MG 1/100 RGZ-95 リゼル [ ReZEL ] 完成レビュー(MS形態編)

2010.11.21 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
MG 1/100 RGZ-95 リゼルMG 1/100 RGZ-95 リゼル

稀代の傑作機、”Zガンダム ”の量産化シリーズの完成形の一つと呼べる機体。様々なアプローチで行われた量産化計画であったが、当時の最先端の技術、素材をコストを無視して設計されたZガンダムをマスプロダクトすることは容易ではなかった。しかし、ジェガンの普及に伴いそのパーツを一部流用すること、複雑な可変機構をメタスタイプに差し戻すこと、新OSにより必要操縦練度を低くさせることで、低コストで信頼性の高いTMS(可変MS)を完成させるに至った。”Zガンダムという完成形 ”から削るというのではなく、”Zガンダムで培われた技術 ”を元に0から組み上げられたということが、最大の特徴と言えるだろう。
また、TMSの運用利点の一つ、”SFS(サブフライトシステム)”の側面がよりブラッシュアップされている。時には使い捨てとなるベースジャバーとは違い、そのまま戦闘参加が可能なリゼルは、同時期の主力機であるジェガンとの連携を強めることで、戦術の無駄を省くことに成功している。

復帰一作目となりましたリゼルです。体調がイマイチなまま、見切り発車的スタートを切ったので、無事に完成するかどうかも不安でしたが…順調に製作を終えて、こうして完成レビューまでこぎつけられてホッとしています; 自分の好きなZ系の可変機ということで、いつも以上にテンションがあがった点も要因の一つかもしれませんが…。 肝心のキットの出来ですが、一部関節に緩さを感じるところはあるものの、プロポーション、可動性、WRの安定性、非常に細かい色分けと、かなり完成度の高いMGだと思いました。可変機構については手が着脱式になってしまってますが、それ以外は完全変形を再現していますので、HGUCでは実現出来なかった様々な要素を1つにまとめた良キットと言えるでしょう。
その可変機構も含めて詳しくレビュー(MS形態編とWR形態編の2つに分けての紹介となります)していきますので、最後までお楽しみくださいませー。
※ シールドのポジショニングを修正した追加レビューを、このページ最下部に追記しました。(10.11.23)

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

プロポーションは、カトキデザインらしく脚長小顔なのですが、胸部がしっかりしている、バックパックのノーズコーンが迫り出している、胸上にセンサー(目立つ部位)が密集していることで、思ったほど脚長感が際立つことはありません。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

頭部アップを。センサー内部のディティールもかなり造り込まれているので、ちょっとした見所の一つとなっています。首の可動範囲は、顎を引く方向はイマイチですが、見上げる動きはまぁまぁですかね。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

頭部、胸、肩のセンサー類は、内部ディティールを塗り分けることで、劇中に近い演出感が得られるように調整しています。コックピットハッチは、MGですのでもちろん開閉可能。ハッチ展開方法はかなーりシンプルですが…。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

腕の可動範囲は、昨今のMGとしては曲がらない方ですけど、実用可動レベルとしては申し分ないと思います。肩付け根は、可変機構の関係で引き出し機能こそありませんが、多少前後のスイングが可能になっています。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

腰周りの可動について。左右の捻り、前後のスイングともに可動範囲は狭いです。構造的に前後左右のスカートとの干渉が原因と思われますが、もう少し欲しかったですね。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

脚部の可動範囲をまとめてみました。開脚率、接地性はイマイチ、足首の前後可動はまぁまぁ、膝については満点でしょう。膝の可動性能の高さは、変形機構のおかげという側面もありますが…まぁ曲がれば結果おーらいです。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

膝の可動性能の高さ、関節構造により、立膝も綺麗にきまります。特に関節構造が重要で、膝上、膝下のバランスが極端なカトキデザイン(膝上が短すぎる)の機体の場合でも、膝ブロックの大きさ、2重関節構造とその可動範囲の高さ次第では、このように綺麗に立膝をさせることが可能です。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

ここからは付属品の紹介ー。先ずはビームライフルから。かなりの長モノですね…。Zガンダムのそれよりも長いかも? エネパックは、意外とシンプルなデザインで、どちらかというと実弾系のマガジンみたい。センサー用のクリアパーツが、手前側にあるのも面白いです。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

