ギルバート・デュランダルの指揮のもと、ザフト最新鋭機としてレジェントと共に開発された機体。主機関にデュートリオンと核のハイブリットであるハイパーデュートリオンを搭載し、標準的なビームライフルから高出力遠距離ビーム、対艦刀であるアロンダイトと遠距離から近距離まで全ての攻撃が可能な万能機。そして最大の特徴は、スターゲイザーのヴォワチュール・リュミエールの技術を応用した光圧推進システムを搭載し、圧倒的な機動性を誇る。また、出力が一定以上上昇すると光の翼が発現し、この際ミラージュコロイドの応用による機体残像を発生させ機動する。この他にもメインジェネレーターの出力向上から、ビームシールドの採用、特殊な近接ビーム兵器パルマフィオキーナを搭載している。尚、この機体はパイロットであるシン・アスカのために、インパルスで得た彼の操縦データを元に特殊なチューニングが施されており、ほぼシン・アスカの専用機といってもいいでろう。
まさかMGでの立体化がされるとは思っていなかったデスティニー。無印1/100でもなかなかいいスタイルだったのですが、そこはMG、見事な立体化です。全体像としては無印1/100をさらにシェイプして細身にしつつ、アーマー類や肩、翼を大型化することで、全体のバランスをとっています。可動性は、種系MGとして十分確保されていますし、色分けも非常に細かくされています。また、MGストライクフリーダムの時と同様スペシャル仕様とノーマル仕様の2種類が用意されていて、スペシャル仕様では関節部等の一部メッキパーツ、各種エフェクトパーツ、専用シール、1/20フィギュアなどのオマケが付きます。最大のウリはエフェクトパーツの「光の翼」でしょう。PET素材にホログラムシートを取り入れており、光加減により鮮やかな反射をしますよ。
ちなみに、当建造目録のレビューの中で、1ページものとしては最長のレビュー(このレビューをUPした当時で)となっていますので、覚悟の上で…どうぞ。
手足は細身でありながら、がっちりとした印象を受けます。肩、股関節にある程度横幅を持たせてる所為と、肩構造、翼の大きさの所為ですかねぇ、、、カッコヨイですよ。
写真に収まりきらないので…大きい方もどうぞ〜。
額には、いつものレーザー加工技術により「X-42S DUE」と刻まれています。バルカン部はメッキパーツで再現されています。こうなると悔やまれるのは、フリーダムの「DIECI」ストライクフリーダムの「VENTI」ですね。このパーツだけ販売しませんか? BANDAIさん。
コックピットハッチはもちろん開閉可能。胸部ダクト内部はメッキシルバーで塗装しています。このキット白の箇所がかなりグレーに近い色合いになっているのですが、ランナー状態だとかなり顕著に見えるその色合いも組み上げてみると他のパーツとのコントラストもあり、それほど気にならないと言うか、むしろいい感じですね。
背後から。アロンダイトと長距離ビーム砲のマウントパーツの可動方法は、無印1/100と同様の機構です。ただ、翼の大きさは比較にならないほど大型化していますが。
こちらも収まりきらないので、全体を収めた大きい写真を。
肩関節は、肩後ろ側の装甲ごと引き出す形になっています。上方にも動きますが、あまり無理に動かしすぎると内部パーツが外れるので、注意しながらがよいでしょう。
脚の装甲可動域は、最近の種系MGと共通です。膝上装甲の連動スライド、膝装甲の連動分割スライドですので、特に目新しい感じはありません。
立膝は残念ながらちょっとやりにくいです。膝位置、足首の前方向の可動域の狭さからでしょうね。立膝マニアとしては、ここはきっちり決めてほしかったなぁ。
全身に内部フレームは再現されているのですが、ちょっとバラシ難かったので脚だけでご勘弁をorz 相変らずのパイプ類等は、ゴールド&シルバーでアクセント塗装してます。
MGストライクフリーダムFBMとは違い、足裏もメッキパーツです。しかも左右非対称という懲りよう。モールドもしっかりしてますし、こういう目立たない箇所もしっかり作りこまれてるのは嬉しいですね。
謎なギミック。股関節のリミッター解除ギミックです。種系MSの両足を大きく開いたポーズを再現させるためのようですが、単純に腰サイドアーマーの可動軸の見直しと、股関節の横方向の可動域拡大で再現できたんじゃないのかなぁ?
