海洋堂 リボルテック VF-1S バルキリー ロイ・フォッカー機 レビュー

2010.01.23 | author: | リボルテック | 開発計画
リボルテック VF-1S バルキリー ロイ・フォッカー機リボルテック VF-1S バルキリー ロイ・フォッカー機

試作機VF-0フェニックスの発展機であり、地球統合軍の主力戦闘機なのがVF-1バルキリーである。地球に飛来墜落した未知の宇宙艦(マクロス)をキッカケに、その艦に使用されていたオーバーテクノロジーを元に来るべき時の対抗策として開発された可変戦闘機の初の量産型。試作機のVF-0ではジェットエンジンを使用していたが、このVF-1では熱核反応タービンエンジンを搭載することで大気圏内だけでなく宇宙空間での運用も可能となる。
また、オプション兵装が本格的に実用化された機体でもあり、空間戦闘用のFASTパック(スーパーバルキリー)、バトロイド専用追加兵装装甲GBP-1S(アーマードバルキリー)等がある。
S型は、エンジン、センサー、通信能力等をノーマルのJ型からさらに強化し、指揮官機としての能力を備えている。頭部に装備されているレーザー機銃の砲門数も4本とし、J型の2倍に増やされている。

「超時空要塞マクロス」より懐かしのVF-1Sが、リボルテックで登場です。しかも、リボルテック初の変形機構も再現しています。過去にも可変機構なしでバトロイド形態のみ立体化されていますが、今回はファイター、ガウォーク、バルキリーの3形態に変形可能ということで期待に胸が膨らみます。手とガンポッドのグリップに差し替えが必要な以外は差し替えなしというのもすごい。ただ、プロポーションや保持力がやや心配ではあります。変形機構を含めてじっくりとレビューしていきますよ。

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パッケージです。サイズはお馴染みのなのかなぁ…リボ2体目なのでよく分かりませんが、とりあえず伊達政宗と同じです。帯には三段変形を力強く謳っています。

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パケ裏。変形の流れを、中央、右側とダブルで紹介しています。強調しすぎw

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内箱はこんな感じです。箱の大きさに反して、中はかなりこじんまりとしています。スタンドは、いつものようにパケ裏に貼り付けられています。

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変形モノだからか、変形手順を記した取説が同封されていました。比較的忠実な変形をしているので、これがないと初見ではさすがに厳しいですね(^^;

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ファイターモードから見て行きましょう。パッと見はかなりいい出来じゃないでしょうか? ただ、よくよく見ていくと……微妙にバランスが悪かったりします。

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正面と後ろです。若干機首が太いのと厚みがありすぎるのが気になりますね。でも、それ以外はがんばってる方かも。

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横から。この角度で見ると、機首が短く寸詰まりな感じがします。加えて、背面のラインに丸みが出てしまっているのも…。

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変形機構もありますから、主翼はちゃんと可変翼となっていますよ。ただし、ぐりぐり動かすとポロッと取れますので注意(^^;

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パースを効かせたアングルだと、結構悪くないんですけどね。あと、じーっと見ていると結構見慣れてきたりもしますw

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そこまで目立つってほどではないですが、機体背面にリボルバージョイントのピンが突き出ているのはさすがにマイナスですねorz

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付属品はこんな感じで、意外と少なめ。つまり手とキャノピーとガンポッドのグリップ以外は、変形でまかなっているという証でもあります。左下のプラ棒みたいなものについては、後ほど改めて紹介します。あー、あとこれ以外に専用のスタンド(角度調整はお馴染みリボルバージョイント)も付いています。

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では、ガウォークへと変形させてみましょう。先ずは脚部を下ろすのですが、ファイター形態の維持のために腕と脚は赤○のピンで繋がっています。なのでそのまま真下に脚部を下ろすのではなく、一旦横に開いてピンを外す必要があります。

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脚部だけを下ろせば、腕なしガウォークの完成。手軽にサクッと完了しちゃいます。

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脚部は、意外と前方へと可動させることができるので、見た目は思ったほど悪くないです。

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ただ、背面の内側に腕と機体を繋ぐリボルバージョイントがあるため、それを避けるために主翼の付け根に丸い型抜きがあるんですよ。これが、ガウォークの際には主翼をかなり開くので、ちょっと目立ってしまうのが欠点ですね;

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引き続き、腕ありガウォークへと変形させていきます。腕と後端はピンで繋がっているので、腕を真下に引っ張って機体から抜きます。抜いたら、右写真のように腕を開いていきます。こんな所にリボルバージョイントが…。ただ、ここのリボジョイントが異常にユルユルで機能してなかったりします; 意味ないな〜。

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腕にある機体背面と繋がっていたピンは、写真のように腕の内部に収納出来るようになっています。これはビックリ。

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ただ、このピンが奥に入り込みすぎてしまうことがあるんですよ。そうなると入り込んだピンを起こすのに一苦労しますよね。そこで登場するのが、先ほど付属品一覧にあったプラ棒みたいなパーツです。よく見ると、先端が折れ曲がっていて”バール ”のようになっています。

