1/100 GN-004 ガンダムヴァーチェ [ GUNDAM VIRTUE / GUNDAM NADLEEH ] 完成レビュー

2008.09.15 | author: | 1/100 OO | 開発計画
1/100 GN-004 ガンダムヴァーチェ1/100 GN-004 ガンダムヴァーチェ

私設武装組織「ソレスタルビーイング」が所有する(プトレマイオス艦載)4機のガンダムのうちの1機、ガンダムヴァーチェ。4機の中では火力、防御力ともに最大を誇り、外観上の重厚さも目を見張るものがある。それでも機体重量が同じような外観のティエレンの半分以下となっているのは、GN粒子による重量軽減の賜物である。だが、他のガンダムよりは重量が重いのは変わらないため、GNドライブ搭載機体の中では機動性は低い。武装は、GNバズーカ、GNキャノン。GNバズーカはGNドライブと直結することでバーストモードと呼ばれる最大火力を発射することが可能。防御においては、GN粒子を圧縮展開することで、GNフィールドを発生させることが出来る。
また、装甲をパージすることで、軽量化することも可能となっており、その際は機体コード、名称が変わり、GN-004 ガンダムナドレとなる。こちらがヴァーチェの真の姿とも言え、ナドレにのみ与えられた「トライアルシステム」は、ヴェーダにリンクする機体すべてを制御下に置くという、ガンダムマイスターに対して絶対の力を発揮する。パイロットはティエリア・アーデ。

4機あるガンダムの最後を飾るガンダムヴァーチェです(レビュー公開の順番が諸事情により入れ替わりましたが;) HGでは再現出来なかったヴァーチェ>ナドレへの装甲の着脱を再現したキットです。GNバズーカも設定通りの変形が可能で、可動性においてもヴァーチェでのある程度の制限は致し方ないとしても、ナドレでは高い可動性を実現しています。着脱システムも頭部のコード(髪)、ブレードアンテナが交換式(これは仕方ないですね)というのを除けば、申し分ないでしょう。しかしながら、、、、、部分塗装箇所がひじょ〜〜に多いのが難点。もちろん付属のホイルシールを使えば8割方再現出来るのですが、欲を言えばもうちょっと色分けはがんばって欲しかったかな。ちなみにこのガンダムヴァーチェ、まさみに、「着膨れガンダム」と命名されましたorz さらに、「before、after」(雑誌の裏に出てるダイエット広告の)とまで…_/ ̄|○ 個人的にかなり好きな機体なだけにちょっとショックです;;

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非常に重量感のあるキットです。劇中では何度も見てるはずなのですが、改めて立体化したものを目にすると、よくもまぁここまで太くデザインしたなとある意味関心します。デザイン的に上半身はそこまで太くないものの、両肩のGNキャノンが上手い具合にバランスをとっています。ま、、まぁ、たしかに着膨れてると見えないでもないですね; ちなみに今回は、頭部の目、GNキャノンのセンサー部分以外は、全て部分塗装で色分けています。

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ちょっと顎を引きすぎちゃったかな…。顔が見えにくいですね;; 両肩とGNドライブ両下にある白の部分は塗装ないしシールが必要なのですが、塗装の場合は下地の成型色が濃いのでがんばりましょう(がんばりましたorz) 尚、着脱キットではどうしても再現の出来ない着脱前後で色の変わる部分、頭部の頭頂両脇の”明るい青紫>赤”、目の下のクマドリ”赤>白”、足裏の”赤>白”は、ナドレ準拠にしていますので、頭頂部は赤、クマドリは白としています。

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胸部のGNドライブを保護する装甲は設定通り開きます。これによりGNバズーカ バーストモード時のドライブへの直結が可能となります。ちなみに、下側の装甲はコックピットハッチも兼ねているので、内部にはそれらしき内部ハッチが見れます(ナドレのときじゃないと見難いですが)

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後ろからみても重量感たっぷりこぼれそうです。でも、これだけの重量感をもたせながら破綻していないデザインはホレボレしますね。細身のデザインももちろん好きなのですが、こういう重量感のある感じは「兵器」って感じがして結構好きです。

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GNバズーカを持たせた状態。GNバズーカも変形をする所為もあって非常に重量があります。各関節は比較的固めに設計されているので保持には十分なのですが、、、唯一の保持力不足になってるのが手首。これまでのガンダムだと、腕に武器マウント用のラッチがあり2点保持になっていたのがGNバズーカにはないのでちょっと辛いですねぇ。

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ちょっとピンボケしちゃってますねorz いいデジカメほcな; と、それはさておきこの姿勢はキットそのままだと先ず再現できませんw 上記の通り手首が耐えられないからです。なので、写真では本来GNバズーカを支える支柱を置いていたのですが、それを消しているのでこういうポーズがとれるというわけです。

