聖闘士聖衣神話 黄金聖闘士 アリエス シオン(冥衣)
かつての牡羊座の黄金聖闘士であった人物。243年前の前聖戦において、天秤座の童虎と共に生き残りその後教皇となったが、サガの乱により命を落とす。生前は、牡羊座のムウの師として聖闘士としての技だけでなく、聖衣の修復技術も伝授していた。
ハーデス復活の際、12時間以内にアテナの命を奪えば永遠の命を与えるという誘いにのり、他の死んだ聖闘士と共にアテナの首を狙うこととなる。しかし、その真の目的は新たなる聖戦のため、アテナの聖闘士としての重大な使命を帯びたものだった。
持ち技は、如何なる攻撃をも防ぐ”クリスタルウォール ”と、大いなる星屑を生み出す”スターダストレボリューション ”である。
かつての黄金聖闘士でありながら冥闘士として蘇ったアリエスのシオンです。纏うは、アリエスの黄金聖衣に酷似した冥衣となっています。ただ、酷似してるとはいっても、装飾や形状が丸みのあるアリエスの黄金聖衣とは異なりやや刺々しい風貌になっていて、濃いメタリックパープルとブラックの色合いと相まって冥衣らしさを醸し出しています。顔の造形もよく、3rd素体の可動域の広さをプラスしてカッコイイ仕上がりになっていますよ。

外箱です。黄金聖闘士の金縁とは異なり、箱の雰囲気も冥衣に合わせた色合いに変わっています。もちろん裏面の雰囲気も一変していますね。

中を開いた状態は、これまで通りという感じです。ただ、冥衣の色の所為もあり、開けたときの華やかさはありませんね。

シオン、素体状態。この冥衣を纏った黄金聖闘士には3rd素体が使用されているので、可動箇所、可動範囲が大きく変更されています。しかし…髪のボリュームがすごいですね;

表情もシオンの綺麗な顔をよく再現していますし、少し険しい表情(ハーデス編ですから)もgoodです。ハーデスに与えられた仮初の肉体だからか、肌の色も独特な白さで再現されています。

肘は普通の人間と同じくらい曲がります。加えて、肩の付け根にボールジョイントに似た関節が追加されています。

この肩に追加された関節のおかげで、肩を中へ入れることも、逸らして胸を貼るようなポーズもとることが出来ます。

1st素体では出来なかった状態を逸らすこともわずかですが可能になりました。ただ、前屈の範囲はちょっと狭まっていますね。

胸部下には、前後だけじゃなく、斜め後ろ方向に逸らす動きも可能となりました。まぁ、今回のような全身を覆うタイプでは、聖衣を装着すると動かせられませんけど;;

下半身の可動範囲も格段に広がっています。ただ膝上、膝下の長さのバランスも若干変わっているので、綺麗な立膝とまではいかないのが残念なところ。

しかし、膝が180度曲がるようになったのは大きいですよ。もちろん、ここも聖衣によっては動きの制限が出ますが、とりあえず素体で動かないことには軽装の聖衣の場合でも動かすことは出来ないので…。

付属品はご覧の通り。髪はマスクの有無に合わせて選択式、可動式の角、各手が4種計8個が付属しています。

アリエス冥衣のオブジェ状態です。深いメタリックパープルで、吸い込まれそうな色合いをしています。

ゴールド聖衣とは違ったカッコよさがありますね。マスクが尻尾になっているのも面白いなぁ。ただ…後ろ足の接続部分(足首下といえばいいのかな)が緩くポロポロと取れやすいのが気になりましたorz 接続用のピンが短い所為なのか、はたまた個体差なのか…ちょっと残念; まぁ、修正は可能っちゃ可能ですけどね。

牡羊の顔部分です。個人的には、オリジナルカラーの黒いメタリックよりも、このアニメ版のディープパープルのメタリックの方が好きですね〜。

天翔ける漆黒の牡羊…黄金もいいですが、これも捨てがたい良さがありまする。

冥衣装着状態。か、カッコイイ……黄金聖衣にはない深みがたまりません。各部の黄金聖衣とは違う形状も、こちらの方が好みかもです。

マスクを装着した状態でも頭部は小さくまとまっていて、非常にバランスが良いですね。さすが3rd素体を使ってるだけはあります。

表情も、マスクを装着しても崩れることはありません。むしろ、こちらの方が男前に見えてしまいます。劇中では一度もマスクはつけていませんが、ちょっと惚れ惚れしちゃいましたね。

ホーンは、形状重視と可動重視の2タイプが付属。形状重視(左)は太く造形の良い仕上がりですが、それ故肩の可動範囲を狭めてしまいます。一方右の可動重視は、細めの上に2箇所に回転軸が設けられていて、肩の動きを妨げないようになっています。ただし、その分見た目の迫力が少し落ちますね。

形状重視と可動重視の可動範囲の比較です。左写真の方が角が太く逞しいのですが、ほとんど腕があがりませんorz 逆に可動式なら、細くはなりますけど肩の位置を変更しなくても腕をよりあげることが出来ます。

肩を回せば、実際ここまで腕をあげられます。この差はかなり大きいですよ…。どちらをとるかは、あなたのお好みでどうぞ〜。

そして、このアリエスの冥衣では、手甲用のメッキ処理されたプラパーツが付属しているので、以前は浮いてしまっていた手がより自然になっています。

冥衣の腰は、前後は固定ですが、横が上下に動きます。出来ればアペンディックスのアリエスのように、横がボール式になってると良かったのですが…。

3rd素体の脚の長さのバランスの所為もあるかもですが、前垂れが固定式な分立膝はちょっと厳しいですね…。

黒系は色としては引き締まって見えてしまうものですが、手を広げるだけで非常に存在感が増します。

この存在感は、シオンのキャラとしてのものでしょうかね…不思議なものです。

シオンといえば、ムウの師でもあるわけで、スターダストレボリューションの使い手でもあります。

スターダストレボリューションに合う手も付属しているので、ポーズも決まりますよ〜。

マスクを取ると、どこにコレだけの髪が収まっていたのかと疑うほどのボリュームがw もちろんこのボリュームが、劇中の勇姿の特徴でもあるわけですけどね。

髪の造形自体も、流れるようなフォルムで結構自然に仕上がっています。

「うろたえるなっ、小僧ども〜〜〜っ」を再現しようと思ったのですが…両手を突き上げるんでしたね; 片手しかあげてないや_/ ̄|○

シオンの技としては、もう一つクリスタルウォールがあります。そのポーズももちろん再現できますよ。

如何なる攻撃も跳ね返すはずですが…老いた童虎の廬山百龍波に破られてしまってました;

スターダストレボリューションに使う掌を使えば、両手を広げ拮抗する力を抑えるようなポーズも。

こうなると、童虎と並べて千年戦争の状態を再現したくなります。

両足を大きく開くことで、迫力のあるスターダストレボリューションのポーズも取れます。太ももがもう少し前後に動かせると良いのですが、これはこれで様になってたり。

マスクありもかなり捨てがたいのですが、なしもやはり良いものです。イメージとしてはこちらの方が合っていますしね。

以上、アリエスのシオン、冥衣版でした。出来ることなら、3rd素体で黄金聖衣のシオンを一般販売して欲cー。

ではでは総評を。通常の黄金聖闘士は、APPENDIXを併用したとしても素体は1stなので限界がありますが、冥衣版の黄金聖闘士は3rd素体になっている点でプロポーションに結構違いが出ます。全身の細かいバランスの違いが意外と大きいです。可動性については、素体では1stとは比べ物にならないほど動きますけど、聖衣が全身を覆うタイプなので、付けてしまうと思ったほどの差は生まれません。塗り分けは、アニメの雰囲気(原作とは異なりますが)をよく再現しているのではないでしょうか。絵的には、原作の漆黒よりもこちらの方が好きですね。顔の作りも良いですし、シオンらしい髪のボリューム(ほんとにすごい;)も見事です。加えて、手甲がプラパーツとはいえメッキ処理されたのも非常に嬉しい点です。
気になったのは、アリエスのオブジェの後ろ足の構造(ピンが短い?)、聖衣の腰前が可動しない(もしくはAPPENDIXのアリエスのように腰横が動けば…)、表情パーツが付属しないことですかね…。特に表情パーツは、ポーズを付けていく上でやや不自然さを出してしまうのでちょっと勿体無かったな〜と思います。口をあけた表情パーツがあれば、「うろたえるなっ、小僧ども〜〜〜っ」のシーンをもっとそれらしく再現出来たのですけどねw
何にしても、冥衣を纏ったシオンの雰囲気をよく再現しているフィギュアだと思います。シオンのカッコ良さを再認識出来る一品ですね。