セガプライズ ヱヴァンゲリヲン新劇場版 プレミアムASUKAフィギュア
日本人とドイツ人のクォーターで、”セカンドチルドレン ”に選ばれた第2の少女。EVA弐号機の専属パイロットとして4歳のころから訓練を受けており、その影響からか非常にエリート意識が強く、プライドも高い。加えて負けず嫌い、我侭、自己中心的という典型的な性格なのだが、幼少期のトラウマが根強く心の闇として巣食っており、彼女の”強さ ”は内なる闇の裏返しというガラスのような脆さの上に成り立っている。
性格上の問題を除けば、頭脳明晰（14歳で大学を卒業）、パイロットとしての腕も一流と、その自信に見合った能力の持ち主でもある。また、必要以上の馴れ合いを好まず（社交性がないわけではない）、他を見下す傾向が強かったのだが、碇シンジ、綾波レイと接するうちに、他人と繋がることで、笑い、得るものがあることを理解するようになる。
セガプライズ ”ヱヴァンゲリヲン新劇場版 プレミアムASUKAフィギュア ”です。プレミアムフィギュアシリーズとして、これまでにもヱヴァンゲリヲンを題材にしたフィギュアはいくつも出ているのですが、ナンバリングが引き継がれているわけでもないので、今回のプレミアムASUKAフィギュアはそれとは別扱いになるようです。ですが、その出来は非常に素晴らしく、
別途レビューしている”けいおん！ プレミアムフィギュア 平沢憂 SUNNY-SIDE UP ”などと同様に、セガプライズの質の高さを感じさせる一品になっています。キャラデザの貞本氏のイラストを、特徴を捉えつつ低コストでよく立体化していると思います。なお、今回のプレミアムASUKAフィギュアは、
”プライズマスター・Mizoreさんからの頂きモノの中の一品となります。イイモノをありがとぅぅっ。綾波もいーなーー……ｗ
パッケージです。ぺたん座りなポージングフィギュアなので、ほぼ立方体に近い化粧箱になっています。よくあるウインドウボックス仕様＋モナカブリスターという定番構成ですね。梱包的な問題は特にありませんよー。
まずはいつもの4方向から。ひょーーー、これがプライズ品ですかっ！？ ↑のような小さめの画像で、プロポーション、ポージング、パッと見の第一印象だけで言えば、
コトブキヤさんのパッケージ製品（プラグスーツstyle.）と遜色ないのでは…？(;ﾟдﾟ) もちろん見比べたり、じっくり観察すれば、塗装、表面処理の違い、細かなディティールと造形の差が歴然（全塗装されたパッケージ製品に敵うわけがありませんｗ）なのですけど、プライズとしてなら十分な仕上がりといえると思います。
表情の出来もよいですねー。貞元氏のイラスト…というよりはアニメ顔かな？ ブキヤさんのような自然な微笑みではなく、少々あからさま…というかわざとらしさを感じはしますけど、どの角度から見てもアスカだと一目で分かりますし、かなり可愛くまとめられていますよ。
胸元のプラグスーツの形状は、ちょっと違っちゃってますね； ボディラインが綺麗に出るはずが、アンダーあたりに妙な段差が出来てしまっていますorz ですが、それ以外の部分では、肩のラインなど自然な感じに仕上がっていると思います。
手の出来も、プライズとしてはなかなか良い方ではないでしょうか。元絵との違いは、スーツのシワがないこと、左手の位置かな？ 表情に若干のわざとらしさが出るのは、この左手の位置の所為もあるかも(^^;
下半身です。脚のラインや肉付きなどが、妙に色っぽく見えます。元になったイラストやブキヤ版との違いは、太腿が細くなったこと、膝下の開き具合と長さですね。イラストに忠実ではないですけど、これはこれでアリですね。
いろんな角度から〜。これ単体でプライズ品としてみた場合、とてもよく出来ていると思います。元イラストがあり比較対象があるからこそ、明確な違いや改善点がより浮き彫りになるわけですしね。まぁ元絵がなければ、このレベルのプライズフィギュアにはならなかった可能性も高いですが(^^;
このプレミアムASUKAの欠点は、やはり塗装関係です。赤い部分は、成型色で塗装ではありませんし、開封時には脚や腰周りに黒い指紋跡（黒いラインを塗装したときに付いた？）がいくつか；； ただ、赤い部分が成型色なので、溶剤を染み込ませた綿棒で軽く拭けば、写真のように綺麗な状態になります。それから、よーく見ていくと、黒の塗装箇所のはみ出しや漏れがあちこちにあります。このあたりも、リタッチや修正をすればなんとかなるレベルですが、ちょっと雑ですね。塗装に関しては、プライズの場合アタリハズレがあるので…ある程度割り切ることも大事かと。またどうしても気になる人は、それなりの技術が必要になりますけど、リタッチ、リペイントといった手直しをしてあげると良いのではないですかね。
しかし、顔はかなりかわいく仕上げられていますよねー。なんだかんだ言いながら、個人的にはこの表情も結構好きなので、ブキヤ版とはまた違った魅力を感じます♪ 髪の造形も自然で、流れるようにうまくまとめられていますし、シャープさもプライズとしては十分なレベルじゃないでしょうか。
予想以上に可愛かったので、写真もちと多めになりましたｗ 撮る枚数って、撮影対象のタイプにもよりますが（差し替えパーツが多いとかギミックが豊富とか）、撮影中のテンションによっても変わるので、被写体の出来がよいと枚数もついつい↑しちゃいます(^^; では長くなりましたので……以上、”ヱヴァンゲリヲン新劇場版 プレミアムASUKAフィギュア ”のレビューでした。読了感謝です_(._.)_
〆の総評です。個人的には、とっても好みなプライズフィギュアでした♪ キャラ的に、アスカに特別な思い入れがあるとかではないのですけど、スタイルやポージング、表情の出来に思わず惹かれましたねー。プロポーションは、元絵との微妙な違い（胸元、膝下など）があること以外は良好。ポージングについてもプライズ品とは思えない自然な仕上がりですし、表情も角度を選ばずに一目でアスカとわかるレベルになっているのがスバラシイ。このあたりの全体のまとめかたの上手さを評価して、
追加点+5を付けます。
ただ、レビュー途中でも書いている通り、塗装面のマイナス要素が今回は多すぎました； 赤い部分が成型色であるとか、多少のハミダシや漏れは、プライズである以上コストとの戦いですから仕方がないと思います。しかし、今回はそれを差し引いても粗さが目立ってしまったかな； あと贅沢を言えば、オマケ要素として台座に装飾があると良かったのですが…。
ですが、プライズフィギュアとして見れば、十二分にレベルの高い一品であることに変わりはないと思います。それに、コスパが非常に高いこともメリットの一つ。かなりお手ごろ価格で入手しやすいですから、機会がありましたら是非一度手にとってみてくださいなっ。
