聖闘士聖衣神話 青銅聖闘士 ペガサス テンマ
243年前の聖戦における天馬座の青銅聖闘士。この時代のアテナであるサーシャ、ハーデスの依代であるアローンと同じ孤児院で育つ。少年のうちより誰から教わるでもなく小宇宙に目覚めており、その才能を天秤座の童虎に見出されアテナの聖闘士となる。そこで幼馴染のサーシャと、アテナとその聖闘士として数年ぶりの再開を果たす。しかし、サーシャの兄であり親友のアローンはハーデスの依代として覚醒し、テンマとサーシャの前に立ちはだかる。ここに、血を分けた兄弟によるアテナとハーデスの聖戦の火蓋が切って落とされた。
持ち技は、無数の流星の如き拳を繰り出す”ペガサス流星拳 ”、そして数多の流星を一つの矢とした”ペガサス彗星拳 ”である。
「聖闘士星矢」の続編にあたる「聖闘士星矢 NEXT DIMMENSION 冥王神話」と設定の一部を同じとする「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」(ややこしい;)の主人公天馬座のテンマです。2009年からOVAもスタートしたおかげか、聖闘士聖衣神話にも登場とあいなりました。3rd素体を使用していますが、服のシワなどを一部に取り入れたこれまでとは違うものが採用されています。また、聖衣の体を覆う部分が少ないおかげもあり、3rd素体の可動性を十二分に発揮できるのも魅力の一つですね。

パッケージは、白を基調とした綺麗な仕上がりですね。裏面は、流星拳を放つエフェクトが目を惹きます。

中開きはいつもと同様。上にはブロンズ聖闘士、下にはテンマの文字が、アルファベットで装飾とともに描かれています。

素体は3rdタイプ。ただし、これまでの3rd素体にはなかった服のシワや、太腿の隆起(膨らんでる部分には聖衣がないからかな?)が見られます。3rd素体の可動範囲は、
”聖闘士聖衣神話 黄金聖闘士 牡羊座シオン(冥衣)”で紹介しています。

元を知らなければ、結構よく出来てると思える仕上がり(髪もいい感じ)なんですけど、アニメとも微妙に違うように見えます。

胴体のシワと太腿の隆起をアップで。全体的にシワが入っていますが、正面からだと結構聖衣で隠れちゃったりしますw

ペガサスの聖衣のオブジェ状態。躍動感のある綺麗な作りですね。

頭部、台座のアップ。台座は、聖衣が収まる箱の正面レリーフをかたどったもの。このデザインは初代聖闘士星矢からお馴染みですね。

胸部聖衣は、オブジェではお尻の方に来てたりします。そして一見すると1枚の翼に見える部分も、この中に腰の聖衣が左右合わせて4枚ハメ込まれています。

書面から見るとかなり細く薄いですね…。斜め前方から見たときとは印象が随分と変わります。

ここまではペガサスのオブジェ形態の紹介でした、このあとは付属品の紹介のあとでいよいよ聖衣を装着させますよ。

付属品です。マスクなし用の前髪パーツに、別タイプのフェイスパーツ、2種4個の手が付属。あと、これらに加えてサーシャの花輪も付いています。それについては後ほど〜。

ペガサスの聖衣を装着した状態。青銅聖衣ということで、体を覆う部分は黄金聖衣等と比べると少なめ。色合いは、見たとおり水色のようなメッキ(金属部はメタリック)となっています。

肩の稼動範囲は、ショルダーアーマーが後へ動くのでまったく問題なし。ただ、サガやカミュといった冥衣タイプとも異なる構造となっています。

腰の聖衣も大きく可動するので、脚の動きを妨げるようなことはありません。

立膝もしっかりつけますし、腰が動く分ゆとりが出来ています。

右腕には、サーシャがくれた花輪を通すことが可能(一応左にも可)。これにより手首の可動は狭くなりますが…重要なアイテムですしつけないわけにはいきませんw

構えるポージングも、この聖衣面積なら楽々です。そういえば、この聖衣デザインってアニメ版の最初のペガサスの聖衣(ヘルメットじゃないですが)になんとなく似てる気がします。

流星拳を放つ前の構えとして、ペガサスの星座の軌跡を描くようなポーズも出来ちゃいます。

テンマの放つ技は星矢と同じな分、使う手の種類はこれで十分なのかも…。

ペガサス流星拳(ないし彗星拳)を撃つポーズでは、腰をしっかりと回し入れることができるのでポーズも決まります。

これだけ開脚しても、足首は地面をしっかりと捉えていますし文句ないですね〜。

今度は、マスクを取り外した状態も。このマスクは非常に持たせやすく楽ですw

天に拳を突き上げるようなポーズだと、不思議とこの表情がマッチしています。

ただ、ちょっと顔色が悪いような……冥衣系を公開し続けたからですか??

お次は、これから撃とうとする瞬間をイメージして、別タイプの顔を使ってポーズをつけてみましょう。

こちらは視線がやや鋭くなり、口をあけたフェイスパーツとなります。

攻撃をする際などによく合うフェイスパーツです。可動性が高いことに越したことはないのですが、それだけじゃなくこういう動きに合わせたフェイスパーツがあると尚良いですね。。

正面からだと、結構迫力のある顔してますよーっ。

自が内側に眠る小宇宙を高めるようなポーズにも、このフェイスタイプは使えます。

目線、口の開き具合が丁度よいので、結構どんなポーズでも似合っちゃうかも。

最後は、
昇龍拳拳をつきあがるアッパーのようなポーズを〜。

こういうポーズも、腰を仰け反らせたりすることで、体のラインが綺麗に見えます。フルプレートタイプでは厳しいポーズも楽々なのがおきにです。

以上、天馬座のテンマのレビューでしたっ。可動性が高いので、様々なポーズをつけて楽しめますね。

〆の総評です。聖闘士聖衣神話の青銅聖闘士初入手となりましたテンマですが…個人的にはかなり好きな仕上がりです。酷評されてるのを目にしていたので、当初は入手する予定はまったくなかったんですけど、原作→OVAと観て好きになりましたねw プロポーションは良好ですし、聖衣の面積の狭さから3rd素体の可動範囲を存分に発揮できます。表情は…敢えてどちらかといえばアニメよりですが、それでも微妙に違う感じがします(^^; 顔の造形自体は綺麗(好きな顔立ちです)なので、ちょっと惜しいかな〜。手の付属は4点と少ないものの、その分別タイプの表情パーツやサーシャの花輪が付いていたり、ペガサスのオブジェの台座がボックスの一部を模したモノだったりと心憎いオマケもあります。
気になった点は、ペガサスの聖衣。元が単一色なので忠実といえば忠実なのですけど…ややのっぺりとした感じになってしまってるのがマイナス。加えて、メッキの一部に色がのっていない箇所もありましたので、その分も減点ですね; あとは表情をどちらか(バンダイが作るとしたらアニメがベースでしょうけど)はっきりして欲しかったかな。
まぁ目立ったところはそれくらいなので、基本はよく出来ていると思います。素体に服のシワをつけるといった試みも良いんじゃないでしょうかー。OVAの展開に合わせて、今後LC冥王神話シリーズの展開次第(現時点ではベヌゥの輝火のみ)では、このテンマもより存在感が活きてくることでしょう。とりあえず、ロストキャンバスにハマったのなら、買ってもいいと思える出来でした。