MG 1/100 GNX-603T ジンクス [ GN-X ] 完成レビュー(ノーマル編)

2010.02.10 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
MG 1/100 GNX-603T ジンクスMG 1/100 GNX-603T ジンクス

擬似GNドライブを搭載した機体。木星近辺で発見されたハロに残っていたデータと、アレハンドロ・コーナーによりヴェーダから引き出された情報を元に作られている。ジンクスに搭載された擬似太陽路は電力をGN粒子に変換して駆動するが、始動機を搭載しておらず(オリジナルの太陽炉が手に入った場合にそのまま利用可能とするため)稼動開始時には専用の設備が必要となる。またオリジナルの太陽炉との違いはTDブランケットの有無であり、この差が永久機関かそうでないかを分けている。
ジンクスは、アレハンドロ・コーナーの手によりユニオン、人革連、AEUにそれぞれ10機ずつ譲渡され、対ガンダムの切り札として国連軍の主力MSとなった。
機体の特徴は、非太陽路搭載型機との機動性質の違いをパイロットに極力感じさせないために、胸部、腰部にGN粒子ジェネレーターが取り付けられている点である。操縦系統も高い汎用性を有しているため、初めて搭乗するパイロットでも十分に性能を引き出せるようになっている。武装は、ロング/ショートバレルの切り替えが可能なGNビームライフル、GNビームサーベル、GNバルカン、GNクロー、GNシールド(ディフェンスロッド機能も搭載)である。

ガンダム00登場機体のMGへの武力介入第2弾は、なんとジンクスでした。無印1/100でも立体化はされていませんでしたので、1/100スケールのジンクスはMGが初登場ということになります。てっきりガンダムタイプがくると思っていましたから、これはかなり嬉しい誤算です。この独特の機体デザインを大きいスケールで楽しめるのは、本当に幸せですw 肝心の中身はというと、MGらしいギミックが随所に仕込まれ、可動性も比較的良好、プロポーションはもちろん文句なしとナカナカの仕上がりです。ただ、各関節、取り付け基部の保持力不足が少々あるかなぁ…。
しかし、それでもこういうややマイナー気味な機体がしっかりとMGで立体化してくれるのは嬉しいですね〜。では、早速レビューといきましょうかっ!
なお、別売りとなっている”発光ユニット(赤)”を使用した「擬似GNドライブの発光編」を2ページ目に追加しています。そちらも参考にどうぞー。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

他にない非常に独特な外観の機体です。正面も個性が高いですが、後から見ても腰周りのボリュームがしっかりあってカッコイイですね〜。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

頭部も特徴あるクアッドアイ(4つ目)となっています。胸部から伸びる大きなGN粒子ジェネレーターもいい味出しています。
余談ですが、レビュー用の撮影をしていると、この4つ目の頭部を顔認証(キャノンのデジカメだとフェイスキャッチテクノロジーというやつです)するのでちょっと怖かった;;

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

首はこれまた独特な2重関節となっているので、上下に大きく稼動させられます。構造的には垂直に首があるのではなく、首が前に突き出すような形(リボ伊達政宗みたいな)になっています。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

腰は回転軸は360度回ってしまいますが、横方向はあまり動きません。もう少し動いてもいいような…。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

前後方向はある程度動きますね。ただ、関節の保持力がやや低いので、自重で仰け反りやすいのが欠点ですねぇ。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

背中の擬似太陽炉は、引き出すことでロッキングボルトが連動して解除されるギミックが内臓されています。これは秀逸です。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

GNドライブはもちろん取り外し可能です。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

取り外したGNドライブは、専用の台座にディスプレイすることも出来ます。この台座は同じものと連結可能なので、劇中のあのシーンのように30個くっつけることも…。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

肘の可動範囲は、ほぼ180度曲がりますし良好です。ただ、肩を横方向にあげるのは、写真の状態が精一杯だったりしますorz

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

コックピットハッチはもちろん開閉可能…ってジンクスのコックピットはこんなところにあったのですか。変わった構造ですねぇ。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

胸部、腰部に取り付けられたGN粒子ジェネレーターは、ボールジョイント接続+基部自体も可動式となっていて、手足の可動を極力邪魔しないように工夫されています。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

股関節ブロックはMGエクシアと共通のため、写真のように股関節位置を左右個別に変更可能なようになっています。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

開脚率は、ほぼ180度という非常に広い可動範囲を実現しています。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

膝の可動範囲も120度くらいまでは曲がりますので、とりあえず及第点です。しかし、シングル関節でここまで曲がるなら十分とも言えるかもー。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

足首は、つま先や踵の可動とあわせる事で、かなり表情豊かな可動を再現しています。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

横方向は2軸となっていますので、多少は曲がりますよ。ただ、欲を言えばもう少し曲がって欲しかったかなぁ〜。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

かなりキツキツですが、立膝も何とかつくことが出来ました。太腿の装甲が非常に大きいので、迫力のある立膝となっていますよ。作成レポートで紹介した際はGN粒子ジェネレーターを前方に曲げていましたが、それをしなくても腰などの可動範囲を組み合わせることでなんとかいけましたね。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

付属品の紹介です。先ずはGNビームライフルを。写真はショートバレル状態(標準形態)となります。フォアグリップは、一旦引き出すことで横に動くようになっています。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

