MG 1/100 XM-X1 クロスボーンガンダムX1 Ver.ka [ CROSSBONE GUNDAM X1 Ver.Ka ] 完成レビュー

2006.11.09 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
MG 1/100 XM-X1 クロスボーンガンダムX1 Ver.kaMG 1/100 XM-X1 クロスボーンガンダムX1 Ver.ka

木星の高重力下での運用を想定して開発された機体。本来の機体コードはフォーミュラーシリーズのため「F97」であるが、製造元がサナリィであることを隠す意味もあり「XM-X1」という別のコードを与えられている。高重力下での機動力を機体サイズを変えずに確保するために、四基の大型可動式スラスターを配置し推力ベクトルを任意の方向へ変えられる工夫がしてある。またコアファイターシステムも導入されており、可動式のスラスターはそのままコアファイターのスラスターとなる。F91同様、搭載コンピューターはバイオコンピュータを採用、搭載武装は非常に多岐にわたる。

原作:富野由悠季、作画:長谷川裕一の漫画「機動戦士クロスボーン・ガンダム」に登場する主役機。映像化こそされていないが、原作が富野由悠季のため中身はしっかりとガンダムになっている。このモデルでは、通常のX1だけでなくX1改、X1改・改もコンパチで再現可能です。さて、今回はコンパチの中からX1改・改をチョイスしました。通称スカルハートと呼ばれる機体でせっかくいい髑髏のレリーフがあるので使わないとって感じからです。では、早速画像を踏まえて見ていきましょう。

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正面から。機体サイズが、F91と同じ小型タイプです。なので全身ポリキャップレス。ABS樹脂の干渉摩擦のみの保持となっています。しかし、F91での問題点であった、部品同士干渉部にゆとりが持たされているので、組み立てもスムーズでした。こうしてみると、意外と足首たくましいですよね。

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背面です。クロスボーンの由来ともなるX字のスラスターが特徴的ですね。ちなみにスラスターのアポジモーター部、肩の黄色の部分は、シールが付属していましたが、シールだと平面的になってしまうので、塗装しています。また、スラスターといえば内は赤! ということで、こちらも赤に。なの、このスラスターは前後に可動しますよ。

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バストアップ。最近のMGは、細部に塗装しないとな部分が多い気が…orz 顔つきはりりしいですね。シンプルなブレードアンテナのガンダムはずいぶん久しぶりです。頭部、胸部の髑髏は、そのままだとなんだか玩具っぽい感じがしたので、モールドを切ってひび割れた感じを出しています。

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フェイス・マスク展開状態。分かりにくいですが、排気ダクトのモールドがあります。シルバーあたりで塗装しようかとも考えたのですが、結局そのまま。

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コックピットハッチ開放。クロスボーンガンダムのコアドッキング方式って、GP01に似ていますがMG GP01では再現できなかった”ボディ側と一緒にコア側のハッチも開放”が出来ます。これは私的には地味に嬉しいですw …ぁ、コアハッチをクリアグレーで塗装するの忘れてる_/ ̄|○

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内部フレーム。クロボンの正式な型式番号はF97、つまりF91と同じサナリィ製なのです。なので内部構造もF91と同様のパーツがいくつか使われている…という設定が納得できるフレームですね。でも、微妙に換えてあるあたりがにくい所でしょうか。肩アーマーは何故か展開できます。何かを想定しているのでしょうか?

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内部フレームのバストアップ…といっても胴部は、コアのドッキングの関係で内部フレームないですけど; クロボンのフロント、サイド、リアのアーマーは、接続ボールと別パーツになっているのでスポっと抜けます。

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脚部フレーム。F91とよく似ていますが、足首部が違いますね。F91では細いパイプ状のものがいくつかありましたが、クロボンではさらにシリンダーが追加されています。しかし、上側のシリンダーはダミーです。下側はF91同様可動しますよ。こちらは、お約束の金銀で塗装しています。

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マイブームの立膝。やはりこれが美しく決まらなければなりません。クロボンはというと、、、80点といったところでしょうか。比較的自然にはなりますが、若干無理があります。フロントアーマーの可動域の限界が狭いからでしょうね。

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ここからは、武装のオンパレード。クロボンの武装の豊富さがわかると思います。先ずは、ザンバスター。なんか海賊っぽいデザインですね。〇ーロックがもってそうな…w しかし、このザンバスター、ほとんど白成型なので、塗装のしがいがありますよorz

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そして、このザンバスターは、前後で二つに分離し2種類の武器にもなります。ライフルの方がバスターガン、サーベルの方がビームザンバーです。しかし、どちらも分離した途端保持に苦労します(苦笑) グリップ用の溝はありますが、ちょいユル+グリップが太いので辛いです;

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バスターガンです。ちょっと角度が正面すぎるので分かりにくいかもですが、昔の拳銃のようなデザインですね。こちらの方がグリップが太いですが、軽いのでまだ保持できます。

