MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム [ Hi-ν GUNDAM ] 完成レビュー

2008.07.29 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
1/100 MG Hi-ニューガンダムMG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

νガンダムの発展型として開発された設定(ゲーム版)と、νガンダムと同機体として史実に登場した設定(小説版)の二つの設定を持つ機体。主な特徴はνガンダム同様、サイコフレームをコックピット周辺に配置し、パイロットの感応派をダイレクトに操縦に反映することが可能。逆に言えば、パイロットの思考がファンネルの制御に直接反映されてしまうため、意図しない動作をすることがある。もう一つの特徴は、ファンネルの発展型であるフィン・ファンネルである。これまでのファンネルとは違いジェネレーターを内蔵している為、活動時間の延長、火力の増強、バリアの展開と従来型を大きく超える性能を持っている。

出淵デザインのガンダム。スタイルは、マッシブな旧設定とはかわってスマートなデザインに変更されています。ここは賛否両論分かれるところですが、自分は元の設定にあまり馴染みがない為かそこまで違和感ないですね。可動性はなかなかのもので、脚部に関しては膝装甲が連動で動くのはもちろん、膝下が前後で装甲がぱっくりと割れることで足首の可動範囲を拡大しているのが面白い。また、フィン・ファンネル展開を再現する為、ストライクフリーダムFBMと同じ軟質プラ棒によるディスプレイが可能です。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

スマートなスタイリングです。νガンダムよりも細身かも? 足も長目になっていますね。これはこれでいいのですが、初期の骨太な印象はなくなってしまってるのは、ちょっと残念です。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

バストアップ。νガンダムと比べると小さめの頭部で、顎?が長いのが特徴ですね。また、バンダイのレーザー加工技術により、額にはHi-νの文字とAEのロゴが刻まれています。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

コックピットハッチも開閉可能です。ハッチの開閉は、首周りも一緒に動く変わった構造で、全塗装の人にとっては禿げが非常に怖い作りですねぇ;

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

後ろから見ても細いです。νガンダムと大きく違う点として、フィン・ファンネルのマウント方式が、連結型ではなく、マウントベースにそれぞれ固定する形になっています。小さい翼のように見えるパーツがそれなのですが、それ以外にも中央にスタビライザーが接地されています。このあたりはZの流れもきているんでしょうね。個人的には、脹脛のラインが非常にスキスキです。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

立膝も綺麗に決まります。大型化してるフロントアーマーですが、可動域は相当広くなっているので、まったく邪魔になりません。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

膝装甲が連動するだけでなく、足装甲が前後にぱっくり割れることで、立膝をした時の足首の動きを邪魔しない為綺麗に決まるわけですね。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

足裏にも細かいモールドがあるのですが、足裏アンカーもしっかり可動します。ガンダムではじめて足裏のアンカーが描写されたのが逆襲のシャアなので、これは嬉しいですね。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

装甲を外した状態。Hi-νもメンテナンス性の高い機体な為か、腕や足のブロック化された内部構造はその片鱗を伺えますね。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

腹部の装甲も外れるのですが、今回はそのまま。腕はブロック化が特に顕著にみられますね。胸のダクト部はシルバーで塗装してます。

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脚部も複雑ではあるものの、ブロック化してる箇所がみられます。シリンダー、パイプ類はゴールドとシルバーで塗装。

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シリンダー類はダミーではなく、膝と同様脚部の動きに合わせて伸縮します。また、膝自体も非常に広い可動範囲が確保されていますよ。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

後ろから。ぁぁ、マウントベースやスタビも取り除いておけばよかったですねorz ちょっとあまり内部構造が見えないSSになってしまいました。メインスラスターは、参考塗装を参考に内側をゴールド、外側をシルバーで。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

νガンダムと同じく、左腕には予備のビームサーベルがマウントされています。ハッチを開けることで内部のマウントが外側へ引き出されるギミックが採用されています。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

Hi-νのみ右腕にはマシンガンが内臓されていて、マズルも可動します。また、肘側にはマガジンがあり、着脱も可能。マズルはシルバーで塗装。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

ビームライフル、ハイパーバズーカともに比較的オーソドックス。これといったギミックも特にありません。バズーカのみマガジンの着脱が可能です。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

