1/7 けいおん! 琴吹紬
桜が丘高校に通う普通の女子高生でもあるが、実は大企業の社長令嬢でお嬢様育ち。しかし、それを鼻にかけるようなことはまったくなく、温厚でとても優しい性格である。ただ育った環境による感覚のズレはあるため、一般的な普通からは程遠い行動をとったりすることもしばしば。また”値切り ”、”アルバイト ”といった一般的には普通なことでも、過剰なまでの興味を示すことがあり、さらに自ら実践してみるというアクティブな面も持ち合わせている。育ちや見た目から”控えめなお嬢様 ”に見えるのだが、実際は何事に対しても好奇心旺盛のようである。女性にしては、かなりの力持ち(持久力はあまりない)。
桜が丘高校在籍中は、3年間を通して軽音楽部に所属、キーボードを担当する。幼少の頃からピアノを習っており、賞の受賞暦もあるほどの腕前のため、キーボードに演奏もかなりのもの。KORGのTRITON Extreme 76-key(現在は生産終了)を愛用している。
MaxFactoryの1/7けいおん!シリーズの”琴吹紬 ”です。「映画けいおん!」のBD、DVDのリリース記念特別企画 ”けいおん! ”関連レビュー 3連続更新、の第三弾となります。発売から時間は経過していますが、出来が非常にいいですねー。スケールが大きい分、細部まで丁寧に作りこまれており、魅力がムギューっと凝縮された感じです。個人的には、アルターのムギよりもこちらの方が好きかも。ポージング、仕草、表情といったあらゆる面から”柔らかさ ”が伝わってきます。このぽわぽわ〜っとした感じは、ツボにきますよ♪ デコマスから劣化した部分もほとんどないですし、少し大きめのフィギュアであることと合わせて、とても見応えがありまする。では、特大画像も含めてたっぷりとご紹介していきますっ。


パッケージとブリスター状態です。1/7スケールであることと、ポーズの関係から箱はちょっと大きめ。しかし正面ウインドウはかなり大きくとられているので、開放感があり箱の大きさからくる圧迫感は思ったほどありません。ブリスターは、比較的オーソドックスなタイプなので、顔部分が外から見やすいような処置くらいはあってもよかったかなー…。




全身8方向から。なかなか他では見られないポージングですね(^^; 両手に持っている量は、なんとも力持ちなムギらしい……。でも、これだけ無茶っぷりな感じでも、柔らかな髪の動き、ふわりとしたスカート、しなやかな指先、表情など、全体のまとまりというか一体感はスバラシイものがありますね。それでいて、躍動感も伝わってくるという、なんとも不思議なフィギュアです。


表情の出来もいいですな〜〜。少しふっくらとした頬と柔らかな表情から、ムギらしさがよく伝わってきます。アイプリントも綺麗ですし、毛先の造形もシャープです。たくあん眉もしっかり再現されていますよ。この仕上がりのよさは、1/7スケールならではかな?


胸元を3方向から。独特な腕のポージングのせいで、ほとんどが隠れた状態ですが……別の意味で柔らかさが表現されていて、これはこれでいいものですねw 制服のシワの入り方も自然ですし、リボンのたるみなどもよく再現されています。

両手の指先も、変に細く長くつくるのではなく、劇中の丸みのある指先が忠実に立体化されているようです。しかし……そのオムライスのプレートの持ち方は、さすがに無理がないですか?(^^; ムギって一体握力いくつあるのやら……。


トレイにのったスイーツ、サラダ、ステーキプレート、オムライスと、小物系もよく作られています。塗装、塗り分けも丁寧ですし、造形もいいですな。しかし、この量を軽々ともてる女の子ってそうはいませんよね; まさにムギならではっ!



