白鳥座の青銅聖闘士である氷河の師であり、かつての水瓶座の黄金聖闘士。凍気を自在に操り、その拳から打ち出される技の数々はあらゆるものをも凍りつかせる。また如何なるときもクールに徹することを心情としており、弟子である氷河たちにもそのことを徹底している。サガの乱の折の青銅聖闘士と黄金聖闘士の戦いにおいて、氷河の小宇宙を高めるだけでなく、身をもって絶対零度の領域へと導きその命を散らす。
ハーデス復活の際には、シオン、サガらと共にアテナ抹殺のために冥闘士として復活。仮初の命と体で、親友である蠍座の黄金聖闘士ミロと合間見えることとなる。
使う技は、氷河と同じ”ダイヤモンドダスト ”、黄金聖闘士数人がかりでも壊すことの出来ない氷の棺”フリージングコフィン ”、そして、如何なるものをも凍てつかせる絶対零度の拳”オーロラエクスキューション ”である。
生前、水瓶座の黄金聖闘士であったカミュの冥衣版です。シオン、サガらと同様に黄金聖衣(水瓶座)を模した冥衣となっているので、黒く尖った感じになっています。冥衣の仕上がりは、シオンのメタリックパープルのようなものではなく、双子座と同じ感じの仕上がりです。こちらも3rd素体を使用していて、フェイス造形も優秀ですよ〜。ちょうど初期水瓶+APPENDIX(この場合は1st素体になります)といった感じですね。
化粧箱は、表裏共に他の冥闘士となった黄金聖闘士たちと統一した仕上がりです。裏の背景は夜のサンクチュアリをイメージしたものかな?
中折れ部分を開いた感じは、聖闘士聖衣神話シリーズの基本どおりとなっています。
素体状態。3rd素体を使用しているので、冥衣をつけなければより冥闘士らしいポージングが可能なのですけどね; 3rd素体の可動範囲は、”聖闘士聖衣神話 黄金聖闘士 牡羊座シオン(冥衣)”で紹介しています。
表情は、とてもカミュらしく仕上がっています。ただ…素体状態だと首がちょっと長すぎますね; このあたりは身につける冥衣の形状に合わせてしまっていますので、仕方ないのですが…。
水瓶座の冥衣のオブジェ状態。アクエリアスのゴールドクロスと基本は同じです。
水瓶部分の先端は、太腿の冥衣だったりしますw
こちらも真っ黒でオブジェ状態の顔の作りが分かりにくいですが、よく出来ていると思いますよ。
胸部冥衣も細かく塗り分けられています。
腰周りの塗り分けも綺麗ですね。オマケに、台座部分もしっかりと塗り分けられているのにはビックリ。
オブジェ状態の出来もなかなか良い仕上がりで満足ですー。黄金聖衣の方もAPPENDIXと合わせて欲しくなりますw
付属品は、マスクを未装着状態の前髪と、各種手(オーロラエクスキューション用の組んだものがあるため、トータル数は1点少ないです)、オーロラエクスキューション用の幅の狭い胸部プレートとなっています。
冥衣を身に着けたカミュです。先ほどの首の長さは綺麗になくなり、非常にバランスの取れたプロポーションとなっています。
肩は、双子座冥衣等と同様の構造なので、腕の動きをじゃまするようなことはまったくありません。詳細は、”聖闘士聖衣神話 黄金聖闘士 蠍座のミロ APPENDIX ”をご覧ください。
腰横も大きく可動。双子座冥衣は後方に跳ね上がりましたが、水瓶座冥衣は前方に動くようになっています。
このおかげで、カミュも比較的綺麗な立膝をつけますね。
マスク装着状態のポイントは、前髪が少しマスクにかかる造形となっているので、より自然に見える点です。
ダイヤモンドダストを撃つようなポーズも取れますが、フルプレートタイプなので腰周りの動きに制限が出てしまうのが惜しい。
横髪がしっかりあるので頭を動かしにくいですが…このあたりは見た目を重視ということでそこまでマイナスには感じません。
カミュといえば凍てつく拳ですので、掌に凍気を集めるポーズでも。
こういうシーンでは、目を閉じたフェイスパーツも欲しくなりますね〜。
相手の攻撃を受け止めるようなときも、↑と同様に目を閉じた状態が似合うんですよね; 「無駄だ」口にしなくても伝わる表情が欲しい(^^;
カミュもあまり大きいポーズをとっている印象がないのですが……聖闘士じゃなくて冥闘士(紛らわしい;)らしいポーズも。
黄金聖闘士の中では数少ないマスクをつけていることの多いキャラでもあるので、マスクをつけた状態のイメージも非常にマッチします。
いつものようにマスクを手に持たせて。水瓶座のマスクは比較的コンパクトなので、持たせやすいです。
さきほどと似たようなポーズになりますが、こういう姿勢だと聖闘士聖衣神話系の接地性の良さが活きてきますね。しっかりと足首が地面を捉えてくれます。
アニメ版ではよくある構図も〜。キリリとした表情がgoodですっ。
そしてカミュと言えばコレ、両腕が守護星座の水瓶の形を成すオーロラエクスキューションですよね。
ショルダーアーマーは後に跳ね上がりますから、両腕ともにほぼ真上にあげることが出来るので構えもしっかりと取れます。
撃ち放つ際のポージングでは、胸部を幅の狭くなったプレートと交換することでより腕を前に突き出すことが可能となりました。
上方向から見ると、腕の伸ばし方が大分自然になりましたよね。アップで見ても肘が真っ直ぐ伸びているのが分かります。
最後はアテナエクスクラメーションのポーズを〜。カミュの立ち居地は向かって右後となりますので、ポーズはこのような形になります。
出来ることなら、ミロやアイオリアのように目線を合わせたフェイスパーツがあると尚良かったです。
以上、冥闘士のアクエリアスカミュでした。あと一人揃えば、アテナエクスクラメーションの布陣を取ることが出来ますな〜。
総評まいりましょうか。基本的な出来は、他の冥衣版黄金聖闘士と同様にいい仕上がりとなっています。ただし、冥衣の関係上3rd素体の可動性を活かしきれていないのも同じとなってしまてますが、このあたりは現状仕方ないですね; しかし、シオンのときのように前垂れが固定式ということもなく、サガ同様よく動いてくれるのは良いと思います。それにプロポーションや表情もいい出来で、カミュらしい雰囲気がよく伝わってきます。まぁこちらも死人ということで血色は悪いんですけどw
残念だったのは、フェイスパーツの選択肢がないこと。カミュも目を閉じた状態がよく似合うキャラですので、サガにつけたならカミュにも欲しかったなぁと;; せっかくカミュらしい表情を再現できているだけに、余計に惜しまれます。まぁその代わりなのでしょうか、オーロラエクスキューションのポーズをとりやすいように幅の狭い胸部冥衣が付いていますので、プラマイゼロかな?
それ以外はサガ同様素晴らしい出来だと思います。他の冥闘士となった黄金聖闘士や氷河と是非一緒に並べてあげてください。
”聖闘士聖衣神話 黄金聖闘士 アクエリアス カミュ(冥衣)”のレビューはここまでです。この先は、冥衣を纏った黄金聖闘士3人による「アテナエクスクラメーション」をご覧ください。