MG 1/100 XM-X1 クロスボーンガンダムX1 フルクロス [ CROSSBONE GUNDAM X1 FULL CLOTH ] 完成レビュー

2007.03.09 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
MG 1/100 XM-X1 クロスボーンガンダムX1 フルクロスMG 1/100 XM-X1 クロスボーンガンダムX1 フルクロス

大破したX1をフリントのパーツを使って修復、加えてABCマントを積層化したフルクロスを装備し強化された機体。ただし、修復の際に余剰パーツを全てつぎ込んだ為最後のX1となっている。対ビーム能力は非常に高く、アンチビームコートを積層化、パーツ化したフルクロスユニット、左右合計4基のIフィールドジェネレーターと、最終的なビームシールドを加えればビームに対する3重もの防御手段をもっていることになる。武装も強化されており、X3用であったピーコックスマッシャー、大型の斬撃武器ムラマサブラスターと中距離から近接まで揃っている。

漫画「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人」の主役機。Ver.Kaと比べ、付属してないのはABCマントのみ、新規付属はフルクロス、ピーコックスマッシャー、ムラサメブラスター、ビームシールドとお買い得感満点のキット。Ver.Ka発売からわずか3ヶ月の期間を考えると、、、。では、めげずにレビューいってみましょう。尚、今回の作成では、頭部、胸部のドクロレリーフはVer.Kaのものを使用しています。

MG 1/100 XM-X1 クロスボーンガンダムX1 フルクロス

フルクロスユニットのおかげで、ボリュームがかなりアップしています。しかもフルクロスユニットの色分けはしっかりとされています。小型MSではありますが、一見すると重MSに見えてしまいますね。

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後ろから見たボリュームもかなりのもの。フルクロスの構成は、肩から垂れ下がる4枚のパーツと、コックピットハッチ左右の2枚のパーツ、両肩の連結部及びIフィールドユニット、首の襟のようなパーツから構成されています。

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バストアップ。Ver.Kaでは、ABCマントをロックする機構を持っていた箇所に、左右1枚ずつのアーマーが固定されています。首周りの襟部分は、真上からかぶせる形で取り付けられています。今回、ドクロレリーフはVer.Kaのものを使用していますが、新規パーツだともう少し印象変わりますよ。

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コックピットハッチの開閉もVer.Kaと同様に可能です…が、ハッチに取り付けられているアーマーが結構長いので、開閉状態の維持が困難なのが残念ですね。

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Ver.Kaから比べて、新規ユニット、武器を除けば、変更点の入ったのは頭部とドクロレリーフだけだったりします。その頭部ですが、原作に近い感じになっていますね。もちろんノーマルX1とは形状そのものも違うのですが、頬周りがよりシャープになっています。

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フェイスオープンの開き具合もVer.Kaに比べ、より自然に大きく開くようデザインされています。内部のダクト部分も見やすいですね。

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フルクロスは、一見するとキットの動きを阻害しまくりそうですが、邪魔にならないよう上手く可動してくれます。前後方向にも動きますし、横方向に回転、またVer.Kaでもあった肩の2重構造化による跳ね上がる機構によりほとんど邪魔になりません。

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Ver.Kaに付属していた武器もフルクロスに全て含まれています。ザンバスターも付属されているわけですが、今回はグレーではなく、ゴールドで塗装しています。こちらの方がより海賊っぽいかな?

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バスターガンとビームザンバーへの分離もちゃんとできます。このキットは大きい動きをさせるほど、フルクロスユニットが横方向へ広がるので、より迫力が増しますね。

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そして、Ver.Kaでは不評であった、バスターガン、ビームザンバーのグリップ力は、形状の見直しにより大分改善されています。とりあえず無加工でも保持出来るようになっている点は、評価に値するのではないでしょうか。

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今回の目玉武器でもあるピーコックスマッシャーです。とんでもない重量物であります;; なので、いくら保持力の上がったフルクロスとはいえ、まともには保持出来ません(苦笑) 保持出来ないばかりか、片手では肘、肩関節も重量に耐えられないです(泣笑)

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さらに色分けも基本的な部分しかされていないので、白いビームユニットはそのままだと真っ白です。なので、グレー部分、マズル部分は塗装しておきたいところですね。あと、自分はうっかり忘れていたのですが、メインバレルの一部もグレー指定になっているようです。そちらもお忘れなく…。

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先ほどからダメダシされまくりのピーコックスマッシャーですが、その名の由来(ピーコック=孔雀)の通り、大きく左右に展開します。広角に撃つことが出来るわけですね。ちなみに…白いビームユニットの連結部分も白成型ですので、、、要塗装です;; ですが、とりあえず開閉による塗装禿げは、今の所大丈夫です。

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全体的に見ると、さらにボリュームアップしてますね。フルクロスで付属したピーコックスマッシャーですが、本来はX3の武器のようです。また、フルクロスを先に立体化したGUNDAM FIX FIGURATIONでも付属しなかったので、今回が初の立体化ということになるのかな?

