MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0 [ GOUF ] 完成レビュー(他のMSとの比較編)

2009.05.30 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
ここからは、「他のMSとの比較」をお送りいたします。比較対照は、グフVer.1.0、ザクVer.2.0、ガンダムVer.2.0となります。それ以外にも、ガンダムとの2ショットもオマケで掲載していますよ。

MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0

先ずは、グフVer.1.0との対比です。真っ先に目に付くのは…成型色の違いですね; てか、違いすぎですっ! 見比べると、Ver.1.0はあまりにも濃すぎかな。
では、頭部から。モノアイ用のスリットは、Ver.2.0は大きめでややザクぽく感じますね。逆に、Ver.1.0は細すぎな印象もあります。口元?のダクトは、Ver.2.0の大型化している方が似合うようにも思います。続いて胸部ですが、幅がかなり違っています。Ver.1.0ではかなり広めにとっていますが、Ver.2.0はきゅっと絞られています。ただ、その分肩のスパイクアーマーを大型化しているので、見た目の迫力からいうと、Ver.2.0の方がいいですね〜。胸部中央もやや上を向くように成型されてるVer.2.0の方が、ラインが活きています。頭頂部の高さが同じであるにもかかわらず、腰位置はVer.2.0の方が高く、脚も長くなっているんですね。これはちょっと意外でした。Ver.2.0も決して脚長に見えるわけではないのですが、比較するとこれだけ長くなってるのか〜と再認識。しかし、腕に至ってはVer.2.0の方が逆に細くなっています。これも予想外です。脚部は、太股と膝装甲がVer.2.0の方が大型化している意外は、大体同じですね。あとは、動力パイプのラインが、Ver.2.0の方がより自然な曲線を描いています。
比べてみると、どの部位もかなりリファインされていて、それが上手くまとまっていますね〜。

MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0

続いて、ザクVer.2.0J型との比較です。頭部は、グフの方が少しだけ大きいかな〜。頭頂高は、ほぼ変わりません。しかし、肩のショルダーアーマーの盛り上がり方、大きさが異なるので、見た目の大きさはグフの方が大きく見えます。頭部が大きくなった分、グフの胸部の位置は、ザクよりも少し下に位置します。しかし、股関節の位置は、胸部の位置関係よりも差がないので、胴体部分がグフの方がコンパクトにまとまっているということのようです。見た目、そうは見えないんですけどね。腕部、脚部は、グフの方が一回りガッチリしていますよ。
胴体こそグフの方がコンパクトですが、四肢、頭部はザクよりもボリュームアップしており、頭頂高が変わらないにも関わらず、グフの方が一回り大きく見えてしまいます。その分迫力も増しているってことですね。

MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0

比較最後は、ガンダムVer.2.0との対比です。こうして見ると、ガンダムって線が細いです…。ジオン系がガッチリしたタイプが多いのもありますが、見た目結構違います。しかし、頭頂高は、ガンダムの方が少しだけ高いみたいです。肩の位置もややガンダムの方が高いですね。加えて、脚の長さもガンダムの方が長くなっています。膝位置も違いますし、グフの方がどっしりとした安定感を感じさせます。四肢の太さは比べるまでもありませんが、全てにおいてガンダムは細すぎる感じです。
ですが、ガンダム単体で見ると、それで見慣れてきた所為もありますが、そこまで細すぎという感じもしませんし、対比のなせる技ですね。

MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0 MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0

今度は、ガンダムとの対決シーンをイメージして。最初は、グフ視点からのショットです。ちょっとうろ覚えでこんなシーンがあったかなぁ…という程度でポーズをつけましたので、実際と違ってたらごめんなさいorz

MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0

こういうポーズを取らせると、ヒートロッドの長さが活きてきます。設定よりも長くなっていますが、これくらいの長さの方が双方の間合いが丁度よいですよ。

MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0 MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0

続いて、ガンダムサイドからの視点です。このポーズをつけるとき、お互いの自立をさせつつヒートロッドを絡ませるのに、結構苦労しました;;

MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0

新型のヒートロッドもよく曲がるので、ご覧の通り自然な形で絡み付いています。思った以上の出来に、ほんと満足ですね〜。

MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0

もし、ヒートロッドの長さが設定通りの場合だと、お互いの間合いが近すぎて、絵的にちょっと合わないと思われます。

MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0

後ろから見ると、ガンダムの頭って意外と…大きいですね。まぁ、Ver.2.0だからっていうのもあるかもですが、実質6頭身くらいですから。

MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0

「 ザ ク と は 違 う の だ よ っ 、 ザ ク と は っ ! ! 」
というランバ・ラルの声が聞こえてきそうな、2ショットでしたっ。

MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0

以上で、グフVer.2.0のレビュー紹介を終わります。2編にわたる長文読了、感謝です

それでは総評を。ザクVer.2.0をベースに、Ver.1.0から大きく進化してきました。成型色も非常に綺麗ですし、スタイルもザクとは違うグフのボリュームを堪能しつつ、それでいて非常に良くまとまっていると思います。可動性も1点を除いて非常に高いレベルで再現されていますし、色分けもほぼ設定通りとなっているので、無塗装でも十分な仕上がりになるのは大変良いですね。新しいヒートロッドも、思ってた以上に良い出来ですし、銅線を通すタイプと比べると保持の問題はありますが、かなり柔軟に動く上、長さの調節も容易に出来るのは嬉しいところです。また、作りやすさにも重点が置かれていて、動力パイプ、ヒートロッドといった、小さいパーツが多く集まる部分には、一工夫凝らすことであまりストレスなく組み立てることが出来ます。
欠点としては、腰の回転方向の可動範囲の極端な狭さが先ず一つ。白兵戦主体のMSである以上、腰が入るような動きは、ポージングの上で非常に重要なポイントなのですが、そこがほとんど回らないというのはいかがなものかと。それから、武器の保持力の低さは相変らずとして、シールド裏へのマウント方法も問題です。実質グリップの凹凸の合わせのみでの固定なので、ヘタってくるのは明白。Ver.1.0のようにもう少ししっかりとした固定方法をして欲しかったですね。あとは、足首の横方向の可動範囲の狭さからくる接地性の低さでしょうか。このあたりは、ザクVer.2.0から内部フレームをそのまま流用しているので、仕方ないといえば仕方ないですが、改善をしてきても良かったのでは?とも感じました。
ただ、価格的にも最近のキットとしては抑え目になっていますし、組み上がった状態の迫力、ボリュームを考えると、付属品の少なさの割りに結構お得感がありますよ。完全新規ではありませんが、Ver.2.0の名に恥じない仕上がりだと思います。
    

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