MG 1/100 MSA-003 ネモ [ NEMO ] 完成レビュー

2006.11.20 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
MG 1/100 MSA-003 ネモMG 1/100 MSA-003 ネモ

エゥーゴでジムIIの後継として開発された機体。リック・ディアスは新技術、新素材の採用により高性能な機体ではあったが、それ故に高コストの機体でもあったため、時代遅れとなったジムIIに代わる量産機としてアナハイムにて開発されたのがネモである。量産機といえ、ガンダムMk-IIのムーバブルフレームの簡易的なものを採用し、装甲にもガンダリウム合金を使用する等、量産期としてはかなりの性能を有していたようである。しかし、ビームライフル、ビームサーベルは既存機体からの流用、新規兵装はシールドのみというエゥーゴの台所事情がうかがえる点もある。

最近は劇場版として巷をわかせたZガンダムの名量産機ネモです。ここまでのMGが、ガンダムMk-II Ver.2.0、Zガンダム Ver.2.0と明らかに劇場版Zガンダムを意識したラインナップとなっていたので、「3連続でキタカッ!」という感じです。しかし、当然のことながらどれも新設計(金型流用ではない)ですので意気込みを感じますね。ですが、ZのVer.2.0系で採用された、手首関節の新たな可動軸を取り入れている等のフィードバックももちろんされていますので、なかなかいいキットになっています。

MG 1/100 MSA-003 ネモ

ジム系の後継だけに面影がありますが、ただ、ジムよりも線が太く逞しく(?)なっています。足首近辺の内部フレームが露出しているあたりは、Mk-IIを連想させますね。

MG 1/100 MSA-003 ネモ

バストアップ。胸部エアダクトから、内部が少し見えます。腕や胸部以外にも肩のアーマーにも内部フレームが作りこまれています。最初にも書いた通り、手首の関節はZ系Ver.2.0と同様の仕様になっていて、これからのMGの標準仕様になりそうです。

MG 1/100 MSA-003 ネモ

後ろから。バックパックはジムとは違い、独特な形状をしています。また、脹脛が大きく張り出し、サブスラスターぽくなっていますね。サーベルのマウントラックは、リックディアス、百式と同様腰に。この辺りを見るといろいろなMSの影響を受けているのが分かります。ぁ、、、リアカメラ塗装し忘れorz(相変らず…)

MG 1/100 MSA-003 ネモ

脹脛の内部です。この装甲は取り外し式ではなく、きちんと手前に浮いてから上方へと跳ね上がります。メンテナンスハッチを再現しているのでしょうか。シリンダー部はおなじみの金銀塗装です。

MG 1/100 MSA-003 ネモ

コックピットハッチもモチロン開きます。展開はMk-II同様上部下部に別れていて、上部は一度手前にその後上に跳ね上がり下部は下へそのまま開きます。

MG 1/100 MSA-003 ネモ

脚部フレームです。ガンダムVer.1.5やジム改のフレームになんとなく似ていますね。膝上、足首のシリンダーはダミーではなく、きちんと伸縮します。そう…今回はなんとなく金銀の配色を逆にしてみました…いやほんとなんとなくorz

MG 1/100 MSA-003 ネモ

シールドは設定通り伸縮します。初代MG Mk-IIやGP01のようなスライドではなく、Mk-II Ver.2.0と同様のスライドギミックです。マウント方式もMk-II Ver.2.0と同様ですが、こちらの方が止めがしっかりしています。しかし、非常に薄いシールドで、いかにも「ジム」ぽい感じがw

MG 1/100 MSA-003 ネモ

ビームガンもジムぽいですね。所詮は量産機ということなのでしょうか…いや、ジムだからかな?; 腰もあまり広い可動範囲ではないですが、上下前後に動きます。

MG 1/100 MSA-003 ネモ

アップで。肩関節は、非常によく動きます。おかげでビームガン両手持ちも無理なく可能。シールドのマウント基部、手首の新関節の溝がよくわかると思います。

MG 1/100 MSA-003 ネモ

お約束の立て膝。う〜ん少し無理がありますね。これでも股関節には前後のスイング機構が取り入れられているのですが。ネックは脹脛の大きく張り出したサブスラスターですね。コレが膝関節の曲がり加減を妨げています。

MG 1/100 MSA-003 ネモ

最後に抜刀。この角度からだと膝関節がサブスラスターの張り出しに邪魔されているのが分かりますね。足首から下は前後に独立可動するので、接地性は悪くないですよ。

総じて言うと、、、いかにもジム〜ならしさが出てるいいキットだと思います。可動性は難ありですが、それはデザイン的なものもあるので現状としては及第点ではないでしょうか。色分けも申し分ないですし、何より非常に組みやすかったです。それと、主役機のキット化が続いてる中、こういう脇役的なMSのキット、しかもシンプルな機体なのに作り込みもがんばっている、という点は好印象です。Ver.2.0の良い点の引継ぎもされていますので、現行のジム系MGとしては最高の出来だと思います。Zガンダムの再燃もありますし(もうすでに下火か;)、これを期に作ってみてはいかがでしょうか。
    

RG MSZ-006 Zガンダム   RG RX-178 ガンダムMk-II   RMS-099 リックディアス   MSN-00100 百式   MSZ-006 Zガンダム Ver.2.0

            

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