性に優れていたり、バッグ自体を包み込むレインコートを内臓していたりと、かなり多機能なものが多いようです。
主に一眼レフ用となりますが、サイズもいろいろありますので、お手持ちのカメラにあったものをお選びください。
    

            

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