1/100 GN-003 ガンダムキュリオス [ GUNDAM KYRIOS ] 完成レビュー

2008.06.30 | author: | 1/100 OO | 開発計画
1/100 GN-003 ガンダムキュリオス1/100 GN-003 ガンダムキュリオス

私設武装組織「ソレスタルビーイング」が所有するプトレマイオス艦載4機の内の1機、ガンダムキュリオス。4機の中で唯一可変機構を有する機体で、高い機動性を誇る。機体特性としては、高速航行による一撃離脱を主眼とし、様々なオプション装備により爆撃などの多目的任務も可能となっている。変形システムは、上半身下半身それぞれ独立して行なうことも出来、上半身のみMS形態をとることで、高機動性を保ったまま両手を使うことも可能である。標準搭載火器は、GNビームサブマシンガンにGNビームサーベルのみである。GNビームサブマシンガンは、その名の通り連射性を重視した仕様になっている。またトリガーを含めたグリップ部を銃身から取り外すことも可能で、取り外したまま無線による射撃が可能となっている。パイロットは、アレルヤ・ハプティズムであるが、二重人格(もう1人格の名前はハレルヤ)という一面ももつ。

完全変形を可能にした1/100キットです。MS形態、MA形態どちらもスタイルは良好。可動域は、スタイル上きびしい箇所もありますが、概ね及第点です。難点は色分けです。色でいうとグレーの箇所がかなり色分け出来ておらず、部分塗装がちょっと多いのが辛い所。このあたりは、この後のヴァーチェにも引き継がれてしまうわけですが、なにせ胴、肩、腕、腰、脚、足と全身に渡っているため、もう少しがんばって欲しかったですね。尚、変形の絡みで手首にもMGのような可動箇所があります。

1/100 GN-003 ガンダムキュリオス

全体的なバランスはいい感じです。OOの1/100シリーズは、今までの無印1/100シリーズの中では一番の出来ではないでしょうか? これだけレベルが高いと、もしこの先MG化となったときどういう進化をするのか非常に楽しみです。

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顔立ちは、変形ガンダムの定番となりつつあるZ系に近い感じです。頭部の色分けは基本的にキットのままでもOKな感じ。全体的にOO系は小顔ですね。

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背後は、非常にかさばっています。変形機構をシンプルにした絡みでしょうか、ちょっと出っ張りすぎ(デザイン上)な気もしますが、それをキットでは忠実に再現しています(当然か;) 尚、かさばってる部分の上下には凹凸があり、カチッとはめることでMS形態時の保持に一役かっています。

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GNビームサブマシンガンは、ちょっと特殊な機構をもっていまして、グリップ部分が銃身と分離します。これの説明については後ほど変形部分で。尚センサー部分のシールには、ただの緑一色ではなく、シルバーでレティクル(照準)マーカーが刻まれています。

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GNシールドは、劇中で見せるクロー形態にも変形可能で、中央部からせりだすブレードは別パーツでの取り付けとなります。

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そんなサブマシンガンとシールドを装備した状態。残念なことにシールドマウントには可動箇所が無い為、機体構造上肩のパーツと干渉しやすいです。ここは可動ポイントつけて欲しかったですね。

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ちょっといつもとは違うアングルで。このキュリオスは膝に大きな翼を持っている所為か、下からのアングルの見栄えがいい気がします。

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銃身の形状がなんとなくリボルバーっぽいですね。まぁ、サブマシンガンということなので、連射性を高める構造なのでしょうね。

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このシールドは、何気に色分けほぼ完璧だったり。本体のグレーがあれなだけにちょっと意外なポイントです。あと、なんとなくですがLEDミラージュのベイルアタックに形状とか見た目似てるように感じるのは自分だけでしょうか?

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腰リアスカートの裏側にGNビームサーベルが2本収納されています。ビーム刃はノーマルですね。尚、左手のみ平手が付属しますが、平手には手首の可動箇所はありません、残念!

