1/100 GN-008 セラヴィーガンダム [ SERAVEE GUNDAM / SERAPHIM GUNDAM ] 完成レビュー(セラヴィー編)

2009.03.19 | author: | 1/100 OO | 開発計画
1/100 GN-008 セラヴィーガンダム1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

4機の新世代ガンダムの中では最も早くロールアウトした機体で、ヴァーチェの後継機にあたる。ヴァーチェと同様に大火力による殲滅を得意とし、対艦隊、要塞戦においても威力を発揮する。背中には巨大なガンダムフェイスが隠されており、フルパワー時(フェイスバーストモード)にあらわとなる。主武装のGNバズーカIIはGNバズーカの改良型で、状況、戦場に合わせ様々な形態をとることが可能。防御面においてもヴァーチェと同じくGNフィールドを形成し、その重装甲と合わせた鉄壁の防御を誇る。また、4つのGNキャノンのマズルクリスタル内部には、隠し手とビームサーベルを内臓し、最大6本のビームサーベルを同時展開することで近接戦闘の強化も図られている。
さらに背中のバックパックは、分離変形することで隠された機体”セラフィムガンダム ”へと変貌する。GNドライブは、このセラフィムに搭載されており、コックピットは分離時にセラフィムへと移動する。分離後のセラヴィーはオートで可動し、内蔵された大型のGNコンデンサーにより駆動粒子を得ることとなる。そして、このセラフィムには、ナドレに搭載されていたトライアルシステムも継承され、ヴェーダと接続していればリンクする全ての機体を制御下におくことが出来る。パイロットは、ティエリア・アーデ。

4機の2ndシーズンガンダムの最後を飾るセラヴィーガンダムです。これまでの1/100キットと同様に腰の回転がない、腕などに共通パーツを採用といったコスト削減の影があちこちに見えてしまっています。他にも、ガンダムフェイスのクラビカルアンテナの展開がまともに出来ない、セラフィムの股関節が後ろ方向にまともに稼動しないといった数々の問題点も抱えてしまっています。1/100らしい特色があまり見えてこない(敢えて言うなら発光ギミック)、相変らずの中途半端なキットとなってしまっています。
しかし、セラヴィー、セラフィム共にプロポーションはなかなかよく、一部を除けば可動範囲も概ね良好と基本はある程度おさえられているのはいいことです。そう…アリオスほど出来がいいわけではないですが、ケルディムほどでもない…って感じですかね。
尚、セラヴィーのレビューは、「セラヴィー」と「セラフィム」の2部構成となっています。

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セラヴィー(セラフィムなし)です。非常に迫力のある外観ですが、下半身が特に肉厚となっているのもヴァーチェと同様のデザインですね。今回はアリオスとは異なり、かなり設定画に忠実なデザインになっているのも特徴かな。プロポーション、かなりよいと思います。

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頭部形状も悪くないと思います。設定画に比較的忠実です。難点は、これまでの2ndシーズン1/100共通となっているチークダクトのディティールの簡素化ですね。塗り分けてしまえばさして目立ちませんが、アップで見るとやっぱり…。ちなみに頭部の稼動範囲はやや狭いかな〜。

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後姿を。バックパックがなくても、十分重厚ですね。ただ、正面と比べると膝裏が見える分、膝上と膝下のバランスが良く見えますね。相変わらずグレーの部分塗装が多いキットですが、脚部に関しては膝裏と足首上のGNスラスター部のグレーは色分けされてたりします。そこをするなら、GNスラスターすぐ上の小さいグレーの部分もグレー成型のパーツにまとめちゃえばよかったのに〜;

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続いてバックパック形態のセラフィムを装着した状態。ヴァーチェでは両肩に巨大なGNフィールド発生器とGNキャノンを装備していましたが、このセラヴィーでは肩口から2門の砲門が覗くのみですので、セラフィムと合体してもそこまで印象が大きく変わることはないですね。

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しかし、後姿はさすがに変貌します。小型とはいえMS一体が背中に摂り憑いて取り付いているので、外観は大きく変わりますね。特徴的なガンダムフェイスも良く再現されています。

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ガンダムフェイスは、設定どおり…とはいきませんが、展開可能です。キットそのままでは、巨大なクラビカルアンテナを綺麗に展開させることが出来ないので、多少弄ってアレンジ(詳しくは過去備考”3/15 ”分参照のこと)しています。
また、このセラヴィーにも頭部発光ギミックの仕掛けが内臓されているのですが、それ以外にもガンダムフェイス用の発光ユニットの収納スペースが存在し、発光ユニットさえあれば無改造で光らせることが出来ます。ただし点灯させるには、いちいちバックパックを取り外してセラフィムの背中を開けないといけません…。発光のさせかたについては、”3/14 ”分”をご覧下さい。
ちなみに発光をさせなくても、通常ホイルシール以外にもガンダムフェイス用のオーロラシールもチークダクトを含め付属しているので、フルパワー時のイメージを再現しやすくなっています。