こちらはロングバレル用のパーツとなります。バレル本体以外にも、写真右上の追加センサーも取り付けることとなります。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

GNシールドです。一見すると普通のシールドですが、中央の白い部分はディフェンスロッドとしても機能します。もちろん回転可能ですよ。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

シールド裏面です。ジョイント部分は左右に回転が出来ますから、ある程度腕の動きに合わせて角度を調整することが可能。穴の開いた丸い出っ張りが中央にありますが、この部分を押し込むことで表側のディフェンスロッドが浮き出て回転させられるようになります。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

付属のサーベル刃は、極一般的なクリアーレッドのもの。背景紙が赤なので色が重複しちゃってますねorz

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

あとは先ほど紹介したGNドライブ用のスタンドと、アクションベース用のスタンドアタッチメントが付属しています。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

ライフル、シールドを装備した状態。GNビームライフルは、腕のGN粒子供給コネクターと接続する形(エクシアのGNソードと同じ)になりますので、保持はバッチリです。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

腰はよく周りますから、武器類を構えるポーズも自然に決まります。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

首は横方向にあまり曲がらないかと思っていましたが、頭部を少し浮かせることで結構いけますね。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

腰の回転を活かすことで、振り向きざまに背後の敵を狙撃するような姿勢も楽に取れます。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

もちろんライフルの両手持ちもOK。武器の保持がしっかりしているので、フォアグリップを握る手は添えるだけでダイジョウブ。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

肩は前後にスライド(付け根の装甲が連動して前後に可動)するので、引き出し機構はありませんが両手持ちに一役かっています。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

ディフェンスロッドを作動させた状態。回転させるときは、一旦シールドを外した方が無難ですよ。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

シールドの固定方法がやや不安な感じはしますが、肩などに引っ掛けない限りは外れたりしないのでよしとしましょう。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

独特な首関節を使って上を見上げるようなポーズを取れるので、飛翔状態も再現しやすいです。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

続いては、ロングバレル状態。装着するとかなりの長さになり、重心位置が前方へと移動するためか片腕での保持はちょっとキツイ(武器が外れたりということはないけど、肩や腕の関節が重さに負けます)です;

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

まぁこれだけの長さのライフルですから両手持ちさせれば、問題なく構えることが出来ますよ。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

ジンクスの全長と同じくらいの長さになるので、構えたときの迫力もかなりのものです。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

最後はGNビームサーベルを〜。ビームサーベルのマウント位置は太腿の中(写真2枚目)となっています。取り出す際は、膝と一体となった大きな装甲をスライドさせます。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

ビームサーベルの保持も、掌のピンとサーベルのダボがしっかりと噛み合いますので、まったく問題なしです〜。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

腰にあるGN粒子ジェネレーターは、ポージングの際に邪魔になりそうなんですが…かなりよく動いてくれるので意外と大抵のポーズはとれてしまいます。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

先ほど述べた通り、頭部は胸部のGN粒子ジェネレーターに動きを阻害されることはありませんので、写真のように結構横方向を向かせられます。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

そういえば、GNクローなんて武器もありましたね…。一応指は切り離して独立可動が可能なようにしていますから、爪を立てるような状態も再現できますよ。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス MG 1/100 GNX-603T ジンクス

腰や胸部のGN粒子ジェネレーターは、可動の邪魔をせず、尚且つ機体をより大きく見せてくれるので、ジンクス特有の迫力あるポージングに貢献していますね〜。

MG 1/100 GNX-603T ジンクス

以上、ジンクスのレビューでした。スタイリッシュで迫力満点のポージングを堪能出来るキットですよっ。

総評でーーす。プロポーション、色分けは基本をしっかりと抑えていて非常に優秀な仕上がりだと思います。はジンクスの立体物の入手は初となりますから、「こういう構造になってるのか〜」と感心する部分が多々ありました。可動性については、股関節の可動域が狭くなるのは仕方ないとして、肩を横方向に上げる角度に制限が出来てしまっているのは少々残念でした。ギミックについては発光ユニットを選択式としたのは英断かもしれません。2個必要とするため、これだけでも単価は結構上がるでしょうから。光らせたい人は別途購入すればいいわけですしね。オマケは、初期のジンクスとしては一通り揃っていますので、少々寂しいですけど満足できるレベルではあります。
欠点としては、やはり保持力。武装類の保持は問題なしであっても、足先等の各部関節系がもう少ししっかりとして欲しかったです。それとMGエクシアから流用されているスタンドアタッチメントの安定感も相変わらずギリギリ; 個体差によってはエクシアのようにユルユルなんてものもありそうでちょっと怖いかな。
何にしても、ガンダム以外の敵方の機体をこうして立体化してくれたことは、本当に嬉しい限りです。追加点+3をあげちゃいましょう。バンダイお得意のバリエーション戦術で、是非ジンクスIII等も立体化して欲しいですね。
MGエクシアと並べても遜色ありませんし、是非手にして作ってイロイロなポーズをつけてあげてくださいな〜。オススメですよっ。

「ノーマル編」の紹介はここまでです。この先は、別売りの発光ユニットを使用したレビュー「擬似GNドライブの発光編」です。
    

            

MASTER GRADE | 開発計画 | HOME |