MG 1/100 RGZ-95 リゼル [ ReZEL ] 完成レビュー(WR形態編)

2010.11.21 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
ここからは、”WRへの可変機構とWR形態 ”をレビューしていきます。メタスの可変機構を採用したとありますが…キット的には、随所にZガンダムの複雑な可変要素などが組み込まれていますので、見た目以上にやっかいです; そのあたりをじっくり紹介しつつ、WRとしてはちょっと変わった箱型のスタイルも、余すことなくお伝えしてイキマスヨ。

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では、この手足の長いリゼルが、どう箱物ウェーブライダーへと変形していくのか、1つ1つ見ていきまーす。ライフルとシールドは予め外しています。

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先ずは肩周りから。肩関節は、幾重にも可動軸が折り込まれており、とりあえず写真のように外側へと引き出すことから始めます。肩関節を引き出すことにより、胸部のロックが外れて↓の変形へとつながります。

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続いて胸部回りをカチャカチャいきましょー。バックパックのノーズコーンを後側へずらし、胸部を跳ね上げて出来た隙間に頭部を収納。さらに胸部とノーズコーンを2枚貝のように閉じます。

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お次は、リアスカートを引き出して股関節のロックを解除(上段写真)。背中のロックを外して両脇バラを収納(中段写真)。脚の付け根を左右へ引き出し(下段写真)。とそれぞれ可変させていきます。

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今度は肩付け根の変形なのですが、少々ややこしいかな? 最初は肩のジョイントごと腕を180度回転(上段左)させます。今度は、ジョイント部分はそのままに”腕だけを180度下に回転 ”(上段右)させます。こうすることで、肩のポジションが下に少しずらされたわけですね。

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このリゼルで、唯一再現出来ていない変形箇所(両手の収納)の代替行為として、両手の取り外しをしておきます。ま…この手の可変モノとしては、両手外しは定番ですけどね;
それとこの後から、変形を分かりやすくするために、バックパックを一時取り外して別々に変形作業を行います。実際の変形では、バックパックをつけてまま行えますので、以降の可変は取説の手順とは多少異なりますこと、ご了承ください。

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両手もバックパックも取り外したら、サイドスカートを変形させましょう。後側へスカートを90度回転させたら、今度はそのまま真上へ引き起こします。

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今度は股関節の変形を。リアスカートを引き出すことで股関節のロックは外れてますが、それでも少々固いので慎重に股関節を引き出します。そして股関節軸を他の部位と干渉しないよう調整しながら、下段写真のように股関節ブロックを背中のパーツの隙間(赤○)へと差し込みましょう

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ここまで変形させたものを、ちょっと後ろに下がって全体として見てみましょうか………わぉっ、ありえないポージングですw

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続きましてー、両腕の変形を完了させます。肩のジョイント部分(ピンクで色分けされた箇所)を、胴体内部の溝(赤○のところ)へと差し込みます。これで肩のポジションは固定されましたので、あとは肘関節などをしならせて、前後のスカートの間に両腕が綺麗に収まるように調整してください。

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両腕の変形が終ったら、股関節ブロックがしっかりと背中と一体化していること(赤○の箇所できちんと噛み合っているか)を確認して、リアスカートを押し込んで現状の股関節状態をロックします。

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腕の次は脚でしょー。ということで?足から。Z系としてはお馴染みの、つま先を閉じて足首を収納します。足首部分の収納に関しては、連動するロック機構などはありませんが、収納した状態、引き出した状態それぞれをガッチリ固定出来るようになっています。なので…作業の際はちょーっと固いかもしれませんね。

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あーとーはー、膝を180度曲げれば、MS本体の変形が完了でーす。バックパックがないと変な物体ですな; 元のリゼルの面影はまるでありませんw

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バックパックも変形させます…といっても左右のスラスターブロックをそれぞれ引き出すだけですが; 引き出したらMS本体に戻して、しっかりと背中にバックパックを取り付けてやります。

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引き出した左右のスラスターユニットを、ここからさらに下へと押し込みます。押し込む際は、スラスターユニット基部にある溝(写真左の黄緑部分)と、背中側のピン(写真左のピンク部分)を合わせてくださいね。ここまできたら、変形もあと少し。もう一がんばりですよ。

