R3 1/48 SPT-LZ-00X レイズナー [ LAZNER ] 完成レビュー

2007.03.19 | author: | ETCETERA | 開発計画
R3 1/48 SPTレイズナーR3 1/48 SPTレイズナー

グラドスの第二世代SPTの試作機として開発された機体。しかし、完成直後にアルバトロ・ナル・エイジ・アスカの手により奪取され、地球圏へと持ち去られる。本機は、それまでの第一世代SPTよりも汎用性を向上させ、多目的に使用できるように、搭載するバックパックにより様々な作戦展開が可能なよう開発された。ただし、奪取の際一つを残し放棄されたため、設計当初の能力は発揮されることはなかった。また、第ニ世代SPT試作機の中で、唯一緊急離脱システム”V-MAX”を初搭載した機体でもある。それに伴いレイズナーに搭載されたコンピューターには、V-MAX対応型が採用されているが、表層には出現しない裏の人格「フォロン」が存在する。これには、レイズナーの設計に携わり、息子エイジ・アスカを祖国地球へと送ったケン・アスカ(地球人)の関わっているものと推測される。フォロンは、「グラドス創世の秘密」の伝承と本機の機体保持を最優先にプログラムされており、それらの保守のためであればV-MAXを使用した離脱だけでなく、敵、味方を問わず駆逐するという選択肢をもとる。しかし、その後フォロンは、グラドス創世の秘密をエイジに、V-MAXの発動、制御権を表層人格「レイ」へと譲り眠りにつくこととなる。

蒼き流星SPTレイズナーより、主役機レイズナーです。R3(リアル・ロボット・レボリューション)シリーズの記念すべき1体目で、MGの技術で懐かしのロボットを見事に立体化させています。しかし、第一弾ということもあってか、内部構造の完全な再現とはいかず、いささか半端な点もあります。バランス、ディティールは、細部にわたりリファインがされていて、好みが分かれる所ですが、個人的には大幅良好かな。

R3 1/48 SPT-LZ-00X レイズナー

なかなかのプロポーションです。初期デザインではなく劇中のバランスをいい感じにまとめています。表向きの色分けは、ほぼ完璧です。

R3 1/48 SPT-LZ-00X レイズナー

後ろから。特徴的なバックパックの再現も良好です。イメージ的に若干大型化してるかな?

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バーニアノズル内部は、個人的アレンジでガンダムマーカーゴールドで塗装。各スラスターはフレキシブルに可動しますよ。

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バストアップ。モールドは、最小限にとどめられているので若干寂しい感じもありますが、スッキリしているのでこれはこれで。頭部の大きさも程よいです。

R3 1/48 SPT-LZ-00X レイズナー

胸部のリフト装置のハッチも開閉します。まぁ、構造的に強化型レイズナーの追加アポジモーター用を利用しているのがモロバレですけど;

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頭部のバランスも非常に良いと思います。SPTの特徴でもある頭部キャノピーのクリアグリーンは、成型段階で色がついています…が、ちょっと薄いかもしれません。キャノピー縁のブルーは、シールも付属しますが、せっかくなので塗装しています。

R3 1/48 SPT-LZ-00X レイズナー

首は、引き出し式の2重関節で、非常によく可動します。コレのおかげで、V-MAX時の進行方向を真直ぐ見るような飛行シーンも再現できます。

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コックピット内部の再現度もかなり高いです。コンソールパネル、シート、グリップに至るまで素晴らしいの一言ですね。パネル部分等は水転写デカールが付属しますので、マークソフターを使うと綺麗に貼れます。

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V-MAX使用後の強制冷却状態も再現可能です。肩、腕、脚部の各ハッチが開閉しますが、可動幅がちょっと狭いので、無理に開きすぎないようにしないとポキっと逝きます。

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肩部の開放状態です。内部のダクト部はゴールドで塗装。これは肩だけに限ぎらず足にも言えることですが、開放内部が装甲パーツと一体化しているため、成型色が外部と同じ色になってしまっています。内部自体をグレーにするのもいいかもしれませんね。

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脚部の開放状態。両脹脛だけでなく、膝下もきちんと開閉します。内部はゴールドとシルバーで細部をちょこちょこっと塗装しています。

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開放状態を後ろから見ると、腕部の展開状態が良くわかります。一般的な感覚だと胴に開放ハッチがあってもよさそうな感じですが、ないのですよねぇ…。Zガンダムのように脚部にエンジンあるのか?

