1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー [ 00 RAISER ] 完成レビュー

2008.12.25 | author: | 1/100 OO | 開発計画
1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

ソレスタルビーイングで開発された新世代ガンダムの4機の内の1機。イオリア・シュヘンベルグより”トランザムシステム”と共に託された新たな主機関理論”ツインドライブ”を搭載した初の機体であるダブルオーガンダムに、追加ユニット”オーライザー”をドッキングさせた機体。オーライザーとは、当初ガンダムの支援機として設計され、GNドライブは搭載していない代わりに大型のGNコンデンサーを内臓し、GN粒子が不足した場合はガンダムとドッキングしてGN粒子を補充するという想定で開発された。しかし、ダブルオーガンダムは、ツインドライブシステムより得られる粒子量のあまりの多さに、その粒子量を完全に制御するには至らなかった。そこでツインドライブの真の性能を引き出すために、新たに粒子制御機能をオーライザーに追加搭載し、当初の支援機という形ではなくドッキングしてツインドライブの真の性能を引き出す増設ユニットとして運用されることとなる。
ダブルオーは、このオーライザーとドッキングすることで、単機では発動することの出来なかったトランザムを発動可能(発動は可能だが、粒子制御をしきれず機体がオーバーロードしてしまう)とした。オーライザーとドッキングしたダブルオーガンダムは、名称も”ガンダムを超えるもの”と言う意味で”ダブルオーライザー”となり、トランザム時には想定していたツインドライブの理論限界値を遥かに超える粒子量を発生させる。文字通り全てを超越したガンダムとなった。オーライザーのパイロットは、沙慈・クロスロード。

ガンダムOOでは恒例となりつつあるTV放映での登場前のキット化です。しかも、今回はHGよりも先に1/100でのキット化という珍しい形態です。また、同時に1/100 オーライザーも発売され、既にダブルオーガンダムを入手してる人向けの対応もとられています。オーライザーとダブルオーガンダムのセットであるダブルオーライザー版では、特別仕様のソレスタルビーイングver.のクリアタイプのアクションベースが付属します。今回お届けするのはそのダブルオーライザー版なのですが、付属するダブルオー、オーライザーは、単体発売しているものとまったく同一です。違いはスタンドだけですので、レビュー内容はオーライザー、ダブルオーライザーとなります。ダブルオーガンダム単体のレビューをご覧になりたい方は、”そちらのレビュー”をご覧ください。肝心のオーライザーの出来はというと、スタイリングは航空機に近いデザインですが、かなり忠実に再現されていると思います。可動性は、MSではないので高いも低いもないのですが、色分けはダブルオー同様かなり完成度の高いものとなっています。
尚、頭部を発光させる為の改造をご覧になりたい方は、こちら備考過去ログの「頭部発光テスト(12/05分)」をご覧ください。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー 1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

オーライザーです。形状は、未来的な戦闘機のようなデザインで、マクロスのバルキリーっぽい(特にマクロスIIに似てる?)感じです。まぁ、こちらはあくまで変形なし(合体時を除いて)ですがね。空間戦闘に特化した仕様なんでしょうか、主翼といったものはないです。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー 1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

裏側です。一部グレーの箇所を部分塗装していますが、シールも付属していますし、他の色分けは完璧です。複雑な変形をするわけでもないので、組み立ても楽ですよ。主翼とかはないですが、GN粒子による重量軽減効果もありますし、トレミーも飛んでるし…大気圏内でも飛行可能かな。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー 1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

本体部は、一般的な航空機同様厚みはないです。非常に薄いデザインになっています。

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コックピットにも見えますが、機首はセンサー部です。センサーカバーのクリアパーツは、クリアオレンジ成型。内部にはセンサーユニットも再現されています。横から見ると両端にあるユニットの所為で厚みがあるように見えますね。

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ここからは、飛行イメージを。オリジナルのクリアスタンドも付属するので、飛行シーンの再現もばっちり。

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なんか、VF-25 メサイアをレビューしてるような錯覚に陥りますorz ふと思うと、1/100のガンダムでのこういったオプションユニットのキット化って、MGスーパーガンダム(Gディフェンサー)以来でしょうか? あれ、その間にありましたっけ?