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変形最後はライフルとシールドです。ライフルは予めグリップ部分を収納しておき、スタンドディスプレイをする場合はジョイントアタッチメントも用意しておきます。

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スタンドディスプレイをする場合は、ジョイントアタッチメントの溝にライフルのピンを合わせつつ(写真左赤○)、赤矢印の方向へしっかりと奥まで押し込んでおきます。それが終ったら、シールドとライフルを2箇所のピンで合わせて取り付けます。
スタンドディスプレイをしない場合は、そのままシールドとライフルを合わせるだけで結構です。

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仕上げとして、本体裏側に”1 ⇒ 2 ”の順番でライフルと一体化したシールドを取り付ければ、ウェーブライダー形態への変形が終了ですっ。

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ここまで複雑な変形キットは、Vガンダム以来かな? 変形させるのも紹介するのも疲れます(^^; まぁせっかく変形させたので、いろいろな角度からジックリご覧くださいませ。変形システムはかなり複雑(メタスとは腕の取り回し等がそもそも違う)ですが、出来上がったWR形態のシルエットはメタスに酷似していますねー。

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既存の主力機であるジェガンとの連携運用を前提としているため、写真のような携行用グリップが付いているのもリゼルの特徴と言えるでしょう。

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寸胴で箱々したデザインは、細身でスラリとしたリゼルのMS形態のシルエットとは随分とかけ離れています。空間戦闘用の機体のためか、空気抵抗などは無視されていますしね。ですが、MS形態とWR形態の形状のギャップもまた、リゼルの魅力の1つと言えるかもしれません。としては、個性的に感じますし…とても好きなデザインです。

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両手の取り外しはありますが、ほぼ完全変形といえる仕上がりは、さすがMGといったところ。それに、各部のロック機構がきちんと活きているので、MGZガンダムVer.2.0と同様に、非常に安定感のある仕上がりになっています。もちろん、WR形態のプロポーションも秀逸ですよっ。

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以上、MGリゼルの完成レビューでしたー。2編にまたがる長編レビューとなってしまいましたが、最後まで閲覧いただき感謝です_(._.)_

総評といきますか。飛行形態への可変MSとしては、ひさしぶりに作り応えのあるキットだったと思います。最近の可変MSは、商品化を考えて簡易的な変形機構しかもってませんからねぇ…。そういう意味では寂しい時代になったなぁと思ってたところなので、このリゼルやデルタプラス(MG化してくれるでしょうか…)は、個人的に待ち望んだ機体でもあります。
肝心の出来はというと、MS形態、WR形態どちらのプロポーションも非常にgoodです。可変MSにとって両形態のスタイル維持は要ですから、きちんとクリアしていることは評価に値します。可動性は、この手のキットにはつきものの”腰周りの動きの悪さ ”が残念でしたが、他は概ね良好でしたね。色分けについては、とても高いレベルで再現されています。最近のMGでは”出来て当たり前 ”的な空気がある中で、さらに上を目指したキットだと感じ取れるくらいです。今後のMGのスタンダードになってくれるといいのですが…。ギミックについても、複雑な可変機構を組み替えなしで再現(取り外しは発生しましたが;)出来たことを、素直に評価したいと思います。
ユーザーへの配慮としては、基本的な関節保持力、武器保持力、変形保持力は良かったです。ただ、一部関節、シールドの保持に問題があったのが残念でした。加えて、踵や色分けされた腕の白いパーツなど、そのままではポージングの際に外れやすいものがあるのも…。接着すればいいだけですけど、せっかくのスナップフィットでありMGなのですから、パーツの合いが緩いといったツメの甘さは、出来れば見せて欲しくないですね〜。あとオマケは、ぼちぼちですなー。
総じて言えば、久しぶりのZ系MSのMG化ですし、完全変形を楽しむキットとしては十二分魅力があります。隊長機Ver.の発売も既に決定していますので、1小隊分作ってみるのも面白いかもしれませんねっ。
    

RX-93 νガンダム Ver.Ka + ダブルフィンファンネル   RX-0 フルアーマーユニコーンガンダム Ver.Ka   MSN-001A1 デルタプラス   RX-0 ユニコーンガンダム HDカラー+MSケージ   MSN-06S シナンジュ Ver.Ka

            

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