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この鈎状になってる方を使って、奥に行き過ぎたピンを引き出してやります。まさに”痒い所に手が届くオマケ ”です。

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腕をガウォーク時のポジションに移動させた状態を後から見ると………………見なかったことにしましょうw

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そして尾翼を折りたたみ、機体背面側へ180度回転させます。

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最後に、ガンポッドの中央部分をファイター用のモノ(写真中央)から持ち手のついたモノ(中央上)に付け替えて、手を交換してやればガウォーク形態への変形が完了します。

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腕ありのガウォーク形態です。思ったてたよりはちゃんとガウォークしていますよー。

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もちろん自立も可能。さらにガウォーク形態でガンポッドの両手持ちも出来ちゃいます。

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肩周りがひじょーーーーーーーーーに緩いので、うまく機体に引っ掛けながらでないとポーズを取れませんが、可動性自体はナカナカです。

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この状態で脚を伸ばすことも出来ますので、かなり劇中のイメージを再現出来ると思います。

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一昨年からマクロス関連はフロンティアモノしか作っていなかったので、このVF-1はとても懐かしいです。低価格で可変機構をもった立体物を手に入れられるのは、素直に嬉しいw

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では、いよいよ最後のバルキリーへと変形させましょう。先ずは機種裏にある装甲を引き起こします。ちょうどランディングギアのハッチがあるあたりですね。さらに写真2枚目のように股関節も引き起こします。

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あとは、股関節中央にある穴に↑の最初に引き起こしたハッチのようなパーツを通し、赤○のピンを機首裏の穴に差し込んで固定します。

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ついでキャノピーを取り外し、バトロイド用のカバーに付け替えます。

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付け替えたら機体背面を機首から外して、バトロイド用のキャノピーカバーにあるピンと機体背面を繋ぎます。

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ここまできたらもう少し。機体背面を真ん中から折り曲げていきます。このとき、VF-1S、VF-1Jはこのまま変形させることができますが、VF-1Aの場合は頭部を一旦取り外してやる必要がありますよ。

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折り曲げた後側の機体背面は、そのまま180度裏側へと曲げていきます。最後に、機体背面にあるピンを機首裏側にある穴に差し込んで、主翼を畳めば変形完了っ!

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バトロイド形態です。頭部がやや小さく、バルカンバレルが短いことを除けば、かなりプロポーション良いですね。

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バトロイド形態でもガンポッドの両手持ちも可能ですし、結構カッコイイ〜。

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頭部の可動範囲は1軸関節ですが、ご覧のとおりよく動きます。

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肩周りの関節が相変わらず緩いことを除けば、肘や肩の可動はナカナカです。

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膝については90度程度しか曲がりません。ここはもう少し曲がって欲しかったですね;

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足もそこそこ動くので、接地性は及第点レベルかな。ただ、スタンドを使用した方がポージングは付けやすいです。

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この小ささでも頭部のバルカンバレルはきちんと動きます。ただ、もう少し長さが欲しかったなぁ。

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全体的な可動性は悪くはないので、初代マクロスらしいポージングが可能なのはいいですねぇ。

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掌もマクロスらしいものがいくつか付属しているので、ポーズの表情を付けやすいのがいいです。

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昔のロボットアニメでありがちなポーズもバッチリ〜。マクロスもこんな感じのポーズが多かった気がします。

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このバトロイドの出来であれば、ファイター形態のプロポーションもがんばっていると思えます。肩周りの関節の緩さは酷いですが、個人的にはこの後のVF-1J以降も是非続けていって欲しいシリーズです。

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敬礼用の掌が付属しているのもマニア心をくすぐりますね。以上、リボルテックVF-1Sのレビューでしたっ。

総評いきまー。リボルテック初の変形機構を導入したアクションフィギュアでしたが、やや不満の残る仕上がりとなってしまいました。プロポーションは、バトロイド時を基準にしているためか、やはりファイターのバランス、ディティール(ピンが露出している;)、各部の合いが気になります。可動性については、このサイズで変形機構を入れている割にはよく動く方だとは思いますね。塗装は概ね良好といいたいところなのですけど……個体差の関係だとは思いますがちょっとハゲが多かったかな; ギミックは、リボルバージョイントでよくもまぁ可変機構を再現したなとは思います。ガウォーク形態を裏から見ると無理やり感が否めませんが、苦労の跡ということで見なかったことにしましょうw しかしっ、腕の関節が異常にユルイのはどうにかならなかったのでしょうかね; リボジョイントを使用していても機能していなければ意味がありませんし、肩と腕の軸に至ってはスカスカもいいところです。これは大きなマイナスですねぇ…。
ただ、この”サイズと価格 ”で手とキャノピーを交換する以外の変形を再現したことは、素直に評価できると思います。翌月にもVF-1Jがでますし、是非とも改善していってほしいですね。少なくとも腕周りの可動(一応ユーザー側でも調整は出来ますが…)だけでもきっちりすれば、トータル的には結構優秀なアクションフィギュアだと思います。ファイター形態も極端に悪いというわけではないので、結構見慣れてきちゃいますからw 今後に期待したい一品ですっ!
    

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