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腕部の開放は、他の箇所と違い一度垂直方向に引き出してから展開します。ここも内部のダクト部はゴールドでアクセントを。

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脚部の開放状態を後ろから。この角度で見ると、内側と外側の内部構造が同じであるのが分かります。ちなみに、カーフミサイルも設定通りですよ。

R3 1/48 SPT-LZ-00X レイズナー

内部フレームを露出さえた状態。脚部は、内側外側のブロック自体が取り外し可能です。取り外してしまうと、ちょっと寂しいですね;

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後ろから。背中のダクト、パイプ部分は、他と塗装色が逆転してしまっていますね;(今気づいたorz) んーーー、気が向いたら塗りなおそう…。

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脚部は、両内外のユニットを取り外した中にもさらにモールドが刻まれています。他のキットでも言えることですが、脚部だけ何故に凝ってるんでしょ? 他と同じくゴールド&シルバーで部分塗装してます。

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脹脛の冷却ユニットらしきパーツの内部です。開放状態では、開度の関係から見られない上側にもモールドはしっかりあります。

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そのパーツを裏側から。裏側にもしっかりとモールドが刻まれています。一部アクセントでゴールドで塗装していますが、普段はカーフミサイルに隠れてしまっています;

R3 1/48 SPT-LZ-00X レイズナー

カーフミサイルもディールアップしています。劇中のイメージよりも丸みを帯びています。補助翼は設定通り展開可能。

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レーザードライフルです。こちらも色分けは申し分ありません。武器でここまで色分けがされてるのも結構めずらしいかも。

R3 1/48 SPT-LZ-00X レイズナー

レーザードライフルは、グリップ部分が設定通り?折り畳まれます。バックパックへマウントして携行する際の形態のようです(知らなかった;)

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武器の保持は、一応武器と掌に凹凸があるので標準的です。レーザードライフル自体もそこまでの重量ではありませんしね。

R3 1/48 SPT-LZ-00X レイズナー

フォアグリップも可動しますので、両手持ちも可能ですが、肩の付け根の可動範囲はあまり広くありません。肩の形状的に引き出し式とかは難しかったのでしょうか…。

R3 1/48 SPT-LZ-00X レイズナー

実際のところ可動範囲は全体的にいいとは言えせん。及第点ぎりぎりな感じですね。肩や股関節、膝、足首といった要所要所の可動範囲が地味なのでもったいないですね。

R3 1/48 SPT-LZ-00X レイズナー

ナックル・ショットも再現出来ます。ナックル・ショットと腕とを繋ぐケーブルは、軟質素材で出来ているので、手首の可動を妨げることはありませんよ。

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最後に飛行イメージを。

記念すべきR3初キットであり、MGでは再現されないであろう機体の再現という意味でも非常にありがたいキットです。ただ、”半端なMG”のような感じも否めません。スタイルは良いのですが、色分け(外装が非常によいだけに内部が…)、可動性はもうちょっとがんばって欲しかったですね。今後の方向性の模索という意味でもシリーズの最初は難しい所だとは思いますけど、最初だからこその拘りをもう少し見てみたかったかな。ですが、コックピット周りや脚部のディテールはなかなかのものでしたし、原作を知ってる人には堪らない一品であるのは事実です(個人的にレイズナーは好きでした)。あとは、出来れば1作品1機体ではなく、ライバル機なんかのキット化もして欲しいですね。特に…ザカールとかザカールとかエルガイム(Mk-I)とか。まぁ古い作品だけにユーザー層を限定しかねないのが難しい所でしょうね。
    

エルガイム Mk-II

            

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