MG 1/100 XXXG-01W ウイングガンダム Ver.ka [ RICK-DIAS ] 完成レビュー

2006.11.20 | author: | MASTER GRADE | 開発計画
MG 1/100 XXXG-01W ウイングガンダム Ver.kaMG 1/100 XXXG-01W ウイングガンダム Ver.ka

ウイングゼロを開発した6人の博士のうちの一人、ドクターJにより開発されたガンダム。他の4機のガンダム同様、基本設計はウイングゼロから引き継ぎ、5機のガンダムの中では一番色濃くウイングゼロの外観、特徴を受け継いでいる。しかし、性能面では、ゼロシステムのオミット、バスターライフルのシングル、弾数制限化とかなりのデチューンが施されている。それでもガンダニュウム合金を使用した桁外れの防御力に加え、一丁のみでもウイングゼロのバスターライフルを受け継ぐことで火力も相当なものになっており、既存MSを遥かに凌ぐ性能を有している。またバード形態への変形も可能で、機動、運用性もかなり高い。

「新機動戦記ガンダムW」からウイングガンダムです。キットではTV版ではなく、カトキ氏オリジナルデザインのアーリータイプと呼ばれるものをモデル化しています。そのため機体本体のデザインはほぼ同じで、バックパック(翼)、バスターライフル(シングル)、シールド(ゼロにはない)、彩色により違いをつけています。また、バード形態への変形機構も再現されており、デザインが違うだけでTV版ウイングガンダムと同等の機能を有していると言えるでしょう。

MG 1/100 XXXG-01W ウイングガンダム Ver.ka

機体デザインは、キット化のことも考慮し(取説でもカトキ氏自身が述べています)ウイングゼロとほぼ同じになっています。彩色は鮮やかなトリコロールカラーとなっており、これだけでも見た目の印象が大分変わりますね。

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バストアップです。肩のバルカンポットは、設定通り展開可能ですが、やや開きが硬い上、開き方が不十分な気がします。腰関節は2重化されており、よく動きます。

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コックピットは、PG版のハッチ(上部)が開閉するのではなく、コックピットブロックごと引き出す形になっています。ゼロであればここにあるのはゼロシステムということになるのですが…。

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翼の形状は、TV版とは大きくことなっています。多面構造の複雑な形状をしており、彩色もまた鮮やかに仕上げられています。バックパック形状はゼロと同じで、翼を支えるアームだけ異なっています。

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翼全体を見てみましょう。非常に大型化しているのが分かると思います。一見するとここからさらに翼が開きそうですが、特に可動はしません(残念)

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バスターライフルのデザインも大分変わっています。カートリッジが3つ装填されており、3連射が可能なことが分かります。しかし予備のカートリッジを両腕に3つずつ、合計6つ装備出来るので、最大9発撃つことが可能なようです。

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シールド形状も大きく変わっています。どちらかというとTV版のゼロに近い形かな? シールド裏面には、ビームサーベルが一本装備されています。

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バード形態です。変形構造は非常にシンプルで、TV版ウイングと変形システムもほぼ同じといっていいでしょう。しかし、バスターライフルが大型化されているので、全長は相当なものになります;

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アップで。膝関節には、独特な形状が採用されており、複雑ではありませんが逆方向に折れ曲がるようになっています。肩も基部から肩全体を引き出し折りたたむ形になっています。また、腕には予備のカートリッジをホルダーごと装備できる為、足のよう感じにも見えます。

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ビームサーベルは、珍しいクリアグリーン成型。関節はよく動く方だとは思いますが、近代のMGと比べるとやや見劣りします。足首の可動範囲も若干狭いため接地性もそこまでよくはありません。

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アップに。顔はゼロ譲りなのでかっこいいデスネ。尚、指の可動部には歯車状の凹凸があり、カチカチと好みの角度でロックが効くようになっています。それでもあの巨大なバスターライフルを構えるには、やや保持力不足かな。

総評としては、ウイングゼロへの繋ぎキットという印象です。肩関節には、ツインバスターライフルの両手持ちを想定した引き出し機構、機体本体デザインがゼロと同じ、、、ですがそれだけという感も。バスターライフルのオリジナルデザイン、ウイングの形状も綺麗なのですが、ゼロと同じく大きな翼を持っている関係でスタンドディスプレイを想定した可動性の低さが目立ちます。ゼロであれば、翼の美しさを考慮して…ということでまだ分かるのですが、このキットではなんか中途半端な感じがしますね。色分けは見事といえるものの、オリジナルということもあり再現性という意味で複雑な所です。少々辛口かもしれませんが、カトキファンであれば欲しい(オススメ出来る)一品、ではないでしょうか。
    

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