MG 1/100 ZGMF-X19A インフィニットジャスティス [ INFINIT JUSTICE ] 完成レビュー

2008.11.04 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
MG インフィニットジャスティスMG 1/100 ZGMF-X19A インフィニットジャスティス

X09Aの基本設計とアスラン・ザラの操縦データを元に、ザフトで開発が進められていたものをターミナルが入手し改良、完成した機体。アスラン・ザラを搭乗者としたチューニングが施されており、キラ・ヤマトの提言によりストライクフリーダムとの連携を考慮し開発された。ストライクフリーダムと同じくハイパーデュートリオンを搭載し、VPS装甲、ビームシールドが採用されている。しかし採用されたシールドは、物理的なシールドも併せ持ち、その上にビームシールドを展開するという独特なシールドで、ビームブーメラン、ワイヤーアンカーとウェポンラックとしての機能も有する。また、出力の上昇に伴う火力の向上も達成されているが、近接戦闘能力のアップのため、膝から足の甲にかけてビーム刃を展開できる特殊な兵装も採用されている。さらに、背部のスラスターユニットとして機能するファトゥム-01も高機能化され、単独での遠隔機動が可能なのは変わらないが、ビーム刃を機首、翼に展開することで高速突撃による攻撃手段も加えられている。パイロットは、アスラン・ザラ。

機動戦士ガンダムSEED DESTINYより、インフィニットジャスティスです。デスティニー、インパルス同様、まさかのMG化です(もちろんいい意味で)。一応インパルスのPVで∞正義とわかる発売予告はされていましたが、その予告どおり08,秋に発売されました。1/100での過剰にMGを意識したスタイリングとは違い、非常にバランスの取れたプロポーションに仕上がっています。何より色分けの素晴らしさには感服〜。クリアパーツ以外は、色分けパーフェクトでしょう。成型色は、薄いピンクだった1/100とは違い、ピンクというより濃いパープルレッドに変更されています。可動域の広さは、SEED系MGとして折り紙つきです。何より「蹴り」を再現する為の股関節に絡む可動範囲の拡大は、すごいの一言です。では、その辺も詳しくレビューいってみましょう。

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個人的に一番好みなバランスのとれたプロポーションです。ある程度の大きさのある頭部、長すぎない脚がいいですね。この辺は他のレビューでも喋ってる通り、カトキ風味の小さい頭部長い脚も好きですが、やはりこういうスタイリングの方がより惹かれますねぇ〜。そして、なんといってもセンサー部のクリアパーツ以外は、色分け完璧って所がすごいです。

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頭部も非常に良造型です。凛々しい感じが伝わりますし、写真ではシルバーで塗装していますがバルカン部も色分けされています。いつもだとセンサー系はシールを貼っちゃうのですが、、、今回はセンサー部が大きい分集光性もある程度あるだろうということで、クリアパーツ裏からメタリックブルーを当ててセンサーの奥行きを再現してます。尚、額にはレーザー加工技術により「X-19A DICIANNOVE」と書かれている…ってか、未だかつてない文字数の所為かDICIANNOVEなんて虫眼鏡で見ない限り読み取れませんorz

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コックピットハッチが開くのは、MGの定番ですね。このアタリはフリーダム系と同じなので、特に目新しい感じはないかな? ハッチを開けるとシートが上昇…とかなら「ぉぉぉぉおお」ですけどねぇ。

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後ろから。ファトゥム01がないとかなりスッキリした印象のバックショットです。脹脛のスラスターは、内部のみグリーンで色分けされているのですが、中央のベーンもグリーン成型だったので、そこだけグレーに部分塗装しています。あとは、メインスラスター内部を赤に。

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立膝は、苦しいながらなんとか可能。角度、見せ方によっては、比較的自然な状態に。写真ではファトゥム01なし状態ですが、仮にあったとしても、主翼を開けば問題なく出来ます。