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デザインも悪くないので、結構カッコイイものですね。ただ、ややありがちなデザインという気も…。

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後ろから。スラスター部は特徴ありますね。中央のスラスターベーンのようなパーツは上下左右に若干可動します。左右のスラスターは左右にそれぞれ90度くらい曲がりますよ。

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合体用変形シークエンス。先日の放送を元に再現すると、左右のスラスターが左右に展開、機体中央が引き出されます。

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そして90度折れ曲がり、ガイドビーコンが発信され、ダブルオーと合体です。実際は、ここから左右のユニットをダブルオーの両肩へと取り付けることとなります。

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ドッキング部。ダブルオーの背中へ引っ掛けるような感じになるのですが、そのままだと若干緩いのでツメの部分に瞬接とか何かを少し盛ってあげるといいかもです。

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今合体している最中ですのでここで中休み、付属のクリアスタンドです。一見するとラメ入り?と思うのですが、ただのクリアグリーンです。GN粒子を模したラメ入りのアクションベースが発売済みなだけに、ちょっと残念。

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アーム部は、通常のアクションベースと共通。台座のみソレスタルビーイングのマーキングを象ったものとなっています。ただ、アームの差込穴は一箇所分しかないので、アームの取り付け位置調整は出来ません。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

スタンドの解説をしてる間にドッキングが完了したようなので(ぉぃ)、ダブルオーライザーを。両肩にオーライザーの一部を取り付ける形になっているので、GNドライブのコーンに干渉する関係上、すさまじい肩幅になっています。両端のスラスター部をスライドさせるとかのオリジナル解釈を使って、もう少し肩に密着させるようにすれば、バランスも取れたような気もします。まぁ、、、極端に破綻してると言うほどでもないので、見れないということはないです。ちなみに、今回は発光ユニットは終始オンの状態です。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー 1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

バストアップ。まぁ、頭部がドッキングで変わるということはないのですが、今回はダブルオーガンダムではテストのみだった「頭部発光」を実装しているので。それに伴い首の長さを若干延長しています。発光量は、GNドライブより目立たないように少し抑え目に。

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後ろから。背部にこれだけのボリュームがあるので、これを見るとすさまじい肩幅もそこまで違和感ないです。備考でもふれましたが、ほんとジャスティスっぽいですね。

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そして、GNソードII、GNシールドを装備すると、さらに肩幅あーーーーっぷ! 何がなんだかわからない状態です。ただ、両肩のユニットの大きさは設定画とそこまで違わないんです。ここまで幅広に見える原因は、ダブルオー本体の肩幅(GNドライブ抜きの状態の)が設定よりも広めになっている所為です。まぁ、そこは前後へのGNドライブの可動を考えた際のクリアランスの関係もあるので、そういう意味ではユニットと肩との接合部をもう少し薄くする工夫があっても良かったかもしれませんね。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

肩はご覧のような状態。とんでもない厚みです;; ただ、実際は真正面から見つつ、両肩のツインドライブを真横に広げることってあまりない(真横ではなく多少前後に傾いている)ので、視覚的にはこれだけ厚みがあっても見れてしまいますし、、、すでに見慣れてきましたw

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー 1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

ボリューム満点、お腹イッパイな迫力です。両肩はかなりの重量になっていますが、比較的保持はしっかりしています。加えて、補助翼のようなパーツがあるので、それをうまく引っ掛けてあげて保持の支えにも出来ますので、結構ポージングは決まりますよ。ちなみに、額の赤い部分に緑が入っているのは、頭部発光LEDの光です。

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GNドライブを背中側に回し、横から見るととんでもないことに。ますますわけがわからない構造物になっています。ダブルオー本体と同じ厚みが背中に…。

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後ろからみても、”うひぃ”です。シールドがなければまだあれなのですが、シールドの厚みがあるので背中がダブルオー本体よりもでっかくなっています。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

GNドライブの発光は、フライホイール部を開口したことで発行量がUPしています。蛍光灯下でもこれだけはっきりと。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー 1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

このレビューをご覧になってる皆様も、そろそろ両肩のボリュームに見慣れてきた頃でしょうか? アングルとかの関係もあるかと思いますが、デザインが破綻するぎりぎりでバランスを保ってるように感じます。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー 1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

少し影になっているので、頭部の発光も見て取れます。最初に写真を取り込んだ時には、自分でも抑えすぎたと感じましたけど、実際は結構光量あります。逆抑えないとGNドライブが目立たなくなりますしね…。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー 1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

GNドライブを前面に展開しても、厚みは消えても縦の長さがあるので、やはりボリューム満点。そういえば、アリオスも両肩が非常に大きいデザインでした。…流行?

