1/100 ORB-01 アカツキ オオワシ／シラヌイ フルセット
ストライク等と同時期にオーブの旗機として開発され、開発指導者たるウズミからその娘カガリへと託された機体。最大の特徴は「ヤタノカガミ」と呼ばれる金色に輝く反射装甲で、ビーム（サーベル等の形状化したものは除く）をただ反射するのではなく、ナノスケールのビーム回折格子層と超微細プラズマ臨界制御層により任意の方向へとはじくことが可能で、同じコーティングを施された専用シールドで陽電子砲の直撃にすら耐えられるほどである。本機開発から数年後に専用装備、バックパック「オオワシ（大気圏内用）」、「シラヌイ（空間戦闘用）」が完成した。量産を予定してたものの、ヤタノカガミや兵装の開発の大幅な遅れ、莫大な開発費、生産コストからワンオフの専用機として運用された。パイロットはカガリ・ユラ・アスハだが、その後ネオ・ロアノーク（ムウ・ラ・フラガ）へと託される。
SEED DESTINY系1/100最後のキットとして登場したアカツキ。全身のメッキ処理だけでなく、オオワシ、シラヌイ両バックパックも付属という1/100キットとしてはちょー豪華仕様です。しかも色分けもほぼパーフェクトという1/100らしからぬキットです。今回は貼っていませんが、「暁」の文字等は、ガンダムデカールで再現されています。これだけのキットなので、値段もちょっとお高くなってますが、それに見合うキットでしょう。
全身メッキです。作ってて目が痛いほどに； スタイルは概ね良好です。関節もメッキのある分ちょっと固めなところがいいですね。ただ、肩のアーマーとの連結部分だけはメッキを落とさないと固すぎました。
バストアップ。一部（顎や胸部ダクト）の色の濃いメッキパーツもきちんと付属します（HGでも再現してたので1/100で再現されないわけはないですが） 難点は目（サブカメラ）ですね。大きすぎます。モールドもシールも両方なので、シールをちょっと小さく（縦幅を短く）して貼った方がいいでしょう。
驚きました。頭部左に「ORB-01 Alba」の刻印がしっかりと刻まれています。無印1/100でここまでやるとは。ちなみに「Alba」とはイタリア語で「暁」のことです。
後ろもキンキラキン。リアスカートアーマーは残念ながら固定です。バックパックの固定方式はSEED系ＭＧとも共通なので、いろいろと流用出来てしまいます。
立膝はなんとか…出来ます。股関節位置及び横方向の極端な狭さ、フロントスカートの可動限界、足首の可動範囲の狭さから綺麗な立膝とはいかないのが残念。
オオワシパックです。色分けはパーフェクトといってもいいかもしれません。主翼、垂直尾翼の白、黒もきちんと別パーツ化されていますし、ビーム砲の色分けもちゃんとしています。
シラヌイパック。こちらも色分けはパーフェクト。誘導ビーム砲のグレー部分はすべて別パーツ化されているのには本当に驚きました。
オオワシ装備状態。オオワシの主翼は設定通り折り畳めます。重量バランスが後ろにかなりよりそうな感じですが、意外と直立できてしまいます。
後ろから。オオワシドッキング時には、機首が後ろに折れ曲がることでドッキングします。写真に見えるオオワシのメインスラスターは可動可能。73Fビーム砲のマウントはちょっと緩くなるかが心配な感じがします（1/100デスティニーのマウント形式と同一）
主翼を広げると、案の定かなりの大きさに。ちなみにキットには簡素ではありますが黒いスタンドも付属しています（初回限定のデスティニーやストライクフリーダムに付属したものと同一かな？） またアクションベース用のマウントパーツも付属。
今回数少ない部分塗装した箇所、ビームライフルのセンサー部分のピンク。設定ではブルーっぽかったのですが、丁度塗料が切れてて…ま、ピンクでもいいかなぁと。センサー部分にもきちんとモールドが刻まれてたりします。
73Fビーム砲展開状態。見た目F91のヴェスパーですね。こういうアングルから見るとフリーダムのフルバーストにも見えたり。
73Fビーム砲のみで。スライドした内部までメッキです。メッキの漏れがないように面白いパーツ分割をしています。一部モナカっぽいところもありますが、仕方ないかな。
シラヌイ装備状態。シラヌイも展開した状態だとかなりのボリュームです。両脇は設定通り折り畳め、中央部も前後に可動します（↑のシラヌイ単体画像のように）
後ろから。シラヌイ自体が比較的曲面が多い所為か、輝き方も綺麗だったりします。
シラヌイアップで。画像で一部緑っぽくなってますが、あくまで反射の関係であって、緑になってるわけではないですorz
前方に引き出すことにより、ビーム砲台としても機能可能。この使い方はレジェンドで多用してた戦闘方法？
誘導機動ビーム砲を全て外すしたマウントベース単体状態。上面にマウントする箇所はABSパーツでかなりしっかり固定されます。される側もABS部分なのでメッキが剥がれることもありません。
取り外したM531R誘導機動ビーム砲。メインのビーム砲マズル、サブのマズル、上部マウント部分のグレー、メインノズルの赤と完璧な色分けです。
突如の何度目かのバストアップ。肩の可動範囲はそこそこ広いです。上方への可動、わずかではあるけど前方向へも引き出せます。
ビームライフル「ヒャクライ」の下部にはビームサーベルを固定して、十手のように使うことも出来ます。
ビームサーベルは連結状態でマウントしています。ビーム刃のクリアパーツは、オリジナルの両刃の剣のような特殊な形状。
分割して二刀流も可能。連結には専用パーツを使うといったことはないので、そのままでの連結、分離が出来ます。
最後にシールドを。シールドの色分けも完璧ではないでしょうか。刻まれたモールドも悪くないですし、裏面のグレー部分の色分けもきっちりされてるあたりは感心しますね。
では、総評です。プロポーション、セット内容（価格面も考慮して）と概ねよいのですが、気になったのはメッキ処理。下地のシルバーを吹く前後での誇りの付着、傷が随所に見られ、その上からのクリアイエローなのでちょっとハズレメッキ？です。結構目立つ箇所に傷が入ってるので、思わず交換してもらおうかと思ったほど（してもらえるのかしら？）。まぁ、それでもMGストライクフリーダムFBMよりは綺麗なメッキの仕上がりですけどね（あれは酷すぎた）。あと気になったのが股関節の可動範囲。横方向への可動が恐ろしく狭いです。これはSEED系1/100で昔からの課題でしたが、しっかりと引きずっています。太股が真直ぐ伸びてる状態ならまだしも、前後へスイングしてしまうとこれでもかと狭いです。これはちょっと加工したほうがいいかもですね。
まぁ、ちょっと欠点ばかり先行していまいましたが、MGでもないのに…というかMG以上に素晴らしい色分けには本当にビックリ。元の色設定とかの絡みもあるでしょうけど、部分塗装したのは武器のセンサー部と足首のシリンダー部、メッキが剥がした（がれていた）箇所のゴールド当てくらいなものです。今回は貼ってませんが、「暁」といった文字類のデカール化（水転写ではないです）もいい選択ですね。
いかんせん価格が1/100としては高額なので、ちょっと手が出にくい感がありますけど、キット自体は非常に出来がいいのでMG系SEEDキットと並べても遜色ありませんよ。今回の減点はメッキ処理が主ですね。
もしメッキ処理に問題がなければ＋6点です。