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両手と脇で固めて持って、かろうじて保持出来ましたorz マズル部分はオレンジイエローで塗装しています。また、メインマズルは、シルバーでアクセントを。

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当初はVer.Kaでも付属予定であったビームシールドがようやく付属しました。メインの素材はPET素材、ビーム発振機との接続部分はクリアパーツで構成されています。

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ビームシールドの出来はなかなかのものだと思います。お馴染みのグラデーションプリントもされていますし、イメージに非常に近いですね。ただ、接続部分のクリアパーツは2つの部品から構成されているのですが、それがそのままだと取れやすいので接着した方がよいでしょう。

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そしてそして、ピーコックスマッシャーと同じく目玉武器の一つムラマサブラスターです。こちらもかなりの重量物となっています; 単体ならそれほどでもないのですが、ビーム成型のクリアパーツをつけることで重さはさらに…。

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色分けは、グリップ部分のオレンジイエローのみ要塗装ですが、他はきちんと色分けされています。それにしてもこのビーム成型は…もう少し自然な形にならなかったのでしょうか(^^;

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こちらは、Ver.Kaから付属のヒートダガー。これだけ大きなポーズをつけても、動きを阻害しないフルクロスは、本当に良く出来ていますね。

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ブランドマーカーとIフィールドジェネレーターです。肩のIフィールドジェネレーターは、ジョイントパーツとは別パーツ化されているので、取り外して腕に装備することも可能です。

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こういう武器の使い方は、今までのガンダムにはなかったですね。賛否は分かれる所だとは思いますが、これはこれでよいのではないのでしょうか?

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フルクロスユニットを外した素体X1です。原作の色使いにあわせるためか、今回は濃紺の成型色に紫が入っています。それ以外は、頭部を除けばVer.Kaとまったく同一です。もしイメージが違うと思う人がいるとすれば…付属のマーキングシールの所為でしょう。赤い大量のマーキングはVer.Kaのみです。

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バストアップ…といっても、頭部の違いのみです。肩のスラスターは、Ver.Ka同様シールが付属していますが、せっかくですから、ビームサーベルと一緒に塗装してしまいましょう。

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スクリューウィップとシザーアンカーです。今回はVer.Kaとの違いを出す意味で、シザーアンカーのチェーン部分をシルバーで塗装しています。

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コアファイターもVer.Kaと同一です。マーキングシールがない所為か、すっきりしてますね。こちらも要所のオレンジイエロー部分は、塗装することをオススメします。

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メインスラスターは、Ver.Ka同様ノズル内部のみ赤で塗装。外側をシルバー、内側をゴールドというのも考えたのですが、、、結局赤に。今回は、コピックモデラーの0.02mmが手に入ったので、Ver.Kaでは墨入れしなかった部分もしています。この方が引き締まって見えますね。

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Ver.Kaではすっかり忘れていたキャノピーのスモークですが、ちゃんと塗装しています…ムラが思いっきりでてますけど_/ ̄|○ 筆でのクリアー塗装は非常に厳しいです。

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パイロットは乗せない主義でも、乗ってる以上は仕方ないので…。バイザー、パネル部分を蛍光グリーン、他チョコチョコっとシルバーを入れて、手抜き塗装です。

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ドッキング形態もVer.Kaとまったく同じです!(当たり前)Ver.Kaでは、シルバーに塗装した機体下のエアインテークですが、今回は、オレンジイエローで塗装しています。

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今キットの余剰パーツ郡です。これ以外にもF91用の脚部内部フレームパーツがありますが、さすがにそれは割愛で。

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ドクロのレリーフは、こんな感じで原作ライクになっています。自分はリアルタッチなVer.Kaの方が好みなのでそちらをチョイスしていますが、ムラマサブラスターとの統一を考えるとかえってミスマッチになるかもしれません。お好みで〜。

MG 1/100 XM-X1 クロスボーンガンダムX1 フルクロス

長々とお疲れ様でしたm(_ _)m

さて、総評です。プロポーション、可動性、プレイバリューと非常にハイレベルなキットだと思います。前キットの保持力の改良もされていますし、これだけの外部パーツを取り付けても可動性を維持したあたりはポイント高いです。ただ、肩装甲部分(2重装甲化してる箇所)の成型時点での保持がかなり緩くなっていて、Iフィールドユニットの爪部分がなければ肩のフルクロスユニットが維持出来ないというのは問題ですね。あと、せっかくザンバスターの保持力を見直したのに、次はピーコックスマッシャーの保持が出来ないという悪循環はマイナスです。それと、今回恒例の立膝画像がありませんが、立膝事態は可能なものの、構造上立膝をするとフロントのフルクロスが床と干渉して、強制コックピット開放となってしまうため割愛しました。この点も独自の解釈としてコックピットハッチとはジョイントを別パーツ化する等の配慮が欲しかったかな。それらを除けば、色分けも及第点だと思いますし、Ver.Kaのパーツも付属(この点については、賛否両論でしょうね)するといったお得感は素晴らしいものがあります。
まだ、クロスボーンを買ってないという方は、ABCマントがどうしても欲しければVer.Kaと二つ購入、そうでなければこのフルクロス1つでよいでしょう。オススメキットですよ!
    

F91 ガンダムF91 ハリソン・マディン専用機   XM-X1 クロスボーンガンダムX1 Ver.Ka   F91 ガンダムF91

            

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