シールドです。こちらもZガンダムのものにシルエットが似ています。まぁシルエットだけで、伸縮機能とかはとくにありませんよ? ライフルの予備のエネパックを収納出来るのですが、腕などへのマウントピンを動かすことで、ラックが迫り出す連動ギミック付きとなっています。しかし、この所為でちょっとしたトラブルも…。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

残る付属品は、お馴染みアクションベース1用のジョイントアタッチメントと、サーベル刃です。ジョイントアタッチメントは、MS用(右)とWR用(左)の2種が付属。サーベル刃は、かなり薄めのクリアピンク成型となっていまーす。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

それでは、付属品を使っていろいろポージングさせていきますよーっ。そうそう小隊番号は、リディ少尉の008を採用。シールを貼る際に各桁を組み合わせられるようになっているので、好きな番号を割り当てられます。
で、レビュー公開後に気づいたことですが…シールドの取り付け向きが180度逆ですねorz Zガンダムの感覚で取り付けてたら、見事に逆さまでしたよ、ハイ…。落ち着いたら、正しいマウント状態の写真を数枚追加するかもしました…;

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

正しくは、こちらの写真になります。マズル口がある方が下にきます。このリゼルのシールドマウントは、Zガンダムのように回転軸が付いているわけではないため、取り付け向きを間違うと…シールド内蔵ライフルが後を向いてしまうことになりますorz 正しい装備ポジションでの各種ポージングは、このページの一番下に追加しています。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

接地性はイマイチですが、空中姿勢のポージングはなかなか様になりますねー。手足がデフォルトで長い分、ポージングの際にそのまま映えるのがカトキデザインの特徴の1つでもあると思います。
ライフルの保持力は非常に良好。手とグリップの凹凸がしっかりと噛み合って、これだけ長いライフルですが、しっかりと持ってくれます。あと肩周りの関節保持を補強した効果も効いていますねー。ただ…シールドと腕へのマウントがちょっと悪かったり。原因はシールド側ジョイントピンの長さの問題もあるのですが、本質は別のところに。先ほどのエネパックラックが可動するギミックの所為で、腕とシールドの間に隙間が出来るようになっています。この隙間がシールドをグラつかせるキッカケを作り、ピンが短いがためにテコの原理で簡単にスポンと抜けてしまうわけです。※ 正しい取り付け向きでも、やっぱり抜けやすかったので↑の評価はそのままー。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

「episode2 赤い彗星」にて、隊長機が見せた”十手状態 ”も再現可能。この機能自体は、Zガンダムでもあったものなので、懐かしいと感じる人も多いかもですね。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

両腕にウェポンラックが内臓されており、シールドのマウント箇所をスライドさせることで中が迫り出すお馴染みの機能付き。ここまではZガンダムと同じですが、内臓するものは、右腕がグレネード弾、左腕がビームサーベルと左右違うものとなっています。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

もちろん初期設定上はそうなっているというだけで、左右を入れ替えたりとか、グレネードとサーベルを混在させることは自由に出来ますよ。ただし、付属するのはサーベル×2、グレネード×2なので、全部をサーベル、またはグレネード弾にとかは出来ません。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

ビームサーベルと手の保持相性も抜群。ちょっとやそっとでは落としません。腰の可動範囲が狭いので斬撃ポージングが苦手かなーと思いましたけど、肩の前後スイングが思ったよりは優秀なので、腰の代わりに肩を入れることで動きのある斬撃ポージングを取らせることが可能でしたー。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

各種ポージングをばばばーっと紹介してきましたがいかがでしたでしょうか? カトキ氏の他の子と同様に、リゼルも手足の長いデザインなので…それを活かしたポージングを心がけると似合いますよー。
この下からが、追加更新分となりまーす。数枚ですが、シールドを正しいポジションで装備した状態をご覧くださいませ。

MG 1/100 RGZ-95 リゼル MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

MG 1/100 RGZ-95 リゼル

以上、追加更新分でしたーっ。正しいポジションで取り付けても相変わらず外れやすいシールドですが、これでMS形態でもシールド先端に内臓されたライフルを使えるようになりましたね;

「MS形態編」はここまでです。引き続き「WR形態編」をご覧くださいませ。
    

            

MASTER GRADE | 開発計画 | HOME |