1/100 GNY-001 ガンダムアストレア [ GUNDAM ASTRAEA ] 完成レビュー

2008.10.13 | author: | 1/100 OO | 開発計画
1/100 GNY-001 ガンダムアストレア1/100 GNY-001 ガンダムアストレア

ソレスタルビーイングの第一世代ガンダム”Oガンダム”の完成の後、その設計データを元に実戦に向けた機体特性の見直し(特化型機体の開発)、多岐にわたる兵装のテストを兼ねて誕生した第二世代ガンダムの1号機。その機体データは第三世代機へと受け継がれていくが、外見が色濃く受け継がれたのは”ガンダムエクシア”である。しかし、アストレアはエクシアのような近接戦闘特化の機体ではなく、近距離から遠距離まで様々な兵装データを取る為に汎用性を重視した機体となっている。また、Oガンダムで搭載されたコーン型スラスターは使用せず、スリースラスター型を採用している。(第三世代機では安定性の問題からコーン型へ戻すこととなる) また、アストレアを含めた第二世代ガンダムは、開発を終えその役割が終了した後も、ソレスタルビーイングの内部組織「フェレシュテ」の所属機として、ガンダムマイスターたちをサポートしていくこととなる。そしてアストレアは、フェレシュテに配備後クラピカルアンテナの欠点などを改良し、Type-Fへと生まれ変わる。

電撃HOBBY連載の「機動戦士ガンダムOOP」よりガンダムアストレアです。第二世代ガンダムとして、Oガンダムとガンダムエクシア両方の特徴をもち、外見上共通点が多いです。また、メカニカルディティール第一弾として、これまでのOOシリーズの1/100キットでの特徴であった精密ディティールをさらに発展させ、一部ではありますがMGのような内部再現をしています。可動性の高さは、1/100エクシアがベースとなっているだけあり、非常に高いものとなっています。また、エクシアでの欠点だった太股付け根のパーツの緩さも修正されており、改善点が見られるのはよいですね。さらに様々な兵装がセットであることも、プレイバリューを高めています。

1/100 GNY-001 ガンダムアストレア

エクシアに比べ、白を基調とした比較的シンプルなカラーリングです。腕や頭部、脚にあったGNコンデンサーは姿を消し、ハードポイントなどになっているのが特徴ですね。

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密集感が強い頭部まわり。まだGN粒子を制御するクラピカルアンテナが未発達だった頃の機体の為、ブレードアンテナ系が多数あります。頭部は一番新規パーツが多い箇所かもしれません。首の可動域は、エクシアよりもかなり狭めとなっています。

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比較的すっきりとした後姿。サーベルマウントは、多少前後に可動します。折りたたみ式ではないので、腕の可動をやや妨げるような感じです。こういうデザインなので仕方ないですが。

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コーン型のGNドライブではなく、スリースラスター型なのが特徴のアストレア。リアスカートにもスラスターあり。

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立膝も一応可能。膝は2重関節なのですが、膝上、膝下のバランスの関係からかやや無理のある立膝になってしまいます。このあたりの可動範囲は、エクシアと同じです。

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GNビームライフルと、GNランチャー。どちらも、腕、肩へのGN粒子供給用接続アームがあり、保持にはまったく問題ありません。内部も一部再現されています。(「9/20分」で紹介しています)

1/100 GNY-001 ガンダムアストレア 1/100 GNY-001 ガンダムアストレア

プロトGNソードにGNシールドです。ソード部は、刃先をシルバーで塗装。GNシールドは、エクシアのような尖った形状ではありませんが、個人的には結構好きな形。

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GNビームライフルにGNシールドと標準的装備状態。こうして見ると、ビームライフルもシールドも意外とボリュームがあります。

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開脚率は、エクシアゆずり。しかもエクシアでは股関節パーツのスナップフィットが甘く、動かすたびにポロっと取れやすかったのが改善されています。加えてGNブレードマウントパーツも取れやすかったのですが、アストレアでは使用することがないので接着して外れないようにすることも出来ますね。

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腕の可動範囲もモチロン良好なので、ライフル両手持ちも楽々です。平手が左右それぞれ付属しているのもポイント高いです。

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開脚率が高いと、迫力と動きのあるポーズを取りやすいです。残念なのは、足首の可動範囲がそれに追いついていないので、接地性はそこまで高くないです。(それでも昨今のガンプラにしてはよく動いてる方かな?)

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プロトGNソードは、ガンモードはないものの、折り畳み式なのは一緒です。腕への固定は、専用マウントパーツを使用します。

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GNソードと比べ、折り畳む支点の位置が肘よりな為、思ったほど長くは感じません。むしろ、エクシアのを見ていると短く感じるくらいです。 また、グリップ部はなく腕での固定のみなので、平手を使って表情付けもよいでしょう。

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開脚率の高さを生かした斬撃ポーズがきまります。肩周りも多軸で細かく動くのでポージングが多彩です。

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GNバズーカのプロトタイプであるGNランチャーです。ボリュームはあるのですが、短い(伸縮もない)設定のためか迫力という点においてはやや欠けるかも。左右どちらの肩にも接続可能です。二つあればダブルランチャーも可!

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両手持ちがしっかり出来るのはポイント高いです。グリップ部は左右に回転するので持ち手の位置も自由に変えられます。

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肩のクラビカルアンテナを取り外した箇所にマウントを取り付けるのですが、マウント自体がある程度可動するので、ランチャーの固定位置の微調整が出来るようになっています。

1/100 GNY-001 ガンダムアストレア

GNビームサーベルの抜刀も可能。無印1/100も進化したものですねぇ。腰の左右へのひねりが出来るのもエクシアと変わらずです。

1/100 GNY-001 ガンダムアストレア

付属するビーム刃は、エクシアと同じもの。ただ、アストレアは設定上サーベルは2本のみ所持です。

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このポイントばかりですが、これだけ脚が開くと、本当に動きのあるポーズがとれます。斬撃シーンは特にそう感じますね。

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一応ダガー用の短いビーム刃も付属しています。設定上どうなでしょう? アストレアもサーベルの設定切り替えでダガー形態もとれるんでしょうかね。(可能そうではありますが)

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最後は、エクシアとの比較。さすがは兄弟機同士ということもありそっくりです。あとまだタイプFとアヴァランチが残ってるのですよねぇ…それを作る前に確実にOOが出そう…まぁマイペースで逝きましょう;;

総評いっちゃいますか。エクシアのバリエーションキットとしてそっくりさんなアストレアですが、細かくみるとかなり新規パーツが入っていたり、武装も充実していたり、平手が右手も付属していたりと、エクシアとの差別化がしっかりされています。加えて一部とはいえ内部ディテールの再現、エクシアの問題箇所の改善とかなりの良キットだと思います。模型雑誌連載企画用機体という特異な生い立ちではあるものの、母体の完成度が高かったこともあり、OOのキットとしての存在感を十分示したのではないでしょうか。OOPを知っている人はもちろん、知らない人にもきっかけとしてオススメできるキットだと思います。
    

GN-001/hs-A01 ガンダムアヴァランチエクシア

            

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