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膝にあるGNキャノンは、2軸により引き出して展開させることが出来るようになっています。これのお陰で他の箇所に干渉することなく、GNキャノンを前方に引き出すことが出来ます。ただ、設定画ではこのGNキャノンも腕として展開できるようになっていますが、残念ながら固定式となっています。
また、両肩もそうですが、バレルレンズ部分にジョイント用の穴があいているのが目立ちます。まぁ、見続けていると見慣れてきてしまいますが、せっかくの1/100なんですしなんとか再現してほしかったですね…。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

肘、肩の稼動範囲は、見た目とは違い結構良好です。アリオスとほぼ同等の稼動範囲があるのには驚きです。背中にビームサーベルがあるなら引き抜けるほど曲がるわけですから。

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腰の代わりに存在する胸部の稼動軸も、かなり動きます。いや、本当はもっと動かないとなんですけどね…これまでがこれまでなだけに、よく動いてるように感じてしまう…悲しいorz
背中のセラフィムとの固定は、背中だけじゃなく腰の部分でもジョイントするのですが、セラフィムにも腰の捻りがある点、腰側のジョイントはそれほどきついというわけでもない点から、バックパックを装備した状態でも胸部を捻らせることが出来ます。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

このセラフィム、下半身の稼動範囲もかなり良好なんですけど…驚いたのは立膝が出来る点ですΣ 膝上と膝下のバランスはかなり膝下の方が長いのですが、膝にGNキャノンがあるおかげで曲げたときに膝上の嵩となってくれるので綺麗に決まります。これは嬉しい誤算ですね。こういう重MSが綺麗に立膝をすると、様になるので好きです。

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続いて、GNバズーカIIを。ヴァーチェのものとは異なり、2丁に分かれています。設定では、ブルーグレーの配色となっていますが、今回は成型色の黒そのままとしました。まぁ、そこまで違和感は…ない…かな…気が向いたら…塗るかもです;
見た目とは裏腹にあちこちに可動箇所が設けられており、様々な形態に対応できるようになっています。それでいて比較的軽量に作られているのも良いですね。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

では早速セラヴィーにバズーカを持たせて…で、デカイ;; とても縦サイズに収まらないので、横に広い高解像度の画像をご用意。旧GNバズーカよりも長さが延長されてる分、とんでもないことになってます。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム 1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

今回のセラヴィーで一番懸念だったのが、肩、腕周りの”関節の硬さ ”です。ヴァーチェではGNバズーカの重量もあり、片手ではどうやっても保持出来ませんでしたので、その悪夢がよぎったわけです。しかし、蓋を開けてみれば、しっかりと固めに作られており、ご覧の通り軽量とはいえ重心が肩からより離れたにも関わらずがっちり支えてくれます。これは非常に良いですね。
ただし、足首の関節がやや弱いです。武器なしであれば問題ないですが、GNバズーカIIを持たせると重心が前よりになる関係で、前に倒れやすい(まったく維持できないというわけではない)です。腕周りが良いだけにちょっと惜しい〜。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

ヴァーチェもこれくらい固く仕上げてくれていれば…。まぁ、あれは物理的にビス式でもないかぎり厳しいものがありましたけどね;; 話を戻しますorz 最近オキニの広角レンズで砲身越しにアップを撮ると、カッコよい1枚となりました。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム 1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

GNバズーカIIのバレルとは逆側に、GNキャノンとの連結用のジョイントが隠されています。中から引き出してやることで、GNキャノンとしっかり連結できますよ。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

ツインバスターキャノンです。両肩のGNキャノンと連結させますので、保持も完璧です。ジョイント接続がやや固いですが、これくらいしっかりしてた方がいいですね。非常に迫力ありますよ〜。

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角度を変えて。このアングルだと、手首のグリップ近辺が確認できると思いますが、形態にあわせて、グリップ部分が稼動するので、持ち手も自然に構えることが出来るようになっています。加えて、バレル本体と後ろのジョイント部分のパーツは別パーツ化されていて、接点には可動部も設けられているので柔軟なポージングが可能ですよ。

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最大の難関と思われたダブルバズーカ形態です。しかしっ! なんとっ! 肩手持ちが楽々出来ちゃいますっ!! これには狂喜乱舞しました。いくら重量が軽くなってるとはいえ、関節を無調整では厳しいと思われたのですがこうもすんなり持ててしまうとは…。いやぁ、嬉しい誤算ですよ。
尚、写真ではバースト形態となってしまってますが、本来はバレルを展開してない状態がダブルバズーカのノーマル形態です。つい嬉しくてその辺をすっかり忘れてしまってましたorz

