1/100 ZGMF-X19A インフィニットジャスティス
X09Aの基本設計とアスラン・ザラの操縦データを元に、ザフトで開発が進められていたものをターミナルが入手し改良、完成した機体。アスラン・ザラを搭乗者としたチューニングが施されており、キラ・ヤマトの提言によりストライクフリーダムとの連携を考慮し開発された。ストライクフリーダムと同じくハイパーデュートリオンを搭載し、VPS装甲、ビームシールドが採用されている。しかし採用されたシールドは、物理的なシールドも併せ持ち、その上にビームシールドを展開するという独特なシールドで、ビームブーメラン、ワイヤーアンカーとウェポンラックとしての機能も有する。また、出力の上昇に伴う火力の向上も達成されているが、近接戦闘能力のアップのため、膝から足の甲にかけてビーム刃を展開できる特殊な兵装も採用されている。さらに、背部のスラスターユニットとして機能するファトゥム-01も高機能化され、単独での遠隔機動が可能なのは変わらないが、ビーム刃を機首、翼に展開することで高速突撃による攻撃手段も加えられている。パイロットは、アスラン・ザラ。
機動戦士ガンダムSEED DESTINYより、インフィニットジャスティスです。さて、ストライクフリーダムで地の底まで落ちた無印1/100シリーズですが、このインフィニットジャスティスによって再び息を吹き返すことになりました。MGライクなプロポーションに仕上げ、多くの兵装再現、ファトゥム-01もしっかり作ることにより、ストライクフリーダムの分まで巻き返しています。しかしながら、MGぽさを重視するあまり、膝上と膝下の長さのバランスがおかしい(膝上が短くて膝下が長い)、関節が全体的にかなり緩いといった問題点もあります。
プロポーションは悪くないです。頭部は小さくまとめられていて、脚がスーっと長いです。なんか…カトキぽいですね。ただ、やっぱり膝上と膝下の長さのバランスが気になる…。
後ろから。ファトゥム-01の大きさ、迫力がよく分かります。細身のスタイルにこの大きなバックパック(？)のアンバランスさがいいですね。
頭部は小さく、それでいてバランスよく作られています。肩関節には前後方向のスイング機構が取り入れられているのである程度の表情がつけられます。
脚の長さのバランスが悪い為、立膝はちょっと苦しいです。関節の可動域は極一般的といったところでしょうか。ですのでもし長さのバランスがちょうどよければ、綺麗に立膝が決まったと思います。
初回限定版なので、クリアーパープルのスタンドが付属しています。形状はデスティニー、ストライクフリーダムとまったく同じものです。ファトゥム-01は背部から起こす際、本体の肩の凹にはめ込むことで固定するようになっていますが、関節だけでなくハメコミも緩い為、そのままではファトゥム-01をしっかり固定できません。胴体やサイドスカート(こちらも緩くてビームサーベルがきちんとマウントされない)は、接着剤で固定した方がいいでしょう。
ビームライフルの色分けは、もう少しがんばって欲しかったところですね。手持ちの塗料に合うものがなかったのでそのまま未塗装ですorz
シャイニングエッジ ビームブーメランは、キャリーシールドから取り外し、さらに専用のクリアパーツを使うことで再現できます。また、今回写真の掲載を忘れてしまいましたが、付属のリード線と取り付けパーツにより、グラップルスティンガーも再現できますし、クリアーパーツによりビームシールド(しかも非常に大きいです)を展開することも出来ます。ですので、キャリーシールドの機能は全て再現されています。
角度を変えて。フロントスカートのアポジモーター部分のグリーンは塗装しています。胸部のグリーンは、シールで再現できますが、メタリックが入っているので、気になる方(てか自分もそうしようかな…)は、こちらも同じ色で塗装した方がよいでしょう。
ビームサーベルにだけでなく、足部のグリフォンビームブレイド、ファトゥム-01のグリフォン2ビームブレイドのクリアーパーツも付属しています。ただ、ビームサーベルは、連結させることは不可能で、連結状態のものが別途付属しています。ここはなんとかして欲しかったですね。
グリフォンビームブレイドのアップです。なかなかよいのですが、残念なことに股関節の可動範囲がそこまで広くないので、劇中の回し蹴りのようなポーズは再現できません；；
こちらは、グリフォン2ビームブレイド。若干はめ込みにくいですが、こういった細かな所も再現しているのは嬉しい点です。
ファトゥム-01は、分離変形させることで、突撃体勢をとらせることも出来ます。翼を広げると、これだけでもかなりの大きさになります。
アップで。ファトゥム-01の色分けは、シールを一部使ってるものの、がんばってる方ではないでしょうか。本体とビームライフルももう少しがんばって欲しかったですね。
後ろから。スラスターカバーがシールで再現されているため、裏から見ると…＿/￣|○ おしいです；
背面には、グリップが収容されていて、引き起こすことでぶら下がることが出来ます。劇中では使われることのなかった機能ですね。って…なんかエルガイムみたいだなぁ。
全体としては、悪くないと思います。この前が前ですので、それを考えれば、TV放映が終了して半年後「よくぞインフィニットジャスティスを1/100化してくれた」って感じでしょうか。（2008.10にはMGとして販売されました）スタイルのよさ、ファトゥム-01のボリューム、多数の兵装の再現など、良箇所が多数あります。しかしながら、MGスタイルを意識し過ぎたせいか、何度も出てきている脚と足の長さ、関節だけでなくハメコミも緩過ぎるという問題、本体、ビームライフルの色分けと問題点も多くあるのも事実です。これら問題点は色分けを除けば「1/100だから仕方ない」というものではありません。汚名返上の1/100キットなのですからもう少しがんばって欲しかったかなぁ…。
なんにしても現状のインフィニットジャスティスのキットとしては一番の出来だと思います。 MGが発売された為2番となってしまいましたorz
