聖闘士聖衣神話 APPENDIX 黄金聖闘士 バルゴ シャカ
”もっとも神に近い男 ”と称される黄金聖闘士の一人。乙女座を守護星にもち、サンクチュアリにて処女宮を預かる身でもある。幼少期より神仏と対話する等、他の黄金聖闘士とは別格の力を持ち、仏陀の生まれ変わりとも言われている。通常、シャカの目は閉じられているが、これは意図的に閉じられているもので、五感の一つを自ら封じることで、小宇宙を日ごろから高めている。
シャカの持つ数々の技の中でも最大の奥義とされるのが、”天舞宝輪 ”である。この技は攻防一体の陣をひき、相手の五感、さらには第六感までをも奪うことが可能。また、自らの周囲に絶対防御を張ることも出来るため、黄金聖闘士の中でも攻守共に卓越した力を持っている。
このAPPENDIX単体でも胸像としてディスプレイ出来るようになっていますけど、その真価は先行発売している同タイプの聖闘士聖衣神話と併用したときに発揮されます。そう、格段によい頭部等を旧神話のパーツと交換するだけで、少なくとも見た目は最近発売されている神話シリーズと並べても遜色ない仕上がりに出来るわけです。
バルゴのシャカも元は5年前に発売されたものなので、お世辞にも顔等がいいとは言えません； なので、このAPPENDIXと一緒に購入すれば、可動性はどうしようもない部分はあれど、外観は非常に良くなります。ということで、早速APPENDIXを付けてみましょう。
APPENDIXの箱は縦横は同じですが、厚みは通常の半分になっています。それでも、表側がちゃんと開くようになっていますよ。
胸像状態です。台座に加え、シャカの108珠の数珠があしらわれています。これだけを飾っても、十分カッコイイ。
頭部は小顔になり、目も切れ長なになっています。原作、アニメどちらの特徴もよくとらえていますね。ノーマルの顔がなんだったのかと思うほどの出来です。
数珠はキャラのスケールとは一致しませんが…エイトセンシズ「阿頼耶識」の文字が花びらに描かれています。
付属品も充実。新造のマスク、マスク用の後ろ髪、開眼時のフェイスパーツ、延長用の首、乙女座のオブジェ用の展開された肩パーツ、マスクの羽飾り、メッキ塗装された手が付いています。
マスク装着時。小さくなった頭部用にマスクも新しく造り直されていますよ。ただ、これでもまだ大きいかな？
頭部をノーマルと比較。比べると、顔自体の大きさは変わっていないんですね。その代わりシャープになって特徴をよく再現しています。小さくなったのは主に頭のようです。
肩パーツも新造されています。見た目はほとんどかわりませんが、よくよく比較するとほんとにわずかですが大型化されていますよ。
マスクは、見た目で分かるほど小さくまとまっています。角部分とかをもう少しだけ細く小さくまとめると、もっとすっきりしそうです。
乙女座のオブジェもこれで完全な形を再現することが出来ました。手の部分もメッキパーツになっているのは嬉しいですね〜。
羽飾りの変形を差し替えで再現したことで、頭部の印象も変わりました。流れる髪が再現されて、より乙女らしい姿になっています。
いろいろな角度から見てみましょう。手のメッキがやや浮いているようにも見えますが…以前のメッキ処理されていないものよりはいいですね。
まさに、天に祈りを捧げる乙女の姿です。まぁ、乙女にしては鎧でがっちり〜ですがｗ
さて、アペンディックスのパーツをバルゴのシャカに移植します。交換可能なパーツは、頭部、新造マスク、首、ショルダーアーマーになります。しかし、旧バルゴとは比較にならないほど、シャカしてます。
頭部を変えるだけでこんなにも違うのですね…。もともと体のプロポーションは悪くなかったのが大きいです。
頭部が違うだけで、どこから見てもバルゴのシャカです。現在の聖闘士聖衣神話と並べても遜色ない仕上がりですよ。
マスクを外しても、非常にカッコイイです。顔の造形は満点をあげられると思います。