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ビームザンバー。専用のクリアー刀身が付属しています。海賊が使っていたカトラスぽいビーム成型です。しかし、刀身は大きいので、重みでさらに保持が…(泣笑) おしいですなぁ。

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シザー・アンカーです。フロントアーマーが変形して鋏状になり、前方へ飛び出します。こういう武器観念はおもしろいですね。しかし、このモデルではX1改の再現が可能となっていますが、X1改ではシザーアンカーの変わりに↓のスクリューウェッブが装備されていたような…。ですが、シザーアンカー仕様でないフロントアーマーは付属していないので厳密なX1ではない? まぁ接着剤で固定しちゃえばいいのでしょうけどw

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スクリュー・ウェッブ。リアアーマーの脇についているもので、X1改、X1改・改に装備されている。鞭っぽく動きのある絵にしたので、、、ちょっと先端が醜いかな?

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アップで、、、もやっぱり分かりにくい; スクリュー部だけぼけてるので分かりにくい; 胸部髑髏の真上にあるピンボケしたのがそれです。先端がドリル状になっています。

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脹脛(F91だとスラスターのある箇所)に搭載されているヒートダガーです。スラスターの余熱で刀身を加熱させたもので、なんと足裏から刀身だけ出すことも出来ます。ほんとに全身武器の塊ですね、クロボンは。一応刃はメッキシルバーで塗装しています。

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ブランドマーカーです。両腕に搭載されたビーム発振機からその時にあわせ形状を変えて展開できます。本来はビームシールドとして機能するものですが、レイズナーのナックルのように拳の前に展開して殴りつけることも。ただ、キットにはビームシールドのクリアーパーツはついていませんorz

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ノーマルなビームサーベルです。肩口から引き出す形で取り出せます。先端部分は、設定通りオレンジイエローで塗装しています。

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ABCマント。対ビームコーティングが施されたマントで、コーティング部が蒸発することでビームを防げるようです。しわがつかない素材なので、、、それっぽく見せるには苦労しそう。

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ザンバスターを構えて。ほんとハーロックぽいですね。ちなみに、背部のX字のスラスターは、マント着用時には折りたたまれています。

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〜を構えてその2.この状態だと背中の折りたたまれているスラスターが少し見えますね。この状態だとマントにしわがついてるように見えますが、ポーズを戻すとすぐにしわも戻ります;

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X1、X1改用のパーツです。胸部のクロスボーン・バンガードの紋章は、シール、デカールともに2枚ずつ付いているので、貼る時は必ず2枚重ねましょう。そうしないと下地の色が濃いので透けて発色が悪くなります。あとシールの場合は、局面なので6等分方向(ピザを切る時のように)に深めに切り込み(完全に切断しちゃダメですよw)を入れてやると写真のようにしわもなく貼れます。

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コアファイターです。一部シルバー&オレンジイエローで塗装しています。色分けはかなりいいですね。塗るのは基本的にスラスター部のオレンジイエローと、コックピット内で十分でしょう。個人的にパイロットフィギアは乗せないのですが、今回は成型で一体化してしまっているので、やむなし_/ ̄|○

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コアを後ろから。スラスター外面は、シルバーで塗装してもよさげですね。ノズルが大きいのできっと様になると思います。スラスター基部はちょっと緩いかなぁ〜? 動かしているうちにすぐヘタリそうな悪寒がします;;

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ドッキング体勢です。機首先端が折りたたまれるだけでなく、機首全体がボディ側に2段階に分けて収納されるようになっています。なお、本体にコアをはめ込むと、ロックがかかり抜けにくくなりますが、コア自体を↓方向に少し力を加えて引き抜くと抜けやすいです。

ふぅ、、、武装の多さ、コアシステムの関係でかなりの写真枚数に; では、最後に総評を。
全体的によくまとまったキットだと思います。F91での反省点も生かされていますし、カトキ風味も比較的でてるかな。武装の豊富さも作ってて楽しいですし、かなりオススメですね。問題点は、F91で堅すぎたハメを解消した際に緩くなりすぎてはいけないところも緩くなってしまっている所。それに、バスターガン、ビームザンバーの保持、ビームシールドが付属していない、シールを貼るスペースがプリント内容ぎりぎりしかないため、貼る数の多さ+すべてをプリントぎりぎりに再カットしないといけない点(まぁ綺麗に仕上げるなら基本的にやることですが、普通に素組したい人には酷かも)、といった所でしょうか。プロポーション的には個人的には申し分ないと思います。バランスもいいと思いますし。ちょっとマイナーな機体ではありますが、クロボンを知らない人も一度手にとってみてはいかがでしょう〜?
    

F91 ガンダムF91 ハリソン・マディン専用機   XM-X1 クロスボーンガンダムX1 フルクロス   F91 ガンダムF91

            

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