天蠍宮を預かる蠍座の黄金聖闘士。黄金聖闘士の中でも気性が激しく情に厚い反面、冷静さを失うこともある。情の厚さでは、親友アクエリアスのカミュの弟子であるキグナスの氷河との闘いでも見られ、男気のある人物である。レオのアイオリア同様、正義感が強い。
蠍座の15の星の数を相手の体に刻み込み、15発全てを撃ち込むと必ず相手を絶命させる技”スカーレットニードル ”を持ち技としている。中でも止めの15発目は、蠍座の中でも一際赤く光る赤色超巨星”アンタレス ”の位置に撃ち込むため、”スカーレットニードル・アンタレス ”という別名がある。スカーレットニードルを使用する際は、人差し指の爪(左右どちらでも可能)が赤く鋭く伸び、まさに蠍の尾の針のごとく鋭く相手に突き刺さる。
冥王ハーデス十二宮編で活躍した黄金聖闘士、”アリエスのムウ ”、”レオのアイオリア ”、”スコーピオンのミロ ”用に用意されたAPPENDIXの一つです。何故この3人用かと言えば、もちろん劇中で見せたアテナエクスクラメーションのポーズを再現可能にするためのもの。冥衣を纏ったサガ、カミュ、シュラは、3rd素体+デザインされ直された冥衣版黄金聖衣によりそのままでもA.E.を再現出来ましたが、初期に販売された黄金聖闘士では無理ですからね;
しかし、バルゴのシャカ同様こちらのAPPENDIXも非常に出来がよく、聖衣も上腕以外の上半身全てが新規パーツとなっているのも特徴です。まぁ、その代わりオールプラ製ですけどね; そんなアペンディックス・ミロを単体、旧スコーピオンミロ併用共にレビューしていきますよ。
化粧箱です。アニメのミロの表情がよく再現されているのが、このパッケージからも分かります。裏面にはアテナエクスクラメーションの写真も。
パッケージは表部分が開くようになっているので、中を確認できます。このあたりはシャカのアペンディックスと同様ですね。
一見すると普通の中身なのですが、実はこれ……
なんと2段式になっています。アペンディックス単体の胸像状態でもアテナエクスクラメーションを再現可能にするため、腕が付属してる分パーツ点数がシャカよりも多いようです。
もちろん、腕を外して通常の胸像状態でもディスプレイ出来るようになっています。
胸像用の腕を取り付ければ、このままでもアテナエクスクラメーションのポーズを再現可能。
アテナエクスクラメーションを再現する場合は、手前にくるアリエスのムウの影にならないように、台座に延長パーツを使用します。
付属品はこんな感じです。マスク、マスク装着用の髪、フェイスパーツ2種、APPENDIX聖衣装着用の腰パーツ3種、APPENDIX聖衣装着用手首延長パーツ、握手、平手(A.E.にも)、スカーレットニードル用2種となっています。
フェイスパーツは、正面を見た常態と口をひらき左方向を見やるものの2種が付属。どちらもミロの特徴をよくとらえています。
シャカのアペンディックスと同じく、このミロでも首パーツを旧素体に移植出来ます。移植の仕方は「APPENDIX バルゴ シャカ」をご覧ください。ただし、移植は自己責任でお願いしますね。
しかも、今回の首は胴体との付け根、首側の付け根にボールジョイントによる可動ポイントが追加されています。これは…3rd素体に採用されている首関節ではないですか。
可動箇所が増えているなら移植しない手はありません。ということで早速移植しましたが、このミロの場合は髪の関係でほとんど首は動かなかったり_/ ̄|○
APPENDIXの聖衣パーツで移植可能なのは、写真の通り(ってマスクも〜〜)です。シャカのときとは違い、上半身は、上腕を除いて総取替えですね。逆に、オブジェ用の新規パーツは一切付属しません。
APPENDIXパーツを旧スコーピオンに移植した状態です。胸部、腕の密着感が格段に増して、アニメのスマートなイメージに近づきました。単体のマッシブな感じも好きでしたが、これを見てしまうとAPPENDIXの力を再認識してしまいます。
表情もステキすぎます。髪の表現も自然になり、ボリュームも格段にアップ。それでいて小顔にまとまっていますので、カッコイイのでしょうな〜。
腕の可動範囲も基本は変わらないのですが、肩をよりあげやすくなっています。
これには理由があり、肩の聖衣のジョイントが1軸から2軸(一つはボールジョイント)に変更されているのです。胴体と肩との接続は通常通りですが、青丸の箇所(写真2枚目の方がわかりやすいかな?)がボール式になっていますよ。
頭部の造形が格段にあがったので、スカーレットニードルのポーズもよりカッコよく〜〜。
人差し指を突き出した状態だけでなく、構え用の手も付属しているのでポーズの幅が広がります。
爪も鋭く伸びた状態ですので、よりアニメのイメージに近いですね。
構えだけでなく、もちろんスカーレットニードルを撃ち込むときの手も付属しているので、ポーズも決まりますよ。
↑のアップを。ピントを顔と指先に合わせた2枚をご用意しました。目線がちょっとずれてしまっていますが、指先の造形は格段にあがっています。
今回のアペンディックスの中でも、腕の聖衣の密着感が非常に良いです。爪も一体型になっているので(きちんと塗り分けはしてあります)ポロポロと外れることもありません。
マスクを外した状態も。髪のボリュームが増しているので、外した状態も格段にカッコよくなっています。
アテナエクスクラメーション用の表情パーツを使えば、首が動かない分を目線でカバー(左からのみですが)できます。
凛々しい目線がカッコイイですな〜。ミロの雰囲気がよく出ていますよ。
プラ製だと重厚感は下がりますが、アニメにより近い流れるようなラインを再現出来るのがいいですね。オールプラ製で作ったらどうなるんだろう?
今回のAPPENDIXで、1st素体を使った初期の聖闘士聖衣神話とは思えないスタイルに生まれ変わっています。
初期の神話では、髪が妙な半光沢になっているのも気になるのですが、APPENDIXではそれを解消しているのも嬉しい点です。
もちろん、移植した状態でアテナエクスクラメーションのポーズをとることも可能。ミロの立ち居地に合わせた表情パーツが付属するので、バッチリです。
って、ちょっと右腕を上に構え過ぎたかな…。本来はもう少し左側にたおした状態が正解です;;
以上、APPENDIX版スコーピオンミロでした。バルゴのシャカ同様格段によくなっていて、買って良かったと思える一品でした〜。
総評いきましょう。元のスコーピオンミロも表情、プロポーション共になかなかでしたが、APPENDIXを使うことでシャカ同様仕上がりが向上しています。プラパーツになるとはいえ、より体に密着した形の聖衣(特に腕がいいですね)になることで、アニメの雰囲気をよく再現していると思います。可動性も、肩がより大きく動かせるようになったことでポーズの幅が広がりました。シャカでもありましたが、オリジナルとアペンディックスパーツとの色の違いも、付けてしまえば思ったほど気になりませんし、表情も2種付属させることで、髪の多さで首を動かしにくい構造をある程度カバーしています。表情自体の出来もいいですしね。爪先がきちんと造形されたスカーレットニードル用の手が付属しているのも嬉しいところです。
マスクの尾が非可動になったのは、個人的にはプラスです。もちろん中間でもう一箇所くらいはあった方がよいとは思いますけど、オリジナルの可動タイプはボロボロと外れやすかったので;; 唯一気になったのは、左手用のスカーレットニードル手が付属しないこと。劇中(ハーデス十二宮編)では、左手でのスカーレットニードルを撃つ素振りがあったわけですから、せっかくのAPPENDIXである以上左手用も欲しかったです;
しかし、APPENDIXを併用したことにより、仕上がりは格段に良くなっていますし、アテナエクスクラメーションを再現できるのも嬉しい点です。是非、他のアイオリア、ムウと合わせてディスプレイしたいですね。