本来は、首の延長用パーツを右写真のように取り付けるのですが……
取り付けると明らかにおかしいです(^^; なので、延長用首は敢えて取り付けていません。そのままだと首がちょっと緩いのですが…何か（今回はビニールを）を挟み込んでやったりするとちゃんと固定できますよ。
今回のアペンディックスよう頭部では、後ろ髪の可動はオミットされています。たしかに可動した方が動きの妨げにはなりませんが…この形状であれば問題ないかもです。
もちろん開眼状態のフェイスパーツもカッコイイですよ。そしてアペンディックスの新造フェイスには、前髪で隠れてはいますが白毫？も再現されています。
欲を言えば、持つ用の数珠も新造して欲しかったかな〜。
ノーマルバルゴに付属する数珠は、若干不自然さもありますからね(^^;
可動性に関しては、ノーマル状態となんら変わりありません。しかし、それでもコレくらいのポーズは楽にとれますから、黄金聖衣ということを考えると十分かもです。
前から見ても、後から見ても非常にクールです。
アペンディックス様様ですね。現在黄金聖闘士で出ているのは、シャカ、アイオリア、ムウ、ミロ、カミュ、サガ／カノンの6種です。残りも発売されると初期に発売された黄金聖闘士もだいぶ良くなりますね。
開眼したシャカの表情は、下からと上からとで、見た印象がガラリと変わります。細いつり目でからでしょうかね。
以上、アペンディックスのシャカのレビューでした。ほんと見違える出来に満足ですっ。
さて、ここからはオマケです。個人的には、延長用の首をしない状態の方が好みなのですが、人によっては寸詰まりに感じる人もいるかもしれません。また、首と頭部の合いがしっかりしていないのも問題です。
そこで、アペンディックスの胸像用のボディの首を使用する方法を紹介します。といっても、既出な情報ですが…。先ず、胸像用ボディから首を引き抜きます。赤矢印の方向へ引っ張れば、すぽんと抜けます。
続いて、ノーマルシャカの胴体裏にある3箇所のビス（赤○のところ）を外します。
外すと首パーツがビス受けのピンにはめ込まれているので、これを胸像から引き抜いた首に交換（写真2枚目）してやります。あとは、元通りにビスで固定してやれば完了です。
これで、長すぎない首の長さになります。延長用の首はあきらかにおかしいですからね；；
特にマスクをつけたときに、襟の聖衣と干渉しにくくなるのでいいですね。
マスクを外した状態もなかなかです。何より首と頭部がしっかりと固定され、後ろ髪も肩の聖衣に干渉しにくいのがいいです。
ただ、個人的にはやっぱりこれでも長いかなぁ…って思います。この神話の聖衣はアニメ版を再現しているので、襟元なんか形状が原作とは異なるのですが…肩のラインを考えるとどうしても長く見えてしまいまする。
まぁ、可動はこのタイプの方が動かしやすいですし、そのままでしっかり固定されるのはよいのですけどね。
ただし、この方法はメーカー保障外の行為ですので、試される場合はあくまで自己責任でお願いいたしまーす。
総評いっちゃいましょー。あの似ても似つかなかったシャカが、こんなにもカッコよくなりました。アペンディックス恐るべしといった感じです。主に顔の造形変更がメインとはいえ、頭部が小さくなったことによる全体のプロポーションの向上、オブジェ形態の完全再現と内容としては非常に充実です。付録（＝アペンディックス）を超えた商品価値があると思えます。特筆すべきはやはりフェイスパーツの出来で、非常に再現度が高く、流れるような髪の造形もいいです。唯一気になるのは、手の聖衣部分です。アリセスシオン（冥衣）以降導入されている手甲をメッキパーツで再現したものがあれば、完璧だったでしょうね。
しかし、それでもこのアペンディックスとセットであれば、十分お勧めできる商品だと思います。シャカファンでなくとも、聖闘士聖矢を知っている人には是非手にとって欲しい一品です。
