MaxFactory figma 化物語 戦場ヶ原ひたぎ
蟹に行き遭った少女。おもし蟹と呼ばれる怪異と出会い、重さ(体重)を奪われてしまう。しかしその実は、彼女を身に起こった辛く不幸な現実から逃れたい、柵を断ちたいという”思い ”を、彼女の重さとともに肩代わりしてくれている。その後、クラスメイトの阿良々木暦、怪異の専門家である忍野メメにより、重さ(過去の辛い現実)を取り戻し、辛くても自分の大切な思い出の一つとして、一生背負っていくことを誓う。このことがキッカケとなり、阿良々木暦に告白、交際するようになる。
容姿端麗、頭脳明晰であるが、かなりのツンデレ(暦曰くデレがないのでツンドラ)であり毒舌家。また怪異に憑かれていた頃は、ホチキス、カッター等のあらゆる文房具を武器として大量に隠し持っていた。しかし阿良々木暦に対しては、時折年相応の女の子のようにデレる素振りも(後にデレデレへ)見せている。一時一方的に拒絶していた神原駿河とは、その後復縁し大切な後輩として可愛がっている。
「化物語」のfigma第1弾、”戦場ヶ原ひたぎ ”です。化物語は個人的に好きな作品なので、figma化をひじょーに楽しみにしておりましたー。これまで立体化されてきたヶ原さんの中でも、ナカナカの出来だと思います。ポニーテール、文房具といった付属品も比較的充実しているので、プレイバリューも高そうです。今回は直江津高校の制服姿での立体化ですが、私服姿も捨てがたい〜。しかし、いつもの”制服ver. ”というキーワードが付いていないので、私服は厳しいか(^^; 化物語に登場する他キャラのfigma化はというと、阿良々木暦が5月予定、八九寺真宵が8月予定となっています。今のところ駿河、撫子、翼、他?がまったくの未定ですが、劇場版「傷物語」(こよみヴァンプ)が2012年公開予定であることから、それに合わせようとしているのかもしれません。
と先の話(未定)ばかりしても仕方ないので、手元の戦場ヶ原ひたぎをジックリ紹介しまーす。


パッケージとブリスターです。箱サイズは標準的なfigmaのもの。まー付属品は、大きいものより細々したものが多いですからね〜。ブリスターの付属品が収まってる一帯は、内蓋がついているので、中を開けてもバラバラと飛び散ったりしないようになっています。



では、ヶ原さんから見ていきましょー。正面側からは、ひたぎと分かるレベルで再現されています。このあたりの完成度は、さすがfigmaですな〜。ただ横方向からは、前髪のラインがもう少し円に近いと尚良かったかも。






そのお顔を各表情パーツごとにじっくりと。付属するのは、デフォルトの少し怒り顔(写真上段)、にっこり顔(写真中段)、目線が左下の見下し顔(写真下段)の3種類。怒り顔、にっこり顔は、他のfigmaでも比較的よくある表情なのですが…見下し顔はひたぎ様らしい表情ですねw しかし、見る角度によっては違う表情にも見えますので、珍しい表情の割りに意外と使えますよ〜。

首は、ある程度長さが確保されているものの、残念ながらいつもの1軸方式なので…可動範囲には他のfigmaにもよく見受けられる制約(見上げるのが苦手)があります。ただし見下ろす方向は、ご覧のとおりかなり動いてくれます。



胸元はないすばでーな感じです。胸ポケには、お馴染み黒、赤のペンと定規が入っています。それにしても…直江津高校の女子制服は、相変わらず凄い色ですな(^^; 腕周りの可動は、figmaとしては標準的な可動範囲と言えると思います。肩の膨らみは、軟質素材で再現されているので可動の邪魔にはなりませぬ。



腰前後可動も極々普通。おぱんつさまは、写真だと少々分かり難いですけど、ヶ原さんお馴染みの文房具柄です。スカートは、前後2つの軟質パーツから構成されているので、脚は自由自在に動きます。