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脚部の装甲スライドギミックは、SEED系MGではもうお馴染みといってもいいですね。太股、脛が、膝の動きに連動して可動するようになっています。

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ファトゥム01です。主翼を展開するとかなりの大きさになります。尚、細かいエンジン部の写真なんかは、「その4(10/26分)」あたりで詳しく紹介していますので、そちらもどうぞ〜。

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主翼の展開に合わせて、エンジンユニットが左右に迫り出します。これにより、さらに翼を大きくみせることが可能に。加えて、主翼を展開したときのみ、エンジンユニットが上下に可動することで、翼の表情付けも可能ですよ。

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∞ジャスティスとの接続形態です。まぁ、機首を折り畳んで、ビームキャノンをスライドさせるだけっちゃだけなのですが、機首後方の鶏冠の部分は、折り畳む際に引き込ませるようになっています。

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ビームブレイド装着状態です。構造的には、ストライクノワールのそれと似たような感じですね。せっかくだから、機首部分のエフェクトパーツもあれば尚グッドでしたのに。

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ビームライフルは、オーソドックスな形状です。特にこれといったギミックがあるようなものでもなく、敢えて言うならポンプアクションが出来るというくらいで…と普通ならこれでコメント終わりなのですが、今までと大きく違う点として色分けが完璧なのですよ。まぁセンサーだけはただのクリアーパーツなので、なんらかの部分塗装は必要ですが、これだけ複雑な色分けをされているにも関わらず、ただの武器でありながら色分け完璧というのは凄いの一言ですね。ちなみに、センサー部は、クリアパーツの裏からピンクを当てています。

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ビームキャリーシールドも完全再現といっていい出来です。モールド類はシンプルですが、両面にわたって刻まれていますし、シャイニングエッジ、グラップルスティンガーともに再現されています。

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グラップルスティンガーの射出形態をとるために、シールド中央部は迫り出す構造になっています。ただ、ここは”カチッ”というホールド感が欲しかったですね。

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フル装備状態です。ファトゥム01を水平状態に起こした状態でも自立できてしまうのにはオドロキました。ファトゥム01はパーツ構成が多いのでかなりの重量になっていますが、平気で自立します。∞ジャスティスとの重量バランスがよいのでしょうね。

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後ろから。さすがは∞ジャスティス、ファトゥム01があるだけで背面の姿が様変わりします。ちなみに、ファトゥム01とのジョイント部にはロック機構が設けられており、ファトゥム01の自重で水平状態を維持出来なくなるということはありません。

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肩関節は、オーソドックスですが従来の引き出し機構があるので、肩の表情付けは豊富に出来ます。脚も大きく開くことが出来るので、全体のポージングも幅が広がります。

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背部にこれだけ大きなパーツがあると、スタンドでのディスプレイに懸念が残りますが、アクションベース対応のジョイントパーツが3種用意されているので、あらゆる状態でのスタンドへの接続に対応していますよ。

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そんなジョイントパーツにビームサーベルの連結パーツを取り付けることが出来ます。というわけで、この∞ジャスティスは、ビームサーベルの連結にジョイントを必要とします。フリーダム系では不要だったのに…とも思いますが、形状を再現しつつ連結させるのは構造的に無理があるので、仕方ないでしょう。

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その代わり、連結部にも掌の凸に合わせる凹モールドが刻まれているので、連結した状態の中央をしっかり持たせることが可能になっています。これはこれでいいですねぇ。

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シャイニングエッジもきっちり再現しています。持ち手のグリップ部が、シールドから取り外す際に引き出されるようにアレンジされています。もちろん、シールドに装着したままでのビーム刃の取り回しも可能です。

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グラップルスティンガーも、射出状態を再現可能です。リード線を使った別パーツを使用する必要はありますが、爪部は展開する際に左右に引き出すことで、より大きく開いてるように見せられます。

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ビームシールドも展開可能。MGでは定番となったPET素材によるグラデーションプリントを使ったものなのですが、デスティニーEBMの光の翼で採用されたホログラムシートを挟み込んだ仕様になっているので、光の加減で七色に光ります。