腰まわりをいろんな角度から。ウェイトレスの制服も可愛く立体化されていますね。スカートのふわりとした感じや、ニーハイとの間の絶対領域など、いろいろなマニア心をくすぐりそうな造形です。後ろのリボンの形、かわいいな〜。ちなみに、下はピンクでしたっ。


足元は、エナメルっぽいシックな黒の革靴です。止め金具の塗りわけも綺麗ですし、下地が丁寧に処理されているので光沢感もなかなか。台座には、ムギの担当楽器であるキーボードがプリントされています。



小物関係です。本来なら、左手に持っているサラダやステーキプレートもなのですが、取り外しが出来ないためここでは除外です。ケーキ類の塗装はもちろんですが、パフェの再現率が思いの外高いです。ミントアイスやチョコチップクッキー、りんごの皮のむき方など、細かいところまで拘りを感じます。オムライスの”けいおん!”のケチャ文字も自然ですね。欲を言えば、ケーキ類は、普通トレーへ直に置いたりはしない……ですよね。外は完璧だと思いますっ。

では一通り紹介が終わったところで、いろいろな角度からムギューっといきましょうか。こちらの写真は、クリックすると大きい解像度でご覧いただけます。



両手に持っている量もムギらしいのですが、こういう状況でも笑顔で元気よく歩いている様もまた、ムギらしいですよね。今にも動き出しそうな歩き方からは、躍動感が強く感じられます。まさに絶妙なポージングですね。





髪のなびき方も綺麗で、振り返っている感じがよく伝わってきますし、それに合わせた腰の捻り、首の角度や目線、スカートの動きなどにより、全体としての一体感も生まれています。写真一番上と下は、クリックすることで大きいサイズでご覧いただけますよ。





今回のムギフィギュアでは、冒頭でも書いたとおり、全体を通して伝わってくる柔らかさも大切な要素だと思います。雰囲気的な柔らかさももちろんあるのですが、肌の表面処理の綺麗さもその一つではないかと。艶を丁寧に抑え、淡いシャドーやチークが、より一層肌の柔らかさを強調しています。普通に撮影しているだけですが、まるでソフトフォーカスをかけたような質感になるのは、まさにその丁寧な表面処理のおかげでしょう。



最後はクリックすると大きくなる写真3連発で〆です。以上、”MaxFactory 1/7 けいおん! 琴吹紬 ”のレビューでした。最後まで閲覧いただき、ありがとうございますm(_ _)m

総評でーす。最近はプライズ系のレビューが多かったので、ちゃんとしたフィギュアのレビューを書くのは久しぶりだな…。何より、本当に見事なムギフィギュアでした。現状、これを超えるムギはいないのではないでしょうか。けいおん!のフィギュアですし、出来ればキーボードを前にしたポーズの方が、見た目にしっくりくるかなーと思ってたんですけど、今回のウェイトレス姿はそんな先入観を吹き飛ばしてくれました。
プロポーションは、劇中の細すぎないスタイルできちんと再現され、バランスも申し分ないです。ポージングに関しても、レビュー中でもふれている通り、ムギらしくもあり、躍動感もある素晴らしい仕上がりでした。サイズが大きい分、塗装の粗もなかったですね。細部まで丁寧に塗り分けられ、表面処理、塗装面ともにとても綺麗です。表情の再現率も高く、アイプリント、目元の立体感、表情など、どれをとっても見事な出来栄えでした。ユーザーへの配慮としては、梱包やコストパフォーマンスは問題ないのですけど、オムライスなどの保持に若干不安が残る状態だったのが、唯一気になったところですね。オマケ要素は、スイーツや料理プレートなど、小物の充実度がとても高かったのですけど、これらとは別に差し替え用の別パーツがあると、尚良かったかな〜。しかし、何よりも”全体のムギらしい柔らかで優しい雰囲気 ”までをも再現しているところには、ほんと脱帽です。
追加点+8をつけちゃいます。
今では少々入手しにくくなってしまっていますが、ムギ好きなら是非手元に置いて欲しいフィギュアですね。ちょーーーオススメですっ!!