1/100 ZGMF-X666S レジェンド
デスティニーと同時期に開発された機体。核とのハイブリッドであるハイパーデュートリオンを搭載し、圧倒的な火力、機動力を誇る。また、デスティニーとは兄弟機ということになるが、かのプロヴィデンスの後継機にもあたり、同様のドラグーンシステムを搭載している。しかし、ドラグーンシステムには改良が加えられていて、空間認識能力に特化したパイロットでなくても扱えるようなっているのが特徴。主機関の出力の向上で、VPS装甲、ビームシールドの採用、ドラグーン、ビームライフルの高出力化とプロヴィデンスよりもさらに防御力、火力共に大幅に向上している。パイロットは、レイ・ザ・バレル。
機動戦士ガンダムSEED DESITNYより、レジェンドです。この前に出た∞ジャスティスの反省点がうまくいかされてるキットです。プロポーション、関節、ハメコミの固さは申し分ないです。ただ、色分けは若干不満が残る所ですが、ここは1/100の限界かもしれません(価格とグレードの位置づけ的にみて)。あと、惜しいのは頭部の丸みかなぁ。ここはもう少しシャープにして欲しかったです。まぁ、もう一箇所問題点はあるのですが、、それは後ほど。
非常に迫力があります。四肢の太さ、長さもいい感じですし、それでいて全体的なバランスを崩すことなく重量感を再現しています。素晴らしいですね。
背面もまた迫力あります。巨大なドラグーンベースに、8基のドラグーン、加えて大きく張り出したメインスラスター。それでいて、固めの関節のおかげで直立安定性も思いのほかいいです(これは1/100共通の腰のスイング機構がない故でもある)。ただ、メイン、サブスラスターともに内部が外側の成型色と同じなので、面積が大きい分赤で塗装した方がよりかっこよく仕上がります。
頭部形状は、もう少し鋭角的でもよかったですね。脇の下、ドラグーンベースのパイプ状のもの、その基部はシルバーとゴールドで塗装しています。
ビームライフルまでも非常に長く迫力あるものになっています。フルゴール ビームシールドと手とのハメコミもしっかりしていて、デスティニーのようにポロっと取れることもありません。ビームライフルは、白のラインのシールが付属(フリーダム系と同じ)していますが、上面＆赤い部分が成型色(ダークグレー)そのままになるので、赤の部分も含めて白で塗装し、その上から赤を塗装すれば発色も綺麗ですよ。
ドラグーンベースにドッキングしている6基のGDU-X5ドラグーンは、設定通りに前後へ可動出来、発射体勢を取らせることが可能です。
ドラグーンベースは、設定通り変形します。折り畳む際は、左右それぞれを一度外側に引き出し、それから折り畳みます。さらに、ドラグーンベースそのものを上方へ跳ね上げることも出来ます。
ドラグーンベースのマウント基部と左右のブロックの内側にシリンダーがあるので、そこはシルバーとゴールドで塗装。左右のブロック内側(通常隠れてる部分)にもモールドがあると、もっとよかったかな。
この外観からは想像出来ないほど、よく曲がります。ですので立膝もご覧の通り自然に。膝上と膝下の長さのバランスの良さ、膝関節の可動範囲の広さ、フロントスカートの可動範囲、股関節の位置取り、これらの絶妙なバランスによって成り立っているんでしょうね。素晴らしい。
思いの外見事でしたので横からも。膝が90度以上曲がっているのが分かります。フロントスカートもここまで跳ね上げられるキットって、そうはないのではないでしょうか。
ビームサーベルは、設定通り両脹脛外側に収納出来ます。また、∞ジャスティス同様、連結状態のビームサーベルが付属していますが、、、なんとMG系と同様そのままでも連結できます。ただし、カチっという固定感はありません；
初回限定には、お決まりの台座が付属しているのですが、、、これまでのものとは違い、細かな高さ、角度調整が可能で非常にいい出来です。また、ベース同士を連結する部分もあります。安定感もあるので、大胆なポージングが可能です。
横からみると分かりますが、ビス止めで細かな角度の調整だけでなく、伸縮機能もあるので、かなり引き伸ばせられます。尚、この色は1/100レジェンドの初回限定でのみ付属するものですが、MGストライクフリーダム フルバーストにはこれの青バージョン、そしてこの半年後にアクションベース ブラックとして単品販売され、今は様々なカラーリングが発売されています。
今写ってるビームサーベルは、連結状態を再現したビームサーベルではなく、2本を連結させた状態ものです。カチっと固定されるわけではありませんが、それなりに保持力はありますよ。
ドラグーンは、10基全て着脱できます。これも単一色なので、ビーム砲のマズルは赤に塗装した方が見栄えが全然かわりますよ。
総評です。トータルにおいて、これまでの1/100シリーズでは最高の出来ではないでしょうか。迫力のあるプロポーション、絶妙なバランス、可動性、保持力、どれをとってもいい出来です。問題点は、全体的な可動性は申し分ないものの股関節の横方向への可動範囲が狭い点、面積の大きいスラスター部の赤の色分けがされていないことかな。これだけ仕上がりのいいキットなだけに勿体ないですね。しかし、実はもう一つ大きな問題があって、冒頭では伏せていた点です。それは付属の台座とレジェンドとの固定方法で、ドラグーンベースに隠れてる背中のメインスラスターに台座のアームを差し込むのですが、ここも色分けがされていないので赤で塗装する…と
確実に塗装が禿げてしまいます＿/￣|○
しかも、結構差込がきついのですよ。かといって緩くすると台座としっかり固定されなくなりますし。もう少し別な方法をとって欲しかったですね；； まぁ、それでも良キットであることには変わりないですし、オススメできる1/100キットだと思います。