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通常は、腕にマウントパーツを介して固定されるシールドですが、手にもたせることも可能です。手に持たせることで、最終話で見せたレクイエム発射口への突入シーン(発射口の陽電子リフレクターをビームシールドで中和、突破するシーン)の再現も可能です。

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∞ジャスティスといえば、特殊装備による近接格闘が特徴の一つと言えるのですが、それを再現する為のギミックが搭載されています。先ず腰のサイドアーマーを大きく開かせる為に、2軸+左右に引き出すようになっています。

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股関節にも一工夫あり、デスティニーと同様に股関節自体が左右に開くのですが、不安定なスイッチ方式ではなく、リアスカートで開閉状態を選択固定する、ロック方式になり、安定したポージングの保持が可能になっています。

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ビームブレイドのビーム刃は2種3本付属しており、短いものが1本、長いものが2本付属しています。これはお湯を使うことにより、一度だけ湾曲させることも出来ます。

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股関節の開閉、サイドアーマーのスライドにより、非常に動きのある蹴りのポーズが可能になっています。これは、開脚といった”広さ”だけでなく、太股付け根の可動軸といった可動箇所の”多さ”も大きい要素といえるでしょう。

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上記でも書いた通り、ジョイントパーツは3種付属です。ファトゥム01展開時用(画面左)、股関節用(画面中央)、ファトゥム01単体用(画面右)です。ファトゥム01展開時用は、支柱とジョイントパーツが別パーツ化されおり、取り付け位置の調整が出来るようになっています。

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∞ジャスティスと言えば…ということで、デスティニーとの最終決戦「蹴り合い」です。うーーーん、、、∞ジャスティスも、デスティニーも空間戦闘だから、軸足の膝曲げちゃった方が良かったかな_/ ̄|○

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VPS装甲とはいえ、∞ジャスティスのグリフォンビームブレイドを展開した脚には勝てませんわなぁ。…軸足の膝、全体のポージングが気になるので、そのうち撮り直す…・かもしれません;; 何故かと言えば、「画像資料室の1枚に使えそうだから…」ってことです。

ではでは総評です。今回の∞ジャスティス、思った以上の仕上がりに驚きました。価格は昨今のMGとしては高めなのですが、それに見合う出来ではないでしょうかね。プロポーションがいいのはMGである以上当たり前としても、従来のSEED系MGを活かしつつさらなるアレンジ、再現に成功していると思います。股関節の開脚ギミック等は、デスティニーの問題点を上手く解消していますし、ファトゥム01の再現性、アレンジもよくまとまっているのではないでしょうか。加えて、可動性はもちろんのこと、色分けの完璧さにはここ最近のSEED系MGは素晴らしいものがあります。前作フォースインパルスもコアスプレンダー以外は完璧に近い仕上がりでしたし、この∞ジャスティスもインパルスを超える完成度です。是非ともこれを次にくるSEED系MGに引継ぎ、昇華させていって(恐らく、、、次があるとすればレジェンドかな?)欲しいですね。個人的には、欠点と敢えていうほどの箇所は見当たらない仕上がりです。細かい「この方がもっと〜」(シールドの中央迫り出しのロック機構とか)というのはありますが、現状でも十分な出来です。スペシャルパッケージを廃したのも英断かなぁ。もちろんあればあったで買う人は買うでしょうけど、関節部のメッキパーツ化以外はそこまで大きなメリットを∞ジャスティスは付けにくいですしね。
そんなわけで、是非ともストライクフリーダム、デスティニー、インパルスと合わせて揃えたい、オススメしたいアイテムです。
    

RG ZGMF-X10A フリーダム   ZGMF-X56S/β ソードインパルス   ZGMF-X42S デスティニー EXTREME BLAST MODE   ZGMF-X56S/α フォースインパルス   ZGMF-X20A ストライクフリーダム FULL BURST MODE

            

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