バックパックには、翼をより大きく(さらにかっ!)見せる為に、引き出しギミックが仕込まれています。また、翼基部にはシリンダーまで追加されちゃっています。
メインスラスターは、内部と周辺をゴールドでアクセントに。スラスターユニットは、上下に可動しますよ。
アロンダイトと長距離ビーム砲です。どちらも無印1/100のときに比べMGならではの改良が施されています。
アロンダイトは、展開すると非常に長くなります(当然か) MGインパルスのエクスカリバーに抜かれたものの、それでも十分に迫力あります。
刃先は、白なのですがなんとなくシルバーで。刀身途中には伸縮ギミックがあり、これにより長さが延長されるわけです。
長距離ビーム砲には、伸縮ギミックはありません。折り畳み自体は非常にオーソドックスなままになっています。
その代わり、グリップを引き起こし回転させると、センサー部が上下ともに連動で迫り出すようになっています。ただし、そのままだとパーツの合いが固く破損の恐れがあるので、ある程度内部を削ってスムーズにしています。
標準的なビームライフルです。特にこれといった特徴は…ないかな? 内部一部と上部グリップ部にシルバーとゴールドを入れています。
シールドは設定通りの展開。といってもスライドするだけですが…。両脇のイエローだけはシールでの再現だったので、部分塗装しています。
お約束のPET素材のビームシールドエフェクトパーツも付属。こちらは通常版、EBM版どちらにも付属しますよ。
EBM版限定のエフェクトパーツです。左と中央はビームブーメランを投げる際のエフェクトパーツ。右はパルマフィオキーナのエフェクトパーツです。
掌は、可動タイプ以外にも3つ付属します。左はアロンダイト用の握り手。これで保持力も十分です。中央と右は、パルマフィオキーナ用の掌。ビームマズルのモールドがしっかりと刻まれているのが分かります。
フルウェポン。かなりのボリュームになります。これはEBM版だからかもしれませんが、メッキ処理のおかげで握り手の保持力がかなり高いです。ただ、他の関節(特に膝)は、逆にメッキを落とさないと折れそうなほど硬いです;;
背後のボリュームも大幅アップ。アロンダイトのマウントへの固定がやや緩いのが気になりますが、まぁ逆さまディスプレイをするわけでもないので、とりあえずは問題なしです。
きちんとした立膝は厳しいものの、全体的な可動域は良好なので、大胆なポージングも大方出来ます。
長距離ビーム砲の取り回しも問題なしです。翼は大型化してますが、引き出しギミックが大きく見せる以外にも上手く働いてくれます。このあたりは無印1/100で確立されていますし、MG化にあたっても問題なかったようですね。
アロンダイトです。ビーム刃には、ラメが入っていて微妙にキラキラしています。専用の握り手で保持力は十分ですし、両手持ちにももちろん可能。ちなみに、ビームサーベル、ビームブーメランのクリアパーツにもラメ入っています。
握り手を軸にすれば片手持ちも可能ですが、肩と肘の関節が逆に重さに耐えられません。ただ、EBM版の場合は、削り込まなければある程度保持してくれるかも。パルマフィオキーナの掌パーツは、通常のポージングでも使える良造型ですよ。
ビームブーメランの投擲用エフェクトパーツは、掌から真直ぐ伸びる感じですので、同時投げのような手を広げて投げるポージングには不向きですね。
ぁぁぁぁぁああ、ビームサーベル形態を撮り忘れました_/ ̄|○
掌の造型はかなりよいのですが、残念な点が一つ。手首の可動箇所がオミットされているのです。それがあれば、もう少し掌に表情付けが出来てよかったのですけど。
エフェクトパーツは完全なクリア成型のみなので、塗装した方がいいかもしれません。ただ、パルマフィオキーナのビーム上に伸びる部分は、なくても良かったかも?????
フルゴールビームシールドの発生機は、きちんと可動して展開状態になります。ただ、エフェクトパーツを取り付けるのに破損しやすそうな構造になってるので、取り付けには十分注意しながらですね。
エフェクトパーツは、取り付けると意外に大きいです。にしても、F91で導入されたこのパーツ、ほんと大アタリですよ。
いよいよ翼の展開です。とんでもなく大型化してしまいます。翼は、展開すると内部の小羽根が連動して展開するようになっています。また、補助スラスターでしょうか? それとも光圧発生器? グレーの部分も色分けされています。
そして、本日のメインイベント光の翼の装着。機体以上の大きさのパーツなので、1/100とは思えない大きさになります。
光の翼の拡大です。ビームシールドでお馴染みのPET素材を使用していますが、シールドのものよりは大きさもあってぶ厚いですよ。光の当たり加減でホログラムシートが鮮やかに反射します。
光の翼といえばアロンダイト。ということでアロンダイト装備状態。迫力ありすぎですよ。光の翼の形も綺麗に仕上がっていますし、再現度はかなり高いのではないでしょうか。
最後はストライクフリーダムとの対決シーンを。最終的な相手は∞ジャスティスですが、現時点でまだMG化されていない(もうちょっとですけどね)ので、ストライクフリーダムがお相手です。
ストライクフリーダムもウィングを展開すればデスティニーに匹敵する大きさになるので、撮影スペースがとてもじゃないですが足りませんorz
アップを撮りたくてもとてもじゃないですが収まりきらないので、ちょっと趣向を変えた加工写真です。この二機の戦闘はもう少し見せ場欲しかったですねぇ。
最後の最後はスタンドです; ある意味羽根もの恒例となってきてる翼の形を模していますよ。
今回は、ユニコーンに継ぐ長さとなりましたorz では、総評いきましょう。キット自体の出来はかなりいいです。スタイル、可動性、色分けとバランスが非常によいのですね。随所に見られるこれまでの種系MGの良い点をポイントよく抑えていますし、ちょっと悪役っぽい印象があるデスティニーをよく立体化してると思います。ただ、欠点もちょこちょこと。股関節のギミックは、敢えてスライドにする必要があったのか非常に疑問が残ります。可動負荷がかかりやすい場所でもありますし、別の方法での開脚を再現した方がよかったのではないでしょうか。あと、レビュー中では触れていませんが、デスティニーにも仰け反りロック機構が背中にあります。しかし、これまでに比べ合いが甘く外れやすいのも気になりました。あとはEBM版限定になりますけど膝関節フレームのパーツ構造。知ってる人であれば可動の固さを見ながらメッキを削って組みますが、そうでない人にとってみればかなりの確立でパーツ破損しやすい構造になっています。ここはなんとかしていただきたいですねぇ。
まぁ、他にも細かい所はありますが、あくまで多少気になる程度なので、この辺で。
やや癖があるように感じるキットですが、仕上がりは折り紙つきです。種好きなら、手にとって見てほしいキットです。そして、金銭的に問題なければ、是非EBM版をオススメします。