1/100 ZGMF-X23S セイバー [ SAVIOUR ] 完成レビュー

2007.01.14 | author: | 1/100 SEED DESTINY | 開発計画
1/100 ZGMF-X23S セイバー1/100 ZGMF-X23S セイバー

ザフトの開発したセカンドシリーズに属する可変MS。セカンドシリーズ初期の機体で、インパルス等と同時期に設計、開発されていたが、他の5機に比べ開発が遅れたことが幸いし、アーモリーワンでの強奪事件を免れた。可変機構により高機動のMAに変形可能で、非常に機動力のある機体だが、MA形態での着陸、パイロットの乗降は想定されておらず、必ずMS形態をとらなければならない。インパルス等の兄弟機と同様にVPS装甲、デュートリオンビーム送電システムを搭載している。この機体は、ザフトに復隊したアスラン・ザラにFAITHの称号と共に与えられた。

機動戦士ガンダムSEED DESITNYからセイバーです。レジェンドで終わったかに思えた1/100シリーズにセイバーが加わりました。くるなら暁かとも思ったのですが嬉しい意味で予想を裏切られましたね。さて、肝心の出来はというと、プロポーションは文句なしです。変形も設定通り可能で、保持力もしっかりしています。シールドの微妙な曲面も見事に再現されていますし、色分けも見事だと思います。

1/100 ZGMF-X23S セイバー

細身な機体をバランスよく再現しています。それでいて存在感があるのは、少し大きめな肩のおかげかな。うまくまとまっていますね。それと、シールドの微妙な曲面が本当に綺麗です。

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背中には、大きく延長されたアムフォルタス プラズマ収束ビーム砲が迫力ありますね。このアタリの色分けも完璧…と言いたいところですが、残念ながらプラズマ収束ビーム砲のマズル付近が周囲の赤と同一成型のため、要塗装です。あと頭部後ろにあるカバー部分のピクウス 機関砲もグレーに塗装した方がよいでしょう。

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頭部は、独特な丸みのある形状をしています。ブレードアンテナ基部がやや大きい感はありますが、ぎりぎり許容範囲内かな?しかし、どうしてアスラン・ザラの乗る機体は、みな角があるのでしょうw ちなみに、今回は角のメインカメラもクリアパーツで再現されています。

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変形機構のためか(1/100だしね)、肩の引き出しやスイング機構はオミットされています。あと、細かな所ですが、プラズマ収束ビーム砲マウント基部付近にあるモールドは、シルバーとゴールドで塗装しています。

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ぎりぎり立膝もつくことが出来ます。ただ、この手の変形モビルスーツ特有の足首関節の左右方向への可動範囲の狭さは。相変らずですね。というわけで接地性は悪いです。

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どうも1/100シリーズでは当たり前になってきてるのでしょうか、、、相変らず股関節の左右への可動範囲が狭いです。なので今回はちょっとパーツを削っています。しかし、足首がそれに追いついてないので、立たせると「うーーーん」な感じですorz

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ビームライフル…ちょっとぼけ過ぎかな;; そう、ビームライフルは、設定通り変形します。細かな所なのですがちょっと驚きましたね。

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アムフォルタス プラズマ収束ビーム砲は、前後にかなり動くので変形しなくてもきちんと発射形態をとることが出来ます。こうしてみると、巨大なヴェスバーですね。

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プラズマ収束ビーム砲の付け根付近にも、スーパーフォルティス ビーム砲が設置されています。しかも、上下方向に若干ですが、可動させることが出来ます。

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肩からビームサーベルを外せます。シールドのジョイント部は、あまりフレキシブルには動いてくれないのが残念です。

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では、いよいよ変形を。まずは、手から。これはキット化する際に追加された解釈で、一旦手首を外し腕内側を引き出します。

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さらに、引き出した内側の装甲を外側へと開き、外した手を戻すことで、手が隠れるような形になります。

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その後、肩を引き出し、装甲を下へと回転させます。それと合わせて下半身も180度回転させます。頭部のブレードアンテナも折り畳みます。

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次に、頭部後ろのカバーを引き出し、ウィングを展開し、プラズマ収束ビーム砲を前方へと移動させます。

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プラズマ収束ビーム砲を完全に前に引っ張りだしたら、ビーム砲の向きはそのままに時計方向に基部を回転させながら後方へ移動します。

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膝関節は、一度上側にカチっと言うまで引き上げてから曲げるようにします。この際間違った変形をさせやすいので気をつけましょう。

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最後にシールドとビームライフル、股関節に脚のロック用のパーツを付けて終わりです。これは、スタンドとのジョイントも兼ねています。

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メインスラスターは、ちゃんとノズルが可動するようになっています。細かな所ですが嬉しいですね。

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思っていたよりもコンパクトにまとまっていい出来ですね。それでいて、プラズマ収束ビーム砲が大きく伸びているので、迫力もあります。

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横方向から見ると、赤と白のツートンが映えます。垂直尾翼を兼ねたスラスターユニットは、前後に動かせます。

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正面からみると、ちょっとごちゃっとしてますね。シールドに、小さなカナード翼のようなものがついているので平らな場所なら水平に置くことが出来ます。

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後方から見ると、本体部分が比較的コンパクトにまとまっているのが分かります。ちなみに、主翼の白と黄色の部分はシールによる再現です。

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変形させる一番の理由は、各部のスラスターノズルを同じ方向に向けて、推力を一ベクトルに統一する点ですがこの角度だとそれがよくわかりますね。

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真横から。プラズマ収束ビーム砲から、足先まで綺麗なラインが出来上がっています。ビームライフルもグリップ部が折り畳まれているのが分かると思います。

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裏面はというと、シールドでしっかり覆われています。しかし、このセイバー…ランディングギアがないですよね。ということは、この形態での着陸は無理ということに。なんらかのトラブルで変形ができなくなった場合は、どうするのでしょう;

では、総評です。よくまとまっている良キットです。スタイル、色分け、変形と1/100としては十二分な仕上がりではないでしょうか。手の独自の解釈による変形、メインスラスターノズル、スーパーフォルティス ビーム砲の可動といった細かな所も光ります。また、可変機構の最大の問題点の保持力も固い関節郡によりカバーしています。ですが、関節はやや固すぎますね。ロック機構を排除し固い関節に頼りきっているため、パーツ破損が怖いです。色分けは基本的に問題ないのですが、プラズマ収束ビーム砲のマズル近辺だけは目立つ所ですし何とかして欲しかったかな。変わらずの股関節の可動性については不満が残ります。関節が固すぎることでの可動性のマイナスもありますし、非常に惜しいキットです。あとは、これまで続いてきた初回特典のスタンドがなくなっているのも、ちょっと寂しいですねぇ。まぁ、問題はちょこちょこあるものの、全体としての仕上がりは1/100としてはかなり良いと思いますよ。
    

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