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またもやローアングル。やっぱり下からのが迫力ありますね。最近の付属する平手って、表情(指の開き具合とか)が非常によいです。

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では変形システムです。先ず頭部のとさかを引き出し後方に倒した後、背部のユニットをそれぞれ前後に倒します。

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右腕には付属のライフル固定パーツを取り付け、GNビームサブマシンガンはグリップと銃身を分離し、グリップはそのまま握らせておきます。

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両肩を上に引き上げ、肩後ろ側のパーツを下におろします。

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両足を太股の可動箇所をつかって外側に90度開き、股を適度な角度まで開きます。尚、膝関節は二重関節の内、上側の関節のみを使って足を真直ぐにします。このときリアスカート内側のビームサーベルに脹脛のスラスターユニットを引っ掛けてしまわないように気をつけてください。

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足首を後ろに90度回し足先を折り畳み、翼を後退させれば下半身の変形は完成です。

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股の間にディスプレイスタンドへの接続用補助パーツを取り付けると、脚の開き具合も安定するのですが、これは今後テールユニットが出た際にも使いそう…ですが…出ないだろうな、1/100じゃorz ちなみにこれ取り外すときはかなりコツがいるので破損には気をつけてください。

1/100 GN-003 ガンダムキュリオス

GNビームサブマシンガンをマウントパーツに取り付けます。分離したグリップと銃身は遠隔操作でリンクしていて、MA形態時にも射撃を行なう際にはトリガーを引くことになります。面白いな。

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GNシールドのマウントパーツの取り付け位置を変形用の箇所にずらして、腕に取り付けます。この時クローを開いて翼をはさむ形になるのですが、シールドには若干折れ曲がる可動域が設けられていて、脛のパーツに干渉することなく挟みこめるようになっています。画像にはありませんが、最後に機首のグラピカルアンテナを引き起こして変形は完了です。

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というわけでMA形態です。比較的シンプルな変形ではないでしょうか。尚、脚部はほとんど元の長さのまま&機首が異様に伸びているため、全長はMS形態の時よりもかなり長くなっています。お、大きいですよ、かなり。

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うしろから。パッと見はほんとZ系のMA形態に似ています。これでテールユニットなんか付けた日には、とんでもない長さですね。

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正面です。上面、下面に取り付けるものがない為、シンプルな変形機構でありながら、非常に薄いです。

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裏面はというと、、、MS(をさらに不恰好にして)まんまですね; ちょっと裏は見たくないような…。Z等は、大気圏突入を考慮して下面に装甲を隙間なく配置することで耐熱性を飛躍的に高めていますが、GN粒子をもつOO系のガンダムでは、その必要がないということなのでしょう。

総評です。OO系1/100キット第3弾、形式番号も3つ目ということで、順当にきたキュリオスです。スタイルはコレまでのキット同様すばらしいものがあるのですが、エクシア、デュナメス、キュリオスとだんだんと部分塗装箇所が多くなってるのが気になるところ(というかヴァーチェでさらに増えますけど)。さらに、HGとの差別化という意味でも、テールユニットなどのおまけ要素がもう少し欲しかったですね。せっかく取り付け可能そうなパーツ(股のパーツ)もあることですし。可動域に関しても及第点ぎりぎりという感じで、後一押しがあれば。ただ、細かいモールドの追加は、キュリオスでも採用されているのでそのあたりは嬉しいです。あとは、キュリオスといえば、落下するステーションを押し戻すシーンが有名なわけですから、平手は左手だけではなく、右手も。そして手首の可動箇所もあると、よかったですね。細身の機体本体以上に大きく見える(翼などのパーツのおかげかな)迫力がよく再現されているだけに、惜しいキットです。
    

MSJ-06II-A ティエレン地上型   GN-005 ガンダムヴァーチェ   SVMS-010 オーバーフラッグ   GN-002 ガンダムデュナメス   GN-001 ガンダムエクシア

            

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