アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”  レビュー(初期型:通常エンジン仕様編)

2013.02.20 | author: | その他完成品トイ | 開発計画
アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

南極に突如出現した巨大な霧の柱(ジャムと呼ばれる異性体の作った”地球侵略用超空間通路”)、その向こう側に広がるフェアリーと名づけられた星を拠点とするのが、フェアリー空軍(FAF)である。その中でも、偵察、情報収集、戦術・戦略分析に特化したのが、戦術戦闘航空団 特殊戦第5飛行戦隊、通称”特殊戦”と呼ばれる部隊で、主力機体としてシルフィードのオリジナルモデルを電子戦、偵察に特化させた、[FFR-31MR(及びD型) スーパーシルフ]を13機擁している。
そのスーパーシルフの後継機として開発されたのが、[FRX-99 レイフ]である。当初は初の無人戦術偵察機として開発されていたが、雪風の知性体プログラムが転送されたことにより(故に機体は変わっても特殊戦3番機であることは変わらず)、後に有人化改修が行われ、[FRX-00 メイヴ]として生まれ変わった。正式配備後はFFR-41へと型式番号が変わり、新型の可変サイクルターボファンエンジン(FNX-5011-D スーパーフィーニクスMk.XI)へと換装後にはFFR-41MRとなる。メイヴは、STCと特殊戦の経験が作り上げた、単なる機械を越えたスペシャルモデルであり、元々無人機として開発されている分、機体荷重限界は9Gを超える設計となっている。ただし実際の戦闘飛行においては、パイロットへの過負荷を考慮し、FCSにより負担が軽減されるようである。従来機のスーパーシルフと比べ、瞬間旋回率で15%アップ、機動性は格段に向上している他、エンジンの交換により最大速度もFAF最速(ラムジェットモード使用時)となっている。搭載可能な兵装は、短〜長距離ミサイル、クラスター爆弾、エアゾルボム、レーザー機関砲、と多岐にわたるだけでなく、ハードポイントも胴体下部や主翼の上下に計7箇所もち、単なる戦術偵察機という枠組みに捉われない運用が可能である。パイロットは、深井零。

アルターのアルメカシリーズ第7弾として発売された1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”です。航空機モデルとしては少し小ぶりなスケールですが、丁寧な塗装と細かなマーキングの再現により、非常に密度の濃い仕上がりとなっています。付属品も充実しており、OVAに登場するほとんどの兵装が揃っているので、劇中シーンの再現率はかなり高いかと。さらに、差し替えながら各種形態も網羅していますから、ディスプレイのバリエーションは本当に多彩です。当初の昨年秋の発売日程から幾度も延期を重ねてきた分、オアズケ感は半端なかったですけど、待った甲斐はあった仕上がりでした♪ そんなメイヴ”雪風”をたっぷりとレビューしていこうと思いますので、最後までどうぞお付き合いくださいませ。
今回のレビューでは、雪風の搭載兵器や形状パターンが非常に多いので、OVA中のエピソードに合わせて各形態を紹介していこうと思います。具体的には、「初期型:通常エンジン仕様編(Operation2〜3に相当)」と、「後期型:ラムジェットエンジン仕様編(Operation4〜5に相当)」の2編構成なのですが、搭載兵装ごとのレビューではなく、このシーンではこういう組み合わせの兵装だったという形での紹介になります。普段とは少しスタイルが違いますが、写真もかなり多めに用意していますので、ゆっくりご覧くださいー。

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

パッケージです。1/100スケールだからか思ったほど大きなく、むしろコンパクトですね。ちょうどHGとかRGのパッケージサイズに近いですね。一見するとクローズドボックス仕様なんですけど、そこはお高い完成品、パカっと開けることでウインドウボックス(裏側には雪風の文字が…)になります。しかも、マグネットを使った固定なので、開閉によりパッケージが傷んだり、不用意に開いたりすることもありません。

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

中はブリスターパッケージの2段仕様。上下ともにみっちりとパーツが詰まっています。しかもビニールコートされた針金で4箇所も固定されているので、パッケージングは非常に厳重です……厳重すぎぃorz フィギュア関係とは違い、凄く丁寧に解説された取説が付属しますから、兵装の取り付けやシーンの再現は容易に行えますよ。