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縦画像で。ダブルバズーカも非常に迫力ありますね。各関節もよく動いてくれる上に、各部の重量の割りにその状態をしっかりキープしてくれるので、ポージングしていて非常に楽しいです。
また、ダブルバズーカ状態にするには、GNバズーカIIを裏面同士でくっつけるだけなのですが、そのジョイントもかなり固めでしっかりと固定されます。

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バレルを上下に展開した状態がバーストモードですが、バーストモードの際は片手ではなく左手で横のグリップを持たせてやります。横の補助グリップ部分は、合体させた後もそれぞれのグリップが回転するようになっているので、合体したまま後から持ち手を加えることが出来るようになっています。

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迫力のダブルバズーカ バーストモードです。各部位の肉厚さが、ここにきて活きていますね。バレルも上下に展開することで、バレルのレンズ部がちらりと顔を覗かせるのもgoodです。

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バーストモードなので、後ろからも。ガンダムフェイスを展開させて、発光ユニットもONに。オーロラシールも良いと思いますが、発光量もそこそこあるので発光ユニットも是非取り付けてみてくださいな。ツインアイだけじゃなく、チークダクトもちゃんと発光しますよ。

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発光状態のガンダムフェイスのアップです。ツインアイには、裏側に縦溝のモールドが入っているので、発光ギミックを使えばよりらしい雰囲気が味わえます。チークダクトの発光に関しては、光の屈折と間に空間を挟んでしまっているので、角度が悪いとあまり光ってないように見えてしまうのが惜しいです。ただし、角度が合えば結構光って見ますよ。

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ツインバズーカに戻して、ハイパーバーストモードを。ハイパーバーストモードは、ツイン状態とダブル状態とあるのかな?? 劇中の描写だと、高濃度圧縮粒子をバレル内部ではなく前方空間にスフィア状に集中させて解放しているので、どの形態でもとれるのでしょうね。

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後ろから。もちろん引き続きガンダムフェイスオープン&発光です。この形態の迫力は、なかなか他のキットでは味わえないですね。それでいて重MSらしいポージングをしっかりと決められるのは非常にポイント高いです。

1/100 GN-008 セラヴィーガンダム

GNキャノンの隠し腕用の握り手がそれぞれ付属。セラフィムの手と兼用となる両肩に関しては、ジョイントがボールになっています。しかし膝のGNキャノン用は、ただの棒状のジョイント…。加えて握り手しか付属してないのは、いかがなものかと〜;; あと、形状が、無理やり感があってイマイチですなぁ〜。

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とりあえず、両膝の隠し腕を使用した形態。ビームサーベルは、2体あるダブルオーから拝借です。サーベルグリップ、サーベル刃が共通なお陰で出来る芸当ですが、どうせなら付属させて欲しかった〜。

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さらに、両肩も追加です。これをさせる時点で気づいたのですが、両肩ってバックパック形態のセラフィムがセラヴィーと背中合わせで合体している関係で、手も左右逆なんですよね。なので、写真のような持たせ方をする場合は、グリップを逆手持ちする感じになります。

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すでにやや分けわからんな状態ですが、迫力だけはありますw 膝、肩共にGNキャノンは基部が思いのほか動くので、意外と表情をつけられるのに驚きました。

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セラヴィー本体のサーベルは、腕に隠されています。というか隠し腕に関しても、設定上は腕(バレル内部)に収納されています。あの狭いバレルの中器用に隠すものですね〜。ちなみに、セラヴィーの腕に収納するサーベルグリップは、引き出す際に腕が展開するとか、引っ掛ける爪があるわけでもないので、取り出すにはサーベル刃をグサっと差し込む必要があります。

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そして、ご要望の多かったフルサーベル状態。6本となるのでまさに阿修羅ですね。劇中でもリヴァイヴ・リバイバルを捕獲する際に登場しました。この数ですから、スピードで揺さぶられないかぎり接近戦もかなり強そうに見えます。

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迫力もさることながら、この狭い間隔で6本のビームサーベルを互いに接触させることなく攻撃、防御出来る用に制御するプログラムって………てか、操縦自体どうやってんのーーーー??

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最後は横長高解像度で、迫力のある1枚をご用意〜。各腕に表情をつけてあげると、このフルサーベル状態も意外とカッコよいですね。セラヴィー本体の腕も可動良好、隠し腕も比較的広範囲に動くので、いろいろなポージングで楽しめると思います。

「セラヴィー」はここまでです。引き続き「セラフィム」をご覧ください。
    

            

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