シールドは、この複雑なパターンを完全に色分けで再現しています。これにはほんとビックリ。ダクト部はシルバーで塗装してます。

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プロペラントタンクのジョイント部のカッパー色は、メッキ処理で再現されています。何故ここだけ…コダワリ? なのでしょうか。いや、嬉しいですよ、部分塗装はには。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

フィン・ファンネルは、Hi-νもνも同じ6基。構造もまったく同じなのですが、大きさが若干異なり、Hi-νの方が一回り小さくなっています。

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中央部分の構造がνガンダムのものとはちょっと違いますね。裏面の構造はモールドに至るまでほとんど同じです。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

νガンダムのものよりも、”カチッ”という固定感がしっかりあり、向上していますね。また、こちらにはエフェクトパーツがあり、攻撃時のエフェクトが鮮やかに再現できます。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

ライフル、シールド、ファンネルとフル装備すると、ボリュームが結構増します。背部の重量は結構あるのですが、自立はちゃんと出来ますよ。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

後ろからみると、まるで翼が生えたように見えます。ただ、フィン・ファンネルのマウントが若干甘く、ポロっと取れやすいのが難点です。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

フィン・ファンネルは、翼を開くがごとく大きく展開出来ます。表情がつけられるので、これは良いのですが、翼の生えたガンダムが随分と増えましたね。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

足は大きく開くことが出来るので、ポージングも思いのまま。脚部の可動範囲が、このHi-νはかなりいいですよ。足首がそれに追いつかないほど;;

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肩は引き出し式なので、肩の表情もちゃんとつけられます。なので、ライフルの両手持ちも楽々出来ますよ。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

ハイパーバズーカは、肩に乗せての射撃体勢をとれるように、グリップ部が可動します(折り畳みも兼ねてますが) モチロンこの状態で左手を添えることも、広い可動範囲が可能としています。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

メインのビームサーベルは、ファンネルのマウントベースに収納されています。これは…ウィングゼロとくりそつですね。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

νガンダムの可動式のビームサーベル(あれ結構好きだったり)はないのですが、メインのビームサーベルは両側からビームを発振することが出来ます。それ様に長短のクリアパーツが付属してます。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

付属の専用スタンド。アムロ・レイのロゴとも言うべきαを象ったスタンドです。角度調整は多少出来ますよ。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

尚、このスタンドには、軟質プラを固定する為のパーツが内臓されているのですが、通常時の外観を崩さない工夫がされているのがいいですね。

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

軟質プラを使ったディスプレイ。ひ…・非常に場所を食います_/ ̄|○ ここまでとは;; ぁぁ、ストライクフリーダムFBMのこの状態の撮影もしないと、、、ひぃぃ;

MG 1/100 RX-93-v2 Hi-νガンダム

また、Hi-νの場合は、セッティングに非常に時間をとられます。6基とはいえ、フィン・ファンネルすべてにエフェクトパーツを付けていくだけでも結構手間です;; しかし、その効果は抜群ですね〜〜。

総評でっす。元デザインのファンにとっては、イマイチという声を多く聞きますが、これはこれでカッコイイですよ。スタイルは、そこを別物として捉えられるかどうかでしょうね。また、意外(といったら失礼か)にもかなり広い可動域、ほぼ完璧な色分け(特にシールドは素晴らしい。また極部分的にメッキパーツを使うコダワリも…)には関心します。要塗装箇所は、コックピットハッチのシルバーくらいじゃないでしょうか。
ただ、MGというキットとしてみると、旧設定と新設定画のキットの間の隔たりが半端なものに仕上がってるという印象も与えてしまいます。前記と矛盾するような言い方ですが、アレンジしすぎでは?とも思えるわけです。個人的にこのキット自体気にいってるのですが、元デザインも馴染みはなくとも知識としては知ってしまっているので、キット単体として受け入れられるものの、わずかなギャップのようなものもあるわけですよ。う〜ん、うまく表現しづらいですね; あと、価格が異常に高いのも問題で、あの1パーツの為のメッキ処理をするくらいなら、価格を下げた方がいいのではと思います。それでも作ってみようと思う人で元デザインを知ってる人は、自分のイメージとはちょっと切り離してください。そうすれば違和感なくカッコイイHi-νに仕上がるでしょう。
    

            

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