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この姿勢はきちんととれます。GNバズーカの重みを胸部装甲が押さえているので、前に倒れることはありません。この体勢をとるときは、GNバズーカの中央グリップを外し右側に取り付け左右に開くことで取れます。

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GNキャノンも設定通り展開することが出来ます。キャノンを支えるアームにはポリキャップが使われているので、保持も結構固めに設計されていて、安定感あります。GNキャノンとアームの基部はボール状になっているためフレキシブルに可動。

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バーストモードです。バーストモード時は、GNバズーカ下側を引き出し、上下内部にあるレールを前方へ引き出せば完了です。って、下側奥のオレンジイエローがやけに濃い…。塗り重ね過ぎたかな; あとで落として塗りなおします;;

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脚部のGNフィールド展開用ハッチもちゃんと可動します。内部のオレンジイエローは、黒の成型色のままなので気になる方は塗装が必要です。尚ホイルシールは付属してませんorz

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GNキャノンにあるハッチもモチロン可動。こちらの内部も要塗装です;

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さてさて、中の人、ナドレです。ヴァーチェとはうってかわって、非常に細身のデザイン。手足を見ても軽装のエクシアよりも細いですね。ナドレ形態でも要塗装箇所が非常に多いのがこのキットの特徴。がむばりましょう。ちなみに、別名アジエンス!(元ネタ分かる人いるかな…)って、バストアップ撮り忘れた〜〜〜_/ ̄|○ なので、バストアップ掲載用のコメントもこちらに。ぇ〜、頭部のコードは、軟質プラで再現されていて、湯せんすれば形状変えられます。正面側は、頬と首に接続部分があります。

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後ろから見ても細いですね(当然か;) 髪がある所為か、女性的に見えます。後ろ側のコードは左右それぞれ上下にスイングするので、首の動きの邪魔にならないようになっています。

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GNキャノン裏側。グリップが内臓されていて、それを引き起こすことでナドレ初登場時に見せたGNキャノンを持ったポージングも可能となっています。尚、一応ヴァーチェ状態でも手に持たせることは可能です。

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ナドレの可動域は結構広めです。しいて難点をあげるとすれば、脚を開く角度がやや狭いかな。上半身はよく動きますし、肩つけ根には、ヴァーチェからの換装の恩恵とも言うべき引き出し関節(エクシアみたいな感じ)もあります。なので、ちょっと残念ですね。

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立膝もぎりぎり出来ます。膝自体は180度曲がりますし、スカートアーマーの類もないので一見いけそうに見えるのですが、いかんせん、膝の可動軸がかなり上に設定されていて、膝下が長い形状となっているので立膝がしにくくなっているわけです。

1/100 GN-004 ガンダムヴァーチェ

ナドレのビームサーベルは、なんと膝裏にあります。もちろんヴァーチェのときでも取り出せます。

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正面側のコード類は、頬と首に分けることで思ったほど邪魔にならず、加えてコードのボリューム感、表情も出しているのに感心です。

1/100 GN-004 ガンダムヴァーチェ

後ろからみると、頭を上向きにしているのに左側がGNドライブにかぶさっているのが分かると思います。それだけ後ろ側のコードが上下にスイングしてるということなのですが、、、横からの写真にすればよかった、、、ちょっと分かりにくいですねorz

1/100 GN-004 ガンダムヴァーチェ

ヴァーチェ用の装甲郡です。非常に多いですねぇ。こうやってみると装甲(といってもあっちはチョバムですが)をパージする初のガンダム、アレックスを思い出します。あれ以上のボリュームなのですから、重量感あるわけですよ。

ではでは、総評です。1キットで2体分、ほぼ設定通りの可動を実現できて、実売価格3000円というのはお得ではないでしょうか。スタイルは、1/100でボリュームたっぷり忠実に再現されていますし、基本的な保持も申し分ない、オリジナル追加ディティールもありと高評価です。問題点となる手首の保持力、色分けはこの価格ではある意味仕方ない面もあると思います。グレードも無印の1/100ですしね。そのあたりを割り切ってしまえば満点に近いキットだと思います。発売時期のタイミングとして、ナドレの最終決戦用武装のビームライフルとシールドが付属しないのも仕方ないですし(これは1/144ナドレの付加価値として取っておきたかったのでしょうね)。個人的には、これまでの1/100シリーズでは一番の出来だと思います。
あとは、各ユーザーのコダワリで、素組+シールでいくか、シール+ちょい塗装でいくか、部分塗装で攻めるかをきめて作ればよいでしょう。というわけで、オススメです。みなさんはどんなヴァーチェ/ナドレを作りますか?
    

MSJ-06II-A ティエレン地上型   SVMS-010 オーバーフラッグ   GN-003 ガンダムキュリオス   GN-002 ガンダムデュナメス   GN-001 ガンダムエクシア

            

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