2009.11.07 - author：緋影
聖闘士聖衣神話 黄金聖闘士 バルゴ シャカ
”もっとも神に近い男 ”と称される黄金聖闘士の一人。乙女座を守護星にもち、サンクチュアリにて処女宮を預かる身でもある。幼少期より神仏と対話する等、他の黄金聖闘士とは別格の力を持ち、仏陀の生まれ変わりとも言われている。通常、シャカの目は閉じられているが、これは意図的に閉じられているもので、五感の一つを自ら封じることで、小宇宙を日ごろから高めている。
シャカの持つ数々の技の中でも最大の奥義とされるのが、”天舞宝輪 ”である。この技は攻防一体の陣をひき、相手の五感、さらには第六感までをも奪うことが可能。また、自らの周囲に絶対防御を張ることも出来るため、黄金聖闘士の中でも攻守共に卓越した力を持っている。
TV版の「聖闘士星矢」放送時にも”聖闘士聖衣大系 ”という似たようなアクションフィギュアが販売されていましたが、それから大幅に進化したものになっています。当時も中学生ながらナケナシの小遣いからいくつか買ってた覚えがあるので、今の”聖闘士聖衣神話 ”は結構前から欲しかったアイテムです。当時は、腕の内側、脚の裏側なんかは聖衣に覆われず露出していましたし、黄金聖闘士のような全体を覆う聖衣になると可動性なんてないようなものでした； 造形もひどいものが多かったですしねー…。現在の聖闘士聖衣神話は、昔同様一部聖衣が金属製なのは同じですが、腕や脚もちゃんと聖衣で覆われるようになっています。聖衣の可動範囲も大幅に広がり、装着状態でも大きなアクションポーズをとらせることが出来ます。ほんと、良い時代になったものです；；
最初に購入したアリエスのシオン（冥衣）からレビューを書こうかとも思ったのですが…やはり黄金聖闘士からがいいかな（青銅があればそちらなのですけどないので；；）と思い、購入した手持ちの中から乙女座のシャカを選びました。理由としては、自分の星座でもあり、当時の聖闘士聖衣大系では持ってなかったものなので、どんなものかなーと思ったのが大きいですね。とまぁ、前置きばかり長くても仕方ないので、早速レビューいきましょう。
先ずはパッケージからです。マスクをつけた状態のイラストと写真がプリントされています。箱裏面には、曼荼羅をバックに”天魔降伏 ”を仕掛けるシャカの写真が。
パッケージは中折れ式になっていて、マジックテープでとめられているので写真のように開くことが出来ます。開くと中の梱包内容が見えるようになっているわけです。
聖衣未装着のシャカです。1st素体と呼ばれる聖闘士聖衣神話初期に作られたボディのため、可動性が狭いです。それでも昔の聖闘士聖衣大系に比べると格段に動きます。しかし、今のキットやアクションフィギュアの可動範囲と比べると、動きの悪さを否めません。
バストアップ。髪は妙なツヤがあり、造形も不自然、表情もお世辞にもいいとは言えませんね； まぁ、大系の頃は、長髪がなかったことを考えると進歩しています。
後ろ髪は可動式になっています。動きの邪魔にならないような工夫がされています。
腕の可動範囲。うーん、広いとは言いがたいですが、そこそこは動きます。脚部の可動範囲ですが、膝は90度くらいしか曲がりません…。その代わり、足首から下はつま先を含めよく動きまする。
付属品を並べてみました。ボーナスパーツのアンドロメダ瞬の頭部、目を開いたシャカのフェイスパーツ、多種多様な手、座禅を組む際の台に、シャカの数珠です。
さらに、黄金聖闘士の定番アイテムであるマントも付属。ただ…硬いナイロン製なので、マント特有のシワを作ることは困難ですorz
乙女座の黄金聖衣のオブジェ状態です。設定の形状とはちょっと異なります。肩やマスクの変形が完全ではないですね…残念； あと、左写真はちょっとボケちゃいましたね＿/￣|○
フェイス部分のアップ。聖衣の塗りわけもある程度されていて、黄金聖衣らしさを演出しています。
オブジェの膝はまっすぐ伸ばすことも出来ます……出来るだけですが；
黄金聖衣装着状態です。頭部がやや大きいですが、それ以外のプロポーションは比較的良好かなぁ。マントがまっ平らなのが気になりますね；
聖衣装着状態では、肩、肘ともに可動範囲は狭まります。肘は聖衣をずらせば多少広がりますが、肩はどうにもならないですねぇ；
腰の聖衣は、前後左右が分割して大きく開くので、脚の可動範囲はかなり広がりそうです。昔はこの腰まわりの聖衣が鬼門で、装着するとほとんど脚が動かなくなったものです；； しかも金属製なので、切り貼りしての加工も無理でした(^^;
ただ、これだけ大きく動く腰周りをもってしても、立膝はちょっとツライです。膝上膝下の長さのバランスもあるみたいです。
とりあえず、せっかく動くのでいろんなポーズを付けていきましょう。フェイスパーツを取り替えることで、開眼状態も再現できます。
真っ直ぐ伸びた平手が付いているので「オーム（本来梵字だけどでないので；）！！」って状態も出来ます。
一つ↑の全身像を。後ろ髪が動く分、頭部の動きを阻害しないのはいいです。
マスクを外して前髪を取り付けることで、マスクなしも再現できます。冥界編ではマスクなしの方が多い分、最近ではマスクなしの方が馴染みがあります；
うーん、ちょっと前髪が浮いているような……まぁ、気のせいかな(^^;
印を結ぶ手も付属しているので、シャカらしいポーズが取れますね。
別角度から。こっちの方が分かりやすいか。肩の聖衣は完全に固定式なので、腕の動きに制限があるのがイタイですね。
足首は聖衣に阻害されることなく動く分、脚を大きく開いても接地性は非常に高いです。
数珠を手に持たせることも可能です。でも、ちょっと持たせにくいかな？
開眼状態を改めてみると…やや目が死んでますね(^^; 初期のものですし、仕方ないか：
付属の台座を使うことで、座禅（のような）ポーズをとらせることも出来ます。防御壁を展開したシーンを彷彿とさせます。
ボーナスパーツ、アンドロメダの瞬の頭部を付けた状態。冥界編での1シーンを再現可能なようになっています。ただし、マスクの装着は不可。
瞬頭部の造形も微妙。何より、シャカ同様顔が大きすぎますね；
でもまぁ、こういうオマケを付けてくれるのは素直に嬉しいことです。しかも、冥界編で瞬がバルゴの聖衣を纏ったのはほんの一瞬です。そのためだけに付けてくれてるわけですから。
総評です。昔の聖闘士聖衣大系に比べると大きく進歩はしていますが…5年前のものだけに、今見ると造形の悪さ、可動の狭さが目立ってしまいます。プロポーションは、首から下は悪くないのですが、頭部、髪の形状がイマイチすぎです； 可動性も、アクションフィギュアの要にもなる腕、脚の動きが悪いので、全体で見たときの印象も悪いくなってしまいます。腰や胸下が動くようになっていますが、黄金聖衣の場合は装着してしまうと動かすことは出来ないので評価はしませんでした。ただ、腰の黄金聖衣は昔と比べて大きく進化しているのはいいですね。塗装に関しては、聖衣のメッキ剥げなどはなかったですが、ゲート跡が目立つ部位（聖衣のプラ部分）が一部にありました。これはちょっとマイナスかなぁ。表情もアニメとも原作とも別の顔になってしまっていて残念ですね；； ただ、オマケは非常に豊富で、瞬の頭部付属等、ファンの心をくすぐる点は非常に良かったです。
とまぁ、現状賛嘆たる評価なのですが……これは後に登場するアペンディックスで豹変します。アペンディックスについてはまた別途レビューいたしますので、そちらを参照してください。このバルゴのシャカ単体の場合は、シャカがよっぽど好きとか、黄金聖闘士を集めるというコレクター性がなければ、価格を考えるとちょっと手を出しにくい品かもしれませんね；