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

では、初期型の状態から紹介していきます。エンジンは通常仕様(パッケージングはラムジェット搭載の後期型仕様)、兵装はなし、ランディングギアは下ろしています。流れるような機体ラインが幾重にも折り重なった独特なデザインが特徴なのですが、それを見事に立体化していますねー。細部まで再現された塗装やマーキングも素晴らしいのですけど、フォルムの仕上がりがまた秀逸です。ちなみに、写真1枚目と2枚目は、クリックすることで大きい状態をご覧いただけます。

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風” アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風” アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

いろいろ見てみましょう。各種マーキングはちゃんと読み取れますし、特殊戦の隊章である”Boomerang SQ(ブーメラン・スコードロン)”のマーキングも綺麗に再現されています。ランディングギアの塗り分けも丁寧で、白をベースにシャフトをシルバー、要所に赤が配色されています。ベクタードノズルの奥には、シルバーに塗られたエンジンノズル本体がチラリと見えます。また機体各部の塗装、マーキングが再現されているだけでなく、細かな墨入れやシャドーも吹かれています。

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風” アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

そして一部パーツを差し替えることで、駐機状態も再現可能。コックピットは後方へとスライド(保持アームを交換して対応)、カナード翼、尾翼は取り付け角度が付いた別パーツに交換、主翼は折り畳むことで、この独特な駐機状態を再現しています。パイロットフィギュアも丁寧に塗り分けられているだけでなく、乗せる降ろすが自在なので、無人、一人、二人とシーンに合わせて選ぶことが出来ます。
欲を言うと、各翼の可動(垂直方向の回転だけでも)と、タラップは欲しかったなー……。特に各翼の可動は、後ほど紹介していく中でもふれますが、この駐機状態に限らずいろいろなシーンで欲しくなりますorz

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風” アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

駐機状態の紹介も一通り終わったところで、各エピソードごとの兵装を再現していきたいと思います。付属の専用スタンドは、かなり広い範囲の角度調整が可能なので、離発着の再現もバッチリです。それでは、テイクオフっ!

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風” アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風” アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

「Operation1」ではメイヴ”雪風”は登場しないので…「Operation2」より、前半パートの無人でのミッション遂行時の兵装です。といっても……機体下部中央にドロップタンクを付けただけの状態ですが; 援護でジャムを撃墜したときも、TAB-15内に潜り込んだジャムを掃討する際も、全て機銃(20mmガトリング砲)による攻撃となっています。管制モニター、コックピットモニターともに、お馴染みの「RDY GUN」の表示がされていましたね。そして、写真1枚目はクリックすることで大きい状態をお楽しみいただけます。

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

続いて同じく「Operation2」からの兵装です。後半パートのシステム軍団無人機(TS-X1)とのDACT(異機種間空中戦闘訓練)での装備……なのですが、こちらもドロップタンクだけ(^^; 実際は、訓練用と思われるダミーのミサイル(青く塗られたAAM-VかAAM-VII)を2基装備して離陸、ジャムとの交戦に入る際に投下しているのですが、残念ながら商品には付属していませんでした。
ということで、前半パート”TAB-15戦”との違いは、パイロットの有無だけになります。つまり、前半パートと同じ外観の写真が続いてしまいますから、こちらでは後半パートの増槽を切り離してフレアで誘爆させるシーンを再現してみました。

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風” アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風” アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

アルター 1/100 戦闘妖精雪風 FFR-41MR メイヴ ”雪風”

最後は「Operation3」での装備を。空をとぶ航空母艦”バンシー級原子力空中空母”の調査時の兵装です。ドロップタンクを機体中央に1つ、AAM-VII(長距離空対空ミサイル)を左右主翼下に1発ずつ計2発を装備した状態となります。今回は調査任務ということもあり、装備的には長距離ミサイル2発のみと比較的軽装なわけですが、劇中では飛ぶ空母に対する備えとして機体各所にワイアーアンカーを装備したり、ジャムセンスジャマーを初搭載したりと、新装備が盛りだくさんだったりします。どちらもこの手の立体ブツには反映させ難い装備ですけどね(^^; ジャムセンスジャマーに関しては、バンダイから専用デカールで擬態を再現した”1/100EXモデル”が発売されていますので、一緒に並べてみるのも面白いかもしれません。

「初期型:通常エンジン仕様編」はここまでです。引き続き「後期型:ラムジェットエンジン仕様編」をご覧くださいませ。
    

            

その他完成品トイ | 開発計画 | HOME |