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このアングルだと、そこまで肩は目立ちませんね、凝視すれば、大きいと分かりますが。なんか、これに見慣れてくると、素のダブルオーは小さく見えます。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー 1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

今回は、装備の解説もないので(ダブルオーと同一ですし)、いつもよりポージングの画像を多めにしています。せっかくの大迫力のキットなので存分に…見慣れてくださいw

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー 1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

振りかぶりから振り下ろし。1枚目と2枚目でちょっと動きを付けてみました。先ほど言った正面+両肩が真横に近い写真ですが、あまり違和感なくなってきてませんか?

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

ここからは、GNシールド取り外しです。これだけで大分肩はすっきりしますよ。代わりにシールドは、腕に付けていきます。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

このツインソード状態は、本編ではまだ未登場ですよね? あとこのキットで不満に思ったのは、GNソードのビームソード状態のパーツが付属しない点です。HCM-Pro、ROBOTO魂では付属しているor付属が決定なわけで、別ランナーで再現して欲しかったですね…。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

最後は、GNビームサーベルで。腕へのシールドのマウントは、角度が完全に固定なのがやはり不満ですね。非常に取り回しがよくないです。これはダブルオーライザーになったときにさらに顕著で、両肩のユニットとシールドが干渉しまくり…。腕への固定の際は、回転可能のマウントを付けるべきですよ。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー 1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

ビーム刃もノーマルタイプではなく、エクシア付属の平型の方があっていたような気がします。せっかくエクシアで型を作ってるわけですしね。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

最後は、発光状態を写真でも確認出来るように撮影モードを変更しました。スタンドの発光は、穴を開けてって考えていたのですが、時間がなく(備考から日もなく日曜も出勤だったのでorz)まだ無改造です。スタンドの下へいれただけですが、それなりに光っていますね。

1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー 1/100 GN-0000+GNR-010 ダブルオーライザー

こうしてみると、頭部も結構光っているのがわかると思います。明るい状態でも肉眼ではこれくらい光ってるように見えますよ。LEDの白色への変更も時間の関係で出来ず、そのまま緑のLEDを使用しています。なので、額も緑発光です。

では、総評です。1/100ダブルオー発売から半月という短い期間での発売でしたが、オーライザー単体の出来はなかなかいいものだと思います。色分けもレベルの高いものですし、スタイリングも悪くないです。ただ、ダブルオーとの合体時の肩の厚みは、もう一工夫欲しかったところ。レビュー中でも書いてる通り確かに見慣れてしまうのですが、カッコよさという意味では、やはりもう少しコンパクトにまとめたかった所です。HCM-Proのようなコーンを小型のものに交換するのは、発光ユニットの関係で厳しいとしても、せっかくの1/100ですしオリジナルの解釈での工夫があってもよかったのでは?と思います。シールドを腕に装備したときの取り回しの悪さも問題ですし、GNビームソードの再現がされていない点もマイナスですね。後発となるHGとの差別化で付属させなかったのなら、HGはスケールダウンなわけですし差別化をする意味がない気がします。
んーーー、1/100の販売不振を払拭する為にも先行発売をしたかった(それ故の合体時の工夫不足)のでしょうけど、ユーザーとしてはせっかくの大きいスケールなわけですし、より完成度の高いものを欲しいと思うのは当然のことです。しかし、売れなければメーカーとしては意味がないというのも分かりますし、いろいろと複雑な事情が形になった、個人的にはちょっと残念なキットにも感じます。皆さんはどう感じるでしょうか?
私見では残念な点が多くあるものの、”それなりにカッコいいキット”ということでまとめさせていただきます。
    

GN-008 セラヴィーガンダム   GN-007 アリオスガンダム   GN-006 ケルディムガンダム   GN-0000 ダブルオーガンダム

            

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