ひたぎさんの紹介は一旦おしまーい。ここからは、付属品をご紹介しますよ。



長物とかを持ち歩くキャラじゃないので、大きい付属品はありません。その代わりポニーテール、表情パーツ2種、文具を持った状態の手4種、交換手6種と細かいものが多く付属しています。あとお馴染みのfigmaスタンドも、ロングヘアー用のジョイントアタッチメントと一緒に付いていまーす。



では、付属品を駆使していろいろポージングしてみます。先ずは右手にカッター、左手にホチキスなのですが、この2つのアイテムを使うならアリリギ君は欠かせませんね〜。入手したら、ひたぎさんとのツーショットでいろいろ楽しめそうですよ。


それにしても、このカッターとホチキスの造形と塗装の細かさは、本当にお見事としか言いようがありません(^^; これといったハミダシもなく綺麗に塗り分けられています。戦場ヶ原さんには欠かせない小物なので、嬉しい限りですな。


さらに両手一杯に文房具を持った状態も。さすがにアニメのようにはいきませんが、こちらもfigmaというサイズを考えると、塗装、造形ともにはいくおりちーです。カッター、彫刻刀、三角定規、はさみ、コンパスの5種を、左右それぞれで持っています。素晴らしい仕上がりなのですが、出来れば左右で種類が違うと尚良かったですね。



あー、種類を増やすのがコスト的に難しければ、左右で色を変えても良かったのでは?と思いますね。はさみの柄とかの色が違うだけでも、印象変わると思いますし。それにしても…文房具がこれほど似合うキャラもそういないでしょうw



続いて、ポニーテール状態を。後頭部だけ付属しているわけではなく、きちんとポニーテール用の前髪もセットになっています。ポニーテールは、ボールジョイントでくっついているのでクルクル可動。この髪型だと私服姿が欲しくなりますが、制服姿でももちろん似合いまする〜。



見下し顔も、角度によっては写真のように少し柔らかい表情にも見えます。視線が、左ではなく左下という珍しい表情なので、いろいろなポーズと組み合わせてることで、思わぬ発見があるかもしれませんよっ。


付属の手の中には、指差し右手が付属していますので、阿良木くんへの告白シーン(「I love you.」ってやつですね)を再現することも出来ちゃいます。って…被写界深度が浅くて、せっかくの指差し手がボケてる〜;; デジイチがほc…。

お楽しみいただけましたでしょうか〜? 以上、「化物語」から”MaxFactory figma 戦場ヶ原ひたぎ ”のレビューでした。”figma 阿良々木暦 ”とのツーショットは、
こちらからどうぞ。

総評です。現状の発売済みorリリース予定の中では、一番劇中のひたぎに似ているのではないでしょうか? アイプリント、髪型ともに特徴をきちんと捉えていますので、ひたぎらしさを感じることが出来ます。しかしそんなfigmaひたぎでも、何かが足りない気もするんですよね…。
採点項目を1つずつ見ていくと、どの要素もうまくまとめられた仕上がりなのですが、いくつか気になる点もありましたのでマイナスしています。プロポーションのマイナス要素は”前髪の形状 ”というか髪型ですかね。恐らく足りない要素は、ポニーテールだと違和感がないことから、下ろした状態の髪型だと思われます。前髪の跳ねが足りない?とか、わずかな部分だと思うのですが…。可動性に関しては、”首の見上げる方向の可動範囲 ”の関係で減点。塗装、表情は申し分ないと思います。特に塗装は、細部まで綺麗に塗り分けられていて、スケールと価格を考えればこれ以上の出来はないと思えるほど。まぁ個体差という誤差範囲の中で、アタリだったという可能性もありますが…(^^; ユーザーへの配慮は、パッケージング(ブリスターの内蓋)、価格、各関節の保持力などから少し高めの評価です。オマケ要素についても、付属品の充実度と質の良さを考慮して色をつけてます。
今回のfigmaひたぎで、上記のマイナス要素以外であるといいなと思うのは…嫉妬の炎の灯ったアイプリントのある表情パーツとか?w たしかにほんの少し物足りなさがありはしますけど、基本はしっかり押さえられているので満足度は高いです。そしてこれからも、他のキャラクターが順次リリース予定のようなので、今後の発売も楽しみな化物語のfigmaシリーズですねっ。