パッケージです。黄色を基調とした、結構ハデなタイプですね(^^; こだわりの製品特徴が、表と裏にプリントされています。ニッパーで切断した後に自然と刃が開くよう、スプリングなどが左右の間に入っているものが多いのですが、こちらでは大きなプラスチックバネが…。グレーの方が柔らかいタイプ、オレンジの方が固いタイプとなります。
では、早速タミヤの薄刃ニッパーとの比較です。外観上は、スプリングの違いが大きく、握りやすさではタミヤの方が一枚上手かと。実際、絶妙な位置にプラスチックスプリングがあるので、慣れないうちは指に引っかかってちょっと戸惑うかも。
肝心の刃の部分を比べてみましょう。刃そのものは、極薄刃ニッパーの方が大きいようですね。横から見たときの刃の角度の付き方も違います。そして肝心の刃の厚みに関しては、匠TOOLSの方が若干薄いようです。加えて、刃を正面から見たときの角度が大分小さいので、ゲートにかかる負荷が小さくなると思われます。
実際に切り比べてみた感想も。今回比較で使うクラフトツールの薄刃ニッパーは、2本目の新品を使用しています。単純な切れ味という意味では、ほぼ互角ではないかと。ただ、2.5mmほどのランナーを切ったときには、刃の厚み、角度が浅い極薄刃ニッパーの方が、スッと刃が入っていき、切断面の白化跡も少なかったです。小さいゲートなら、両者の間に大きな違いはないと思いますが、ゲートが太くなるほど極薄刃ニッパーの方に軍配が上がると思います。
しかし、極薄刃ニッパーに問題点がないわけではありません。1つは、刃を徐々に閉じていくと、あとちょっとで刃がとじるあたりから若干抵抗感が増します。恐らく左右の合いが微妙に悪いのでしょうね。このあたりは個体差とかもあると思いますが、精密品である工具では、本来はあってはいけない個体差です。どれくらい抵抗感が増すかというと、完全に刃を閉じた状態から、そっと手を離すと……標準のグレーのプラスチックスプリングでは戻らないくらい(^^; この手の問題は、安いニッパーによくあることなので、使っているうちにある程度は馴染んでくると思われます。
もう一つは、油漏れが多いこと。ヒンジ部分に機械オイルをいれているようなのですが、にぎにぎするほど滲み出てきます。この手のオイルは、モノによってはプラを侵食しますので、少々問題ですねー。一方のタミヤの薄刃ニッパーでは、オイルが滲み出てくるようなことは、2年ほど使っていても一度もありません。
こういった諸問題を考慮すると、実際の切れ味を差し引いても、初心者さんには向かない可能性があります。例えば、オイルが滲み出るということは、快適に使い続けるためにはそれなりのメンテナンスが必要になるわけで、そこまで道具を意識しながらプラモを作れというのは酷でしょう。あとは、この切れ味がどれくらい続くか、という点も、これからの範例を待つしかありません。ニッパー1つに2000円ですから、決して安い買い物ではありません。十分吟味した上で、一番気に入ったものをゲットしてくださいませー。
続きましてー、極薄刃ニッパーと同じ”匠TOOLS ”のピンセットペンチです。パッケージは、同時発売なだけあって、ほとんど同じ構成です。表も裏もご覧の通り〜。ピンセットを使うことはあっても、この手のピンセットペンチはあまり使い慣れないので、今後いろいろ使い方を見極めていこうと思います。ん〜〜〜エッチングパーツなんかで活躍しそうだなぁ…。
中身です。ぶっちゃけヒンジから下は、ニッパーとほぼ同じ(^^; 付属のプラスチックスプリングも、同じ種類のもののようです。ただ、こちらは握りきる最後のところで、妙な抵抗を感じることはなかったです。にぎにぎしてると油っぽくなっていくのは変わりませんが(^^;
ペンチの内側は、一切溝が刻まれていません。また、ペンチを閉じたときには、根元から先までピッタリと左右が合わさります。ゆがみや先端のズレといった問題はなさそうでしたー。
+αの部分のオマケです。今回RGフリーダムで、残っていた182番をほぼ使い切ってしまったため、新たに補充です。一応…手軽に吹く用の缶タイプも、1本だけストックです。それにしても、密林で塗料系頼むと箱が嵩張るなぁ(^^;
以上です。楽しみにしていた匠TOOLSですが、切れ味の良さは本当に良かったです。それ以外では残念な点も多かったでしたが、これからシリーズ展開していくのであれば、今後に期待ですね。ニッパー、ペンチときたら……次はデザインナイフとか?? いや、でも替刃はオルファの独占状態だよな……となると奇抜な柄で攻めてくるか!?
では、See you next time!
ゴッドハンド アルティメットニッパー5.0 入手
YAMAZEN YD-180(LH) 食器乾燥機(